JS棟方志功の版画展、盛況裏に終了

 ジャパン・ソサエティー(JS)ギャラリーで昨年12月からスタートしていた木板画の世界的巨匠、棟方志功(1903〜1975)の100点に及ぶ作品を紹介する展覧会「棟方志功 板極道(ばんごくどう)」が20日、盛況裏に終了した。

 米国最大の棟方コレクションであるJSの貴重な所蔵品をもとに構成された同展は、木板画だけでなく書道や墨絵、水彩画、リトグラフや陶芸など幅広く展示。東海道各所の風景を描いたカラーとモノクロの61点の板画作品「東海道棟方板画」(64年)の全作品や、59年「プリント・アーティスト・プログラム」フェローとして初めて来米した棟方がNY滞在中に制作した作品も展示し、20世紀を代表する想像力豊かな芸術家である棟方の魅力を紹介した。期間中、女性や菩薩の姿を数多く描いた素朴で力強い作品は多くの来場者の足を止め、魅了した。(高田)