北米最大の日本映画祭 ジャパンカッツ

7月19日から26本

 北米最大の日本映画祭、第13回「ジャパンカッツ」が7月19日(金)から28日(日)まで、ジャパン・ソサエティー(JS=東47丁目333番地)で開催される。アクション時代劇、家族ドラマ、コメディー、ドキュメンタリーや実験映像など、さまざまなジャンルの日本映画から26本の長編作品と16本の短編作品を全作英語字幕付きで紹介する。
 7月19日(金)午後7時からのオープニング作品は、米国初公開の矢口史靖監督によるミュージカルコメディー「ダンスウィズミー」。矢口監督と女優・三吉彩花をゲストに迎え、上映後にはオープニング・ナイト・レセプションも行われる。センターピースは24日(水)午後7時から、塚本晋也監督が出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた注目作「斬、」を上映する。
 そのほか、小林薫&柳楽優弥の豪華ダブル出演、是枝裕和監督&西川美和監督の愛弟子・広瀬奈々子の監督デビュー作品「夜明け」(23日)、是枝監督が総合監修を務めたオムニバス作品「十年 Ten Years Japan」(20日)、新鋭・三宅唱監督による「きみの鳥はうたえる」(22日)などの話題作を上映。
 ドキュメンタリー映画は自殺志願者を支える牧師、認知症の患者を抱えた家族、全盲者の監督による映画制作の現場など日本が抱える社会問題や社会の中の弱者側を主体にしたヒューマニストな3作品を紹介。また、クラシック作品のリマスター版では、アニメーションの巨匠・手塚治虫の息子である手塚眞監督が1985年に制作した監督デビュー作品「星くず兄弟の伝説」(27日)を上映する。そして同映画祭の最後を飾るのは、若手女性監督・箱田優子の監督デビュー作品「ブルーアワーにぶっ飛ばす」(28日)。箱田監督と女優・夏帆、シム・ウンギョンをゲストに迎える。 
 入場料は一般15ドル、学生・シニア・障害者12ドル、会員10ドル。7月19日(金)と24日(水)の上映後パーティー付き上映会は一般21ドル、学生・シニア18ドル、会員16ドル。すべての上映会に入場できるオール・アクセス・パスは会員のみ210ドル。チケットは電話212・715・1258、またはオンラインから購入できる。全映画リストや時間などの詳細はウェブサイトwww.japansociety.orgを参照。