【編集後記】
みなさん、こんにちは。ニューヨーク在住で宮城県出身の映像ディレクター、堀江貴さん(51)が監督した映画「最後の乗客」が海外の映画祭で続々と受賞やファイナリストにノミネートされています。東日本大震災から10年目の2021年3月の公開を目指して制作を進めてきた同作品は、パンデミックで公開まで2年遅れましたがドキュメンタリーではなく、親子の関係が震災で変わってしまったドラマ。同作品は、サンディエゴ芸術映画祭で「最優秀インデペンデント映画賞」をこのほど受賞、またカンヌ世界映画祭の最優秀インディペンデント映画(低予算部門)ファイナリスト、スウェーデンの映画祭ボーデン・インターナショナル映画祭(BIFF)の初長編映画ノミネート、モントリオール・インデペンデント映画祭の最優秀フィクション映画など数々の映画祭で受賞やノミネートの発表が続いています。当初15分の短編作品で脚本を書き、その予定で撮影を行ったが、編集段階で15分に収まり切らずに55分に。映画の最後に想像もつかない大どんでん返しもあって、ある意味、ニューヨークにいたからこそできた作品と言ってもいいかもしれません。まもなく12年目の3・11がやってきます。映画の完成は2年遅れましたが、今年はこの作品が世界各地で上映されそうです。これからさらにこの作品に対する評価が高まって、次々と賞を獲得することを期待してしまいます。今週号の1面と5面で記事が出ています。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)