絵の中の女神たち 鶴田一郎NY初個展

大西ギャラリーで23日から

 1987年から10年間ノエビア化粧品の広告に抜擢され、CMアートの先駆者として人気を博した鶴田一郎の米国初となる個展「美人画」が23日(火)から5月11日(土)まで、大西ギャラリー(西26丁目521番地)で開催される。
 鶴田は多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業。プロとして描き始めた当初は西洋文化に影響を受け写実的な作品を描いていたが、自分が「日本人である」という意識が芽生え、次第に淋派や弥勒菩薩をはじめとする仏教美術、浮世絵に見られる「美人絵」や「女絵」など日本独自の美意識へと傾倒した。「私は私自身のミューズ(女神)を描きたいと思っている」と言うように、それは彼の永遠のテーマであり、作品の中の女性たちは多くの人々を魅了し続けている。
 入場無料。開廊時間は火〜土曜の午前11時から午後6時まで。オープニングレセプションは25日(木)午後6時から8時まで。問い合わせは電話212・695・8035、またはメールinfo@onishigallery.comまで。詳細はウェブサイトwww.onishigallery.comを参照。

Ichiro Tsuruta (b. 1954); Beautiful Red, 2019; acrylic on canvas; h. 35 3/4 x w. 28 5/8 in. (91 x 73 cm)