編集後記 2022年11月5日号


【編集後記】



 みなさん、こんにちは。赤穂浪士の事件を題材にした本格的な侍劇「忠臣蔵~四十七士」が日米両語の非営利劇団アマテラス座(AMATERASU ZA、芸術監督・Ako=アコ)によってオフブロードウエーのARTNYシアター(西53丁目502番地)で好評上演中です。ニューヨーク在住の日本人俳優たちによる初めての正式なオフブロードウエー公演。英語字幕表示で日本語セリフの舞台だけに、出演者たちの感情移入の機微が「人間ドラマ」として客席につぶさに伝わってくる舞台です。
 出演は、舞台ナレーションと大石内蔵助の妻りくにAko=写真右=、多門伝八郎/中村勘助/新井勘解由/土屋主税にヨシ天尾、富森助右衛門に小野功司、大久保権右衛門/原惣右衛門/お喜世 /寺坂吉右衛門に合田沙おり、加藤越中守/大石内蔵助に市川達生、大石主税/松の廊下の侍に前嶋利菜、梶川与惣兵衛/徳川綱豊/吉良方侍にジュンスエナガ、浅野内匠頭/堀部安兵衛に鈴木やす、吉良上野介/田村右京太夫/江島/小野寺十内に米倉裕子、侍によしむらみなみ。10月24日付NYタイムズ紙が「パーフェクトではないが、次の展開に引き込まれる作品」と辛口ながら写真入りで大きく扱ったことは、NYでの舞台としての成功を意味します。それにしても役者の皆さん、一人何役もしていた感じで、役作りに苦労したのではないかとも思います。見ている方も、ちょっと混乱するくらいの早変わりでした。好評につき13日(日)まで公演が延長されました。入場料は一般60ドル、学生・シニア30ドルですけど中学生と高校生は無料になりました。ぜひお薦めです。詳細はhttps://amaterasuza.ticketspice.com/chushingura-47-ronin
それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)