21世紀の日本舞踊 歌舞伎舞踊からボレロまで

ジャパン・ソサエティーで24日から上演

 ジャパン・ソサエティー(JS:東47丁目333番地)舞台公演部は24日(水)から26日(金)まで、古典&現代舞踊「21世紀の日本舞踊:歌舞伎舞踊からボレロまで」を上演する。

 日本舞踊界から重鎮・花柳基、歌舞伎役者としても人気の吾妻徳陽(歌舞伎名:中村壱太郎)を迎え、伝統的な歌舞伎舞踊の演目「鳥羽絵」を邦楽生演奏付きで、後半には西洋音楽の不朽の名作「ボレロ」に大胆に日本舞踊を振り付けた新作「ボレロ〜安珍清姫伝説〜」の2演目を披露する。

 江戸時代に作られた「鳥羽絵」は、漫画の祖先と言われる戯画を題材にしたもので、リズミカルでユーモアと笑いに溢れる踊り。一方「ボレロ〜安珍清姫伝説〜」はモーリス・ラヴェルの名曲「ボレロ」に合わせ、恋しい男・安珍を追いかけるうち、自らの情念に飲み込まれ大蛇になってしまう娘・清姫を描いた「安珍・清姫伝説」を語るもの。振付は、四世宗家家元花柳壽輔に師事し、古典舞踊を基盤にしつつも創作舞踊や舞台・テレビ・メディアでも振付・出演に引くてあまたの花柳源九郎が手がけた。ふたつの舞踊演目をはさんで、三味線・歌・笛・囃子による邦楽演奏も行われる。日本語上演・英語字幕付き。各公演の上演1時間前には、カリフォルニア州立大学サン・バナディーノ校のカーク・カネサカ教授によるプレパフォーマンス・レクチャーが実施される(チケット購入者対象、参加費無料)。

 入場料は一般55ドル、JS会員44ドル。チケット・詳細はウェブサイトhttps://japansociety.org/performing-artsを参照。

Photo © Edo-Tokyo Museum