日系画家 国吉康雄の人生 NY日本人歴史博物館

岡山大学の伊藤特任教授が講演

 ニューヨーク日本人歴史博物館は、10日夕、日本クラブにおいて、「国吉康雄の人生とNYでの活動:Yasuo Kuniyoshi’s Life and Work in NY」と題したイベントを開催した。 

 国吉康雄は、1889年に岡山で生まれ、1906年に渡米。混沌とした時代、国吉はアメリカを代表する画家として認知されるようになり、彼の卓越した才能は最終的に1950年ヴェネツィア・ビエンナーレのアメリカ代表にまで押し上げたが、日本では国吉についてあまり良く知られておらず、アメリカでも死後しばらくの間忘れ去られていた作家だ。

 今回は、岡山大学の伊藤駿特任教授による講演が行われた。第二次世界大戦を挟んでアメリカに生きた日系アーティスト、ニューヨークのアートスチューデント・リーグの教授として教育者としても活躍した国吉の業績など解説し、約90人の来場者が熱心に聴講した。