一般財団法人アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)日本財団のディレクターに斯波雅子氏=写真=が9月末付で就任した。
ACCは、アートの分野における、米国とアジア、そしてアジア諸国間での国際文化交流を支援する米国で1963年に設立された非営利団体で、現在、ニューヨーク本部のほかに、香港、マニラ、台北、東京にオフィスを持つ。
過去の助成金授与者リストには村上隆、草間彌生など名だたるアート関係者がいる。斯波氏はラトガーズ大学で美術史を専攻し、イセ文化基金ギャラリー、サザビーズ本社、ジャパン・ソサエティー、アジア・ソサエティーと10年以上ニューヨークのアート業界でのキャリアを積んだ。「財団を設立し、世界にアートを発信することで、日本のアートシーン全体の活性化を目指したい」と話している。ジャパン・ソサエティー、アジア・ソサエティー、アジアン・カルチュラル・カウンシルの3団体は、ジョン・D・ロックフェラー三世が設立したアジア文化組織だが、創設者本人以外に3団体に勤務するのは斯波氏がおそらく初めて。