桜満開♪ お花見を愉しむ女子会 大石育子の暮らしのテーブル

 3月末に東京は夏日となって桜満開宣言が出ました。いよいよお花見もピークかと思いましたが、翌日から10度以下の寒い気温と雨模様が続き、やっと週末にはお天気が回復して街はお花見でにぎわいました。今週はNYも満開の桜のお花見になりそうですね。

 3月26日から4月15日まで松屋銀座7階おりふしギャラリーで「アンティークサロン嘉多加古×大石育子 春のテーブル」をコラボ展示しています。銀座へ行かれる際はぜひお立ちよりくださいね。

 今回春号のテーブルは、おうちの中で桜を愛でるお花見のテーブルを作ってみました。大ぶりな枝を使って木の下にいるかのようなお花見のシチュエーションを。セッティングしながらハラハラ舞う桜の花びらも情緒があります。東洋と西洋、古いものと新しいものを使って、人種のるつぼニューヨークにふさわしいクロスオーバースタイルにしてみました。皆様もぜひ美しい桜のお花見を大切な方と愉しんでくださいね。

◆蝙蝠は吉祥文様◆

 蝙蝠は西洋ではドラキュラなどあまりいいイメージではありませんが、古く中国では「福に変わる」という発音と同じことから福寿を象徴する吉祥文様として日本でもその影響を受けて福を呼ぶ縁起の良い柄として長らくデザイン化されてきた歴史があります。

◆唐獅子模様の古伊万里◆

 唐獅子は、中国、日本に伝わる神獣。もとは仏陀の一族を守護するインドライオンがモチーフで、中国に伝わるにつれて美術的、装飾的に図案化されていったようです。古来獅子は百獣の王、瑞獣と考えられ、美術品の意匠として巻き毛のたてがみを蓄えた勇壮な姿で描かれています。お気に入りの器です。

◆文字紋の入ったタイの焼き物◆

 友人がタイ旅行で買ってきてくれたBlue & Whiteのティーセット。篆書体という古い字体に似ていますがそうではなく、「文字紋」という願いを表す文様なのだそうです。韓国時代劇で王様や偉い人が来ている服や帽子にこの文字紋がついていると篆書の先生が教えてくださいました。

◆春のテーブルのポイント◆

Point1 全体をピンクにせず小物や飲み物をアクセント使いでNY大人女子のテーブル♪

Point2 料理には菜の花や蕗の薹のてんぷらなど旬のものを取り入れて♪

Point3 折敷をアクリル板にすることで透け感を出して軽やかに♪

大石育子(Ikuko Oishi)

 インテリアコーディネーター、食空間プランナー、日本クラブカルチャー講座講師。東京ドームテーブルウェアフェスティバル2019入選、2020年2部門で入選&奨励賞受賞。2023年2部門で入選&佳作受賞。

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