ニューヨーク日本人美術家協会(JAANY、松田常葉会長)の第49回 年次展覧会がマンハタンの天理文化協会(西13丁目43番地A、電話212・645・2800)で開催されている。
3日夕、そのオープニングレセプションが開かれ、ニューヨーク総領事の山野内勘二大使が来場し、祝辞を述べた。(写真:山野内大使(中央)と記念撮影するJAANYのアーテイストたち)
山野内大使は「芸術家の人が社会の出来事を反映してさまざまな視点から観察し、あるいは社会からエネルギー、光、喜びをもらい、その作品が多くの人の感動を呼び起こし、インスピレーションを与えている。公邸が現在の場所に移ったのが1972年と美術家協会創立の年と同じ。ニューヨークで来年50周年を迎える美術家協会の皆さんのご健闘とさらなる発展を祈ります」とアーティストたちに励ましの言葉を贈った。
例年は、ワインなど飲み物などと一緒に、100人以上が集まる賑やかなレセプションだが、今回は、コロナ禍でのさまざまな制約がある中で作家20人を含め入場制限50人という感染予防をコントロールしたなかでの開催となった。
出品者は、阿井次郎、青木壽子、青柳愛子、愛子Cascio、シモン千加子、藤原未佳子、古川文香、林幸江、柏木文子、越光桂子、松田常葉、三浦良一、長倉一美、小野田昌子、ロス郁子、竹下宏、山本さとこ、YUKAKO、遊真あつこの現会員と昨年亡くなった名誉会長の飯塚国雄。
マックス・ブレッチャー・ジュニア賞には松田常葉さん、末村敬三賞は、林幸江さんが受賞した。また 期間中、会場ではメインの作品の展示販売とは別に2011年の東日本大震災のためのチャリティー用小作品も200ドル以下で販売しており、レセプションでは早速、来場者たちが小作品を買い求めていた。チャリティー展示作品の販売による収益金(作品価格の50%)はジャパン・ソサエティーの災害救済基金に寄付される。
会場入場にはワクチン接種証明と身分証明書の提示が必要でマスク着用。
開館時間は月曜から木曜が正午から午後6時。土曜が正午から午後3時。金曜と日曜は休館。展覧会は16日まで。