編集後記 9月14日号

みなさん、こんにちは。ウエストチェスターのハリソン駅から車で10分ほどのところにある慶應義塾ニューヨーク学院(本校パーチェス、高等部)の学院長に、8月1日付で、英国名門パブリックスクールの元校長、ラルフ・タウンゼント博士が就任しました。日本人以外の学院長が就任するのは初めてです。慶應義塾の長谷山彰塾長は「ニューヨーク学院は今後、バイリンガル・バイカルチュラル教育を柱とする教育理念を守りながら、欧米の一流ボーディングスクールをモデルとして、世界標準に適合した学校へと進化させる取り組みを進めていく」と語っています。同校は1990年に開校された慶應義塾一貫教育校の一つ。9学年(中学3年)から12学年(高校3年)までの4年制の高等学校で現在322人が在籍しています。日本の大学が世界の大学ランキングの中でなかなか上位にいけないなかでの、思い切った慶應義塾の取り組みは他大学へも影響を与えそうです。また今月1日付で首都圏の難関校受験で多くの合格実績を持つ学習塾大手、早稲田アカデミーが同じくハリソン駅徒歩圏内にニューヨーク校を開校しました。来米した古田信也社長が「合格力」について「本気でやる気でやる子供を育てる」と題して講演しました。ともに今週号の1面と教育面で記事掲載しています。アメリカで暮らす日本人で、お子さんのいるご家庭では、なんといっても子供の教育問題が大きな関心事です。多様化する邦人教育の選択肢の中にあって、さまざまな可能性に挑戦できるヒントを紙面を通して伝えていけたら本望です。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)