ヘンリー・S・ストークス・著 SB新書・刊 昭和から半世紀以上、日本を取材し続けた伝説のイギリス人ジャーナリストである著者自ら「遺言」と称する本書。随所に日本への深い愛が感じられる文章で、日本人よりも日本が好きだという […]
カテゴリー: 書評
日・韓・朝という歴史的難問
西村 秀樹・著 三一書房・刊 ロサンゼルスにはチャイナタウンやコリアンタウンが存在する。オリンピック・ブルバードの両脇のショッピング・モールはハングル(韓国語)で溢れ、アメリカ人さえ、その店が何を売っている商売なのか分 […]
ミステリー番付全制覇
アンソニー・ホロヴィッツ・著 創元推理文庫・刊 編集者である「私」は世界的著者アレン・コンウェーの最新作にして、名探偵アティカス・ピュントシリーズの最新刊を読み始めた。これを読み終わったあと、「私」の人生を左右する大事 […]
夢を叶えるノウハウ本
パム・グラウト・著 サンマーク出版・刊 本書は、言い訳ばかりする自分から脱却し、本当にやりたいことをするためのノウハウを1年かけて教えてくれる本だ。 アメリカの田舎、カンザスという小さい町で牧師の娘として育ち、成績は […]
コンゴのサプール黒編
写真家 SAP CHANO 学研プラス・刊 サプールとはコンゴ共和国(首都プラザビル)とコンゴ民主共和国(首都キンシャサ)、ふたつのコンゴで90年以上継承されるファッション文化だ。平和を尊び争わず、平均月収3万円ほどの […]
人生の最終章を考える
ラプレツィオーサ伸子・著 青春出版社・刊 アメリカで20年以上ホスピスケアをしてきた現役ナースの奮闘記。ホスピスは進行したがんなどの病気により余命6か月以内と診断され、かつ積極的な根治治療や延命治療を行わない人に、その […]
東京の心象風景写真集
松井みさき・著 ムセイオン・刊 ニューヨークと日本で活動する写真映像作家の松井みさきが、米国出版社のムセイオンから英語版東京ガイドブック写真集『Tokyo Mindscapes(トウキョウ・マインドスケープス)』を7月 […]
終わらないNYの魔法
岡田 光世・著 文春文庫・刊 道を聞くと周りがみな口を出す。地下鉄のホームで他人同士が踊りはじめる。たまたま写真に写りこんだ人が、「これで私を忘れないわね」。静かな車内で著者が噛むガムが大きな音で弾けると、前の男性が「 […]
画集・李公麟 「五馬図」
板倉 聖哲・編 羽鳥書店・刊 中国・北宋時代を代表する画家、李公麟(りこうりん)の「五馬図巻」をご存知でしょうか。この作品は長い歴史を背景に、なかば伝説化して今に伝わってきたものです。 その幻の「五馬図巻」を初めて高 […]
労使馴れ合いの恐怖
牧 久・著 小学館・刊 第二次世界大戦が終わり、その直後から始まった米ソ東西対立〜冷戦は日本にも強く影響した。GHQによる民主改革の洗礼は、戦犯追放、女性参政権付与、農地解放、財閥解体と進み、その頂点に武力放棄と非戦を […]
日本に帰ります。心の準備。
チャールズ・カヌーセン・著 南雲堂・刊 家族の都合により長期滞在した外国での暮らしを終え、日本へ帰国した後の帰国子女を対象に、英語力向上とソフトランディングをサポートする「帰国子女アカデミー」の校長が、帰国生を持つすべ […]
日常のミステリー5編
米澤 穂信・著 集英社・刊 ミステリーという広大なジャンルのなかでも、日常のミステリーというのは異質である。多くの者が気にもしないであろう日々の違和感を真剣に考え、その原因を突き詰める行為は一見滑稽であるが、実際その源 […]