乾燥キクラゲ回収

サルモネラ菌検出で

 米食品医薬品局(FDA)は8月30日、サルモネラ菌汚染の可能性があるとして、NY州やNJ州を含む15州で販売された「乾燥キクラゲ」の回収を発表した。 

 対象商品は、メリーランド州キャピトル・ハイツに本社を置くアジア食料品輸入会社タイ・ファット・ホールセイラーズが納品した「スリー・コインズ・ドライド・マッシュルーム」という商品名で販売された乾燥キクラゲ4種で、メリーランド州衛生局が小売店で購入された同商品からサルモネラ菌を検出した。商品名「Nam Meo Soi」「Nam Meo Nguyen」各2・5オンスと10・5オンス入りを購入した場合は、購入店に直ちに返品し全額返金を求めるか、同社703・538・8000に問い合わせる。 

 サルモネラ菌混入が原因の食中毒には発熱や下痢、嘔吐、腹痛などの症状があり、幼児や虚弱体質、高齢者、免疫系機能が低下している場合は致命的な感染症に至ることもある。米疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では毎年、サルモネラ菌を約135万人が感染し、同感染症で2万6500人が入院、420人が死亡している。 

(写真)回収対象となった乾燥キクラゲ