105年の軌跡
日本クラブWEBギャラリーは23日(木)から11月3日(水)まで、「シルクロード色彩自在 洋画家入江一子105年の軌跡」と題した企画展を開催する(協賛:ニューヨーク日本商工会議所基金)。
入江さん(写真:入江一子氏 ©女子美ガレリニアケ(入江一子シルクロード記念館提供))は50歳を過ぎてから30か国余りのシルクロードの国々を訪れ、大陸的な風物や辺境に生きる人々を描き続けた。斬新な構図と明るい色感に富んだ大らかな筆づかいの画風で独自の世界を確立。モチーフの色彩を表現するために現地でできるだけ描き上げる手法で、機内持ち込み重量制限ギリギリの絵の具を持参し、スケッチに1時間しか費やせないときは水溶性色鉛筆や水溶性クレパスを、2時間以上モチーフと接する場合は水彩絵の具やアクリル絵の具を使って、そのときの感動をそのままスケッチブックに着色して残した。そして日本に帰ってからもう一度、構成・作画して大きなキャンバスに描き直したという。同展では、シルクロードで見てきた雄大な風景や人々の素朴な生活のすがたを、その時々で受けた情感を色彩に込めて描き出した作品40点を展示する。入江さんは、今年8月10日に逝去された。
また、展示会初日の23日(木)午後7時からは、バーチャル・オープニング・レセプションと、絹の歴史をめぐる物語を描いた映画「シルク時空をこえて」(映画監督:熊谷友幸氏)のミニ上映会を開催する。上映後は、熊谷氏が日米間の信頼関係とイノベーションのさきがけとも言える「ものづくり精神」の中で深まっていった日米シルクストーリーを紹介する。
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参加費無料(任意で医療従事者へのお弁当プロジェクト寄付)、先着500人。申し込み・詳細はウェブサイトhttps://www.nipponclub.orgを参照。