現代とコラボ
所蔵118点を公開
ブルックリン美術館
ブルックリン美術館(200 Eastern Parkway)は今月5日から、歌川広重の「名所江戸百景(feat. 村上隆)」と題した展示を開催している。江戸時代の浮世絵師、歌川広重(1797〜1858)の同美術館所蔵の作品118点を展示。劣化を防ぐため普段は展示していないため、今回は2000年の展示会以来、24年ぶりの公開となる。
「名所江戸百景」は1856年から58年にかけてかけて制作された連作浮世絵名所絵で、春のお花見、夏の暴風雨や両国の花火、もみじの落葉、雪景色など、江戸の四季折々の風景に出会える。広重の浮世絵は、幕末を迎えた江戸の名所と街並み、そこに暮らす人々が生き生きと描かれている。ゴッホが模写した作品として有名な亀戸梅屋敷、大きな鯉のぼりが泳ぐ水道橋駿河、雪の浅草寺など、大胆な構図に加え、同美術館の所蔵品は初摺りに近い貴重なものといわれているだけあって、その色の鮮やかさに驚く。また多くの作品に富士山が描かれており、江戸時代はこうだったのかと思いを馳せながら楽しめる。会場には、広重と村上隆による2部構成で200点以上の作品が並び、その数の多さと美しさに圧倒される。この企画展のために制作された現代美術家の村上隆による大型作品も同時公開されている。
(高田由起子、写真も。関連記事11面に)
歌川広重の江戸百景
ブルックリン美術館で
ブルックリン美術館(200 Eastern Parkway)は今月5日から、歌川広重の「名所江戸百景(feat. 村上隆)」と題した展示を開催している(1面に記事)。江戸時代の浮世絵師、歌川広重(1797〜1858)の同美術館所蔵の作品118点を展示。劣化を防ぐため普段は展示していないため、今回は2000年の展示会以来、24年ぶりの公開となる。
「名所江戸百景」は1856年から58年にかけてかけて制作された連作浮世絵名所絵で、桜の下でのピクニック、夏の暴風雨や両国の花火、もみじの落葉、雪景色など、江戸の四季折々の風景に出会える。そのほか江戸の地図や、タンス・下駄・番傘・のれんなどの民芸品も展示。
この企画展のために制作された現代美術家の村上隆による大型作品も同時公開。江戸百景をモチーフにした作品の中には村上のポップなキャラクターも描き込まれている。また、広重が描いた風景が現在の東京にどのように変化していったかを写真などで紹介している。同展は8月4日まで。
入場料は一般20ドル、学生・シニアは14ドル、会員・4歳以下は無料。
また29日(月)午後7時からは、村上隆がキュレーターと都市の歴史や環境の変化、村上の絵画の新シリーズなどについて語り合うトークイベントも開催される(入場料40ドル、会員24ドル)。詳細はウェブサイトhttps://www.brooklynmuseum.org/を参照する。