折り紙が創作の原点
グランドセントラル駅より南側に位置する一帯、マレーヒル地区のパーク街では初となるアートインスタレーションが、街ゆく市民の目を楽しませている。
この作品は、フランス人アーティスト、イドリスBのもので、ティラノサウルス・レックスのレクサー、ゴリラのモジョ、ベアのバルー、マンモスのマニーなど色鮮やかな動物彫刻が中央分離帯に設置されている。
ディオール、モンクレール、コーチなどファッションブランドのウィンドウディスプレイの制作をしていたイドリスが、日本の折り紙にインスピレーションを受けて作り始めたという多角形の動物彫刻。ドバイ、アブダビでの展示に続いて、初のNY展となる。来年2月まで。
(写真)フランスからカラフルな動物彫刻が、NYに春の足音を立ててやってきた。(18日午後2時過ぎ、写真・三浦良一)
パーク街がまるで動物園
マレー・ヒルのパーク街沿い(34〜38丁目)にこのほど、多角形の巨大な動物たちの銅像が設置された。同屋外の公共芸術インスタレーションを企画したのは、パーク街の遊歩道を管理するパトロンズ・オブ・パーク・アベニュー(POPA)で、作品はフランス人芸術家のイドリス・Bが製作した。パリ出身のイドリスは、幼少期からアートに興味があった。クリスチャン・ディオールやモンクレールなど高級ブランド店舗のウィンドー・ディスプレーを手がける一方、折り紙のような多角形の動物像の作品で知られる。NYでの初の出展に関しイドリスは「世界で最も美しい場所のひとつであるNYは、自分の作品を展示するに最適な場所。多忙な街だが、暖かい家族的な環境でもあり、特に子どもたちに作品を楽しんもらいたい」と話している。 展示は2023年2月まで。