日本の新作映画5本

文化庁、IFCセンターと共催で上映

 文化庁がVIPO(Visual Industry Promotion Organizaation)、IFCセンターと共催で、昨年度製作された日本映画の話題作5本を紹介する特集「ニュー・フィルム・フロム・ジャパン」を2月10日(金)から16日(木)までニューヨークのIFCセンター(6番街323番地/西3丁目)で開催する。詳細は、https://www.ifccenter.com参照のこと。上映作品は次の通り。(平野共余子)

▽『Small, Slow but Steady (ケイコ目を澄ませて)』=写真=三宅晶監督、聴覚障害者の若い女性(岸井ゆきの)が小さなボクシング・ジムの経営者(三浦友和)の下で修行し、リングに立ち続ける。(写真上:© 2022 « KEIKO ME WO SUMASETE » Production Committee & COMME DES CINEMAS)

▽『Yamabuki (やまぶき)』山﨑樹一郎監督。岡山県真庭市を舞台に、父の借金のため日本の採石場で働く韓国人男性(カン・ユンス)と、警官の父と二人暮らしの女子高生(祷キララ)の運命が交差する。

▽『The Zen Diary (土を喰らう十二ヶ月)』中江裕司監督。長野の山中に一人住み四季の移ろいの中で自炊する作家(沢田研二)は、訪ねて来る編集者(松たか子)を自然素材の料理でもてなす。水上勉原作、料理担当は土井善晴。

▽『Thousand and One Nights (千夜、一夜)』久保田直監督。突然いなくなった夫を30年間待ち続ける女性(田中裕子)は、2年前に蒸発した夫(安藤政信)を探す看護婦(尾野真千子)と出会う。佐渡ヶ島の自然を背景に、遺された者の心情が展開。

▽『A Man (ある男)』石川慶監督。亡き夫(窪田正孝)が全く別人であったことを知った女性(安藤サクラ)の依頼で、弁護士(妻夫木聡)が本物を探す社会派ミステリー。平野啓一郎原作。