切り絵画家の久保修氏

東京で外務大臣表彰

 本紙表紙シリーズ「春夏秋冬」でお馴染みの切り絵画家、久保修さん(73)=写真=が去る8月8日、東京都港区の外務省飯倉別館で外務大臣表彰を受けた。

 久保さんは、1995年から「紙のジャポニスム」をテーマとして、和紙を用いた切り絵で日本の四季折々の風景等を表現し内外に発表してきた。2009年より文化庁文化交流使としてニューヨークを拠点として活動を行ってきたほか、外交上重要な節目において、在外公館や外国政府などの招きにより、欧米、中東、アジアなど15か国以上において切り絵の展覧会などを開催した。

 久保さんの日本四季折々の「風物詩」や「旬の食材」の瞬間を切り取った切り絵作品は、日本人や日本文化の理解促進に貢献している。本紙の「春夏秋冬」も海外にいながら日本の四季を感じられると好評だ。

 上川陽子外相からは「今後も切り絵を通して諸外国において交流を続けていただきたいと思っております。おめでとうございました」とお祝いの言葉が贈られた。久保さんは「今日までの各国との切り絵を通した活動が認められ、このような賞をいただけて本当に嬉しく思っております。今後もこの賞に恥じない様に国内外において、切り絵を通しての交流などを精力的に活動していきたいと思っております」と話している。

(写真上)上川外相(右)から表彰される久保氏(写真・外務省提供)