【編集後記】
みなさん、こんにちは。今月26日に開幕するパリオリンピックに、水泳・アーティスティック・スイミングの米国代表チームに、元フィラデルフィア補習授業校在籍児童だったフィールド恵美さん(18)が出場することになりました。恵美さんは現在カリフォルニア州ロサンゼルス市郊外で家族と共に住んでいますが、幼稚園から小学5年生まで同補習校に在籍していたそうです。元同級生の家族を通じて、先月末に五輪出場のニュースが同補習校に届いたそうで、早速恵美さんの保護者と連絡を取った同補習校の福澤隆治校長(65)が、今月3日、在校生250人に朗報を伝えました。フィラデルフィアにいた頃から水泳の特訓をしていたそうです。競技は8月5、6、7日がチームの予選と決勝、9日と10日がデュエットの予選とフリーの決勝があります。恵美さんの母親、直美さんは「補習校で学んだことで、国際大会で日本の選手達とも日本語で会話ができるので、補習校で学んだことがとても役立っている」と話しています。2012年から2014年までニュージャージー日本人学校の校長も務めていた福澤校長は「自分の学校で関わった生徒がオリンピックに出るのはただただ嬉しいですね。在校生たちにも励みになります」と話しています。恵美さんは今年、補習校の高校を卒業した生徒たちと一緒に学校で学んでいたそうです。アメリカで育った子供たちが、日本語文化と英語文化の両方を縦横無尽に駆使して国際舞台で堂々と振る舞っている姿は頼もしいですね。アメリカで学んでいる日本の子供たちには、そのチャンスが日本にいる子供たちよりも多いと言えます。恵まれた環境を生かすも殺すも子供をその気にさせる親の心がけ次第と言えるでしょう。記事は今週号の5面で掲載しています。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)