ぶらっくさむらい武内 剛

自身のアイデンティティ探る映画上映へ

 東京で芸人として活動する武内剛(芸名はぶらっくさむらい)が監督を務めたドキュメンタリー映画『パドレプロジェクト』が、ニューアーク国際映画祭に選出され、23日(金)正午12時から、NJ州ニューアークにあるシティプレックス12シアター(Cityplex 12 Theater :360-394 Springfield Ave)にて世界初上映される。

 武内さんは日本人の母とアフリカ人の父との間に生まれ、父とは2歳の時に1度だけイタリアで会って以来、疎遠になり、母子家庭のもと名古屋で育った。保守的な日本社会で自身のアイデンティティに悩んだ末、2004年ニューヨークに留学。演劇学校に通った後、12年に帰国、芸能事務所に入り、芸人として活動する。コロナ禍で人生を見つめ直した時に「一度でいいから父に会いたい」という思いが膨らみ、父が住んでいるというイタリアへ旅立ち、自ら監督・プロデューサーとして父探しの旅を撮影し完成させた。武内さんは「親子の関係とは何かを模索している人、社会に生きづらさを感じている人へこの映画が人生を動かす勇気を与えられればと思います」と話している。

 入場料は10ドル+手数料2ドル51セント。チケット・詳細は公式サイトhttps://www.newarkiff.com/