5000両納入を祝う

川崎レールカーNYで

旅客鉄道車両を受注

祝辞を述べるNY総領事の森大使

 川崎重工と川崎車両の米国現地法人川崎レールカー(廣瀬雄介社長)は9日、米国市場における5000両の旅客鉄道車両の納入達成を祝う記念式典をヨンカースの工場で開催した。

(写真上)左から 川崎車両(日本) 村生社長、カワサキレールカー(NY) 廣瀬社長、 MTAジャノ・リーバー会長

 式典にはニューヨーク総領事の森美樹夫大使はじめニューヨーク州議会上院アンドレア・スチュワート・カズンズ院内総務、ニューヨーク州交通局ジャノ・リーバー最高経営責任者ら来賓が参列した。同社は1979年に米国鉄道車両市場に参入して以来、120億ドルを超える契約を受注している。これまでに納入した5000両のうち、76%の3783両がニューヨーク地区の交通事業者向けに納入されている。

 森大使は「1世紀以上前に日本で設立されたカワサキは、世界の鉄道史に確かな足跡を残してきた。40年前に鉄道車両製造施設をヨンカースに選定したことは、ニューヨーク州の成功と繁栄に対する同社の強い意志の表れ」と祝辞を述べた。

 ヨンカース市 マイク・スパノ 市長は「カワサキがこれからも市の一部として存在してくれることをとても嬉しく思う」と感謝の言葉を述べた。

 来米した川崎車両株式会社の村生弘社長は「私たちは、ニューヨーク州のパートナーとして、カワサキ製の車両に対する需要の高まりに応えるべく、日々努力を重ね、常に、安全、信頼性、快適性の面で、お客様の期待を常に上回る成果を追求していきたい」と挨拶、川崎レールカーの廣瀬社長が、「これはカワサキにとって重要な一里塚となるもので、今後もMTA管内および米国北東部の交通局にサービスを提供していく」と述べた。