女性３人による新作短編芝居「ウォッチ」が９月23日まで３回、マンハッタンのハドソン・ギルド・シアターで上演された。
本作はニューヨークを拠点として活動する演出家兼アクティングコーチの団こと葉＝下写真＝が、韓国人脚本家で女優のユーリン・ナムとカナダ系米国人の女優ヘレン・カシャップと組んだプロジェクトで、ニューヨークシアターフェスティバルに選抜されての上演となった。
同演劇祭は世界的にも有名な米国内最大規模、才能ある若手クリエイターの登竜門とも言われている。姉妹のように仲がいい女性２人がマンハッタンの夜景を前にブルックリンの公園で葛藤を語り合い、笑って泣いて前に進むというニューヨークで夢を追う若者への応援歌ともいえる舞台は連日満席、補助席が出るほどの盛況ぶりだった。 団は日本の劇団四季で女優を12年務めた後、３年前に来米。「初日はなんとも言えない緊張と高揚感が入り混じるなか、観客が入っての初めての化学反応があった。２日目、３日目は、心温まる、背中を押された、忙しい日々で忘れていたものを思い出させてもらった、など好評価を得た」と舞台の反響に満足げだった。また、「今回の経験は非常に得るものが大きかった。冬の同演劇祭への声がかかっているので、もしかしたら私の脚本がお目見えするかもしれない」とも話していた。団の最新情報はウェブサイトkotobadan.comを参照。
NY劇場フェスティバル選出 「ウォッチ」好評 団こと葉が演出
