主演女優・岩田さん来米
ニューヨーク在住で宮城県出身の映像ディレクター、堀江貴氏(51)が監督した映画「最後の乗客」が11日、ニューヨーク・インディペンデント映画祭で上映された。主演女優の岩田華伶さんが来米し、会場となったブロデューサーズ・クラブで堀江監督と共にステージで舞台挨拶した。
作品は、東日本大震災から10年目の2021年3月の公開を目指して制作を進めてきた作品で、ドキュメンタリーではなく、震災で引き裂かれた父と娘の絆を描いたドラマ。すでに、サンディエゴ芸術映画祭で「最優秀インデペンデント映画賞」、またカンヌ世界映画祭の最優秀インディペンデント映画(低予算部門)ファイナリスト、スウェーデンの映画祭ボーデン・インターナショナル映画祭(BIFF)の初長編映画ノミネート、モントリオール・インディペンデント映画祭の最優秀フィクション映画など数々の映画祭で受賞やノミネートの発表が続いている。
今回NYでの賞は逃したが、上映後、堀江監督は「賞を取れなかったのは残念だが、この無名の映画を海外の人々にニューヨークで見て貰える機会を頂けたことは大変よかったです。そして、宮城の被災地を舞台に震災をテーマにした映画が、こうして海外で上映され、いろんな国の人たちに見てもらえたということが、少しでも被災地の人たちの夢や希望に繋げられたら嬉しいです」と語った。
岩田さんは「映画祭というこういったタイミングで人生で初めてニューヨークに来れたことは、この映画が私をNYに呼んでくれたんだなと思えるし、今回は残念だったけれど、また、必ず女優としてしっかりと実力をつけてこういった場所に戻って来れたらなと、もっともっと高みを目指して行けたらなと思っております」と話した。
(写真)岩田さん(左)と堀江監督(11日午後7時過ぎ)