ニューヨーク在住の日本人ソプラノ歌手、田村麻子が3月31日夜、ソプラノソロリサイタル「スプリング・フラワーズ・アンド・ムーン」を市内アートギャラリーのストライドアーツで開催した。
春、花、月をテーマに、オペラ・ボエームより「私の名はミミ」やショパンの「春」、ドビュッシーの「月の光」などを美しい歌声で披露した。ピアノの伴奏はデービッド・ホルケボ。プログラム後半のシューベルト作品「岩上の羊飼い」ではゲストにクラリネット奏者クリスタ・ソマーズを迎えて演奏を行った。当日は85人が来場した。
公演後、田村さんは「パンデミックで2年間のブランクがあったので歌声が錆びているのではないかという心配もあったが、プログラム的に期待していなかったスタンディングオベーションをいただけ嬉しかった」と話し、ファンに囲まれて花束を受け取り笑顔を見せていた=写真=。