NYアジア映画祭開催

阿部寛さんに国際映画賞
日本から12作品参加

 ニューヨーク・アジア映画財団とフィルム・アット・リンカーン・センターは15日(金)から31日(日)まで「ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)」を開催する。20周年を迎える今回は、ワールドプレミア、北米プレミアなどのアクション、コメディ、ドラマ、スリラー、ロマンス、ホラーやアートハウスなど、さまざまなジャンルの67作品を上映する。

 オープニング作品は、ナワポル・タムロングラッタナリット監督の『Fast & Feel Love』。監督は初日の夜にフィルム・アット・リンカーン・センターで主演女優のウラサヤ・ヤヤ・スパーブンドとともに登場し、スクリーン・インターナショナル・ライジングスター賞を受賞してステージで表彰される。

 日本人では、「スクリーン・インターナショナル スター・アジア・ライフタイム・アチーブメント賞」がJホラー界の巨匠・清水崇監督に贈られる。また、俳優・阿部寛さんは、30年にわたるキャリアで培った多彩な才能、国境を越えた魅力、そして多様なジャンルに対応する能力を評価され「スクリーン・インターナショナル・スター・アジア賞」を日本の映画俳優として初めて授与される。今回ワールドプレミア上映される内田英治監督の『異動辞令は音楽隊!』では、地方警察バンドのドラマーとして駆り出される不機嫌な刑事役を演じている。(写真上)異動辞令は音楽隊!Photo: ©2022 “Offbeat Cops” Film Partners

シン・ウルトラマンPhoto: © 2022 TSUBURAYA PRODUCTIONS CO., LTD. / TOHO CO., LTD. / khara, Inc.
© TSUBURAYA PRODUCTIONS U.S. Premiere

 そのほか日本映画は、『シン・ゴジラ』の庵野秀明(脚本・製作)と樋口真嗣(監督)の最強コンビによる『シン・ウルトラマン』をはじめ、白石和彌監督の連続殺人スリラー『死刑にいたる病(Lesson in Murder)』、女優のんが脚本・監督・主演を務めた初の劇場作品『リボン』、島崎藤村の古典小説を映画化した『破戒(Broken Commandment)』、加藤卓也監督の青春映画『わたし達はおとな(Grown-ups)』など計12作。そのほか、韓国、中国、台湾、香港などからの作品を上映する。

 入場料は一般15ドル、学生・シニアが12ドル。オールアクセスパスは一般199ドル、学生99ドル。詳細は公式サイトhttps://www.nyaff.org/を参照。