シリーズ4作目。人間の知らないところで実はおもちゃは生きている、という想像力が無限に駆使できる設定のCGアニメ。2作目からは約10年スパンの製作で「またあの世界が戻ってきた」とノスタルジーさえ感じる人気シリーズだ。
毎回、おもちゃたちは新しい発見をし、冒険とチャレンジに挑むが本作はおもちゃたちの未来を予測する、新たな1ページとなる。物語の原案はジョン・ラセター(1、2の監督)らも加わり、脚本は前3作から続投のアンドリュー・スタントン。監督はアニメーター、脚本家、声優のジョシュ・クーリーで彼の長編監督デビュー作でもある。
おもちゃのレギュラーはカウボーイのウッディー(声:トム・ハンクス)、スペース・レンジャー・スーパーヒーローのバズ(ティム・アレン)らで、ボイスでは新たにモーターサイクルのアクロバット・ライダー、デューク・カブーンとしてキアヌ・リーブスが加わる。
大学生になったアンディから少女ボニーに譲られたおもちゃたち。アンディと同様、ボニーにもたくさんの楽しい思い出を作ってあげようと胸躍らすウッディーら。ある日、ボニーがプラスチックの先割れスプーンに目、口、手を付けて自分のおもちゃを作ってきた。「フォーキー」と名付けて寝るときも離さないほど。おもちゃたちはどう見てもフォーキーがおもちゃとは思えないし、フォーキーも使い捨ての先割れスプーンである自分がおもちゃだとは思っていなく、すぐにゴミ箱に入りたがる。
しかしウッディはお店で売っているものだけがおもちではなく、ボニーが自分のそばに置きたがり、かわいがるものはすべておもちゃだとフォーキーを勇気づける。
ボニーと両親はバケーションに出かけることになった。もちろんおもちゃたちも一緒だ。アイデンティクライシスに陥っているフォーキーは旅の途中で脱走する。フォーキーを追うウッディは仲間やボニー家族と離れ離れになってしまう。
今回もいろいろなおもちゃが登場し、しかもおもちゃたちの夢、彼らの暮らしぶりき生きと描かれる。期待を裏切らない文句なしの出来だ。1時間半。G。(明)
■上映館■ AMC Empire 25 234 West 42nd St. AMC Loews 34th Street 14 312 W. 34th St. Cinepolis Chelsea 260 W. 23rd St.