編集後記

【編集後記】

  みなさん、こんにちは。今週号の1面は、美しい紙面になりました。竹久夢二生誕140年を記念してフィラデルフィアでこの春に開催された音楽会について、フィラデルフィア日米協会の穎川廉副理事長が書かれた原稿に夢二が手がけた大正時代の「セノオ楽譜」の表紙が、岡山県にある夢二郷土美術館の協力で紙面を飾っているからです。ウグイス色と黒のスカーフに、オレンジ色の衣装をまとった女性とスーツ姿の男性がほんのり頬を染めて話している光景はなんとも大正ロマンの雰囲気に溢れています。セノオ楽譜を積極的に紹介している広島県出身のソプラノ歌手の藤井恭子さんが来米し、フィラデルフィアで演奏会をした時のことについて書かれている原稿です。「フィラデルフィア物語」(上)(中)(下)の三部作となるこの短期連載は6月、7月に続き、きっとまた読者を楽しませてくれるに違いありません。ぜひお楽しみください。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2024年5月25日号)

(1)竹久夢二140周年 フィラデルフィア物語(上)

(2)コーヒーの美味しい淹れ方 JAAヘルスで中塚さん

(3)依田洋一郎 東京で個展

(4)第28回JAA日本人・日系人美術家展覧

(5)おーい見えるかな〜 NYとダブリン同時中継

(6)野口英世97回忌 久野さんに奨学金

(7)生き生きEATS   夏のビールにぴったり

(8)日本文化交流 BBFが新規再開

(9)眉毛と唇を美しく綺麗にアートメイク 田中里沙さん

(10)国際交流基金オンライン映画祭 日本映画無料配信

竹久夢二140周年記念

コンサート、フィラデルフィアで

大正浪漫の灯火再び

フィラデルフィア物語
ー息づく日米交流ー 上

Photo Yumeji Art Museum

 竹久夢二が日本人に西洋音楽への興味を広めた功績者であることをご存じでしょうか。大正時代の「セノオ楽譜」は、夢二が手がけた美しい表紙絵と斬新な日本語歌詞で人々を魅了し、彼らは楽譜を手に歌い、新たな音楽体験と感動し、西洋音楽を身近に感じる ようになった。約一世紀経った今年は夢二生誕140周年。その感動を蘇らせる試みがフィラデルフィアで開催され、大成功を収めた。アメリカ人にとって馴染みのある西洋歌曲をセノオ楽譜版の日本語訳詞で歌われるリサイタルの開催であった。これはアメリカ人にはかえって新たな音楽体験として響き、彼らを大正浪漫の時代へと誘ったのだった。

 このリサイタルの主役は広島県福山市ご出身のソプラノ、藤井泰子さん。岡山生まれの夢二に深い敬意を抱く彼女はセノオ楽譜の楽曲を積極的に紹介しており、夢二生誕140周 年をぜひ海外在住の日本人の皆さんとも一緒に祝いたいというのが願いであった。楽譜 そのものや夢二の資料、写真なども拝覧しながら大正浪漫の時代の息吹を感じていただけたら、、、そんな藤井さんのこの熱い想いを私はアメリカ人にも届けたいと思った。準備期間は短くとも助け合い精神溢れる「兄弟愛の街」はこれを実現できるはず、と私は強く信じていた。開催20日前の3月4日、私は藤井さんにこの提案をし、了承を得た。

Photo Japan America Soceity of Greater Philadelphia

さて、この街の助け合い精神は私の想像をはるかに超えるものだった。フィラデルフィア日米協会の専務理事チューニー・一美さんは、主催者を当協会にする決断を即座に下された。開催場所として市内で最も品格のあるRittenhouse Squareリサイタルホールを狙ったが、すでに予約がほぼ満室で難しい。しかしこの企画を知った当ホール常連のフィラデルフィア・オペラが代わりに場所を確約、続けてペン大(UPenn)が共催者に名乗り出て学術界の観客を確保して下さった。費用面ではフィラデルフィア美術館・元東アジア部長のフェリス・フィッシャー博士が支援して下さった。その結果、リサイタル当日、この由緒あるホールは瞬く間に満員となり、日米の観客は熱心に大正浪漫の再現を体験した。ピアニストはNYCで活躍中のErie Kangさん。本番前のリハーサル場所が見つからず困っていた出演者達がカーティス音楽院のレッスン室を使用できたのは、フィラデルフィア管弦楽団の首席バスーン奏者ダニエル・マツカワ氏の特別の計らいのおかげだ。そのレッスン室とはなんと、江藤俊哉氏の師匠でもあった「エフレム・ジンバリスト」の名がついている特別なルームだった!

 今回の成功はアメリカにおける日本文化と歴史への関心の高まり、藤井さんに代表される真の芸術家の誠意と情熱、そして両国の関係者・団体の助け合いによるところが大きい。この場を借りて、岡山の夢二郷土美術館をはじめお力添え下さった皆さまに心から感謝を申し上げたい。今後も未だ知られていない日本文化の魅力をアメリカに紹介し、日本のファンを増やしていきたい。

フィラデルフィア日米協会 副理事長 

穎川廉(Ren Egawa)

 30年以上にわたり日米欧のテック業界で最先端技術開発と新市場開拓に従事。パナソニック在籍中、新放送方式を開発、FCC(米国連邦通信委員会)で推進。世界規格に導き、本社役員賞を受賞。米SRIでは次世代GPU開発者、仏伊STではソフトウェア戦略チーフを歴任。現在は米Rexcel GroupのCEOとしてイノベーション推進事業を経営。フィラデルフィアの日米協会副理事長、アジア系アメリカ商工会議所顧問委員、オペラ振興諮問委員、フィラデルフィア管弦楽団アンバサダーとしてボランティア活動に従事。

コーヒーの美味しい淹れ方を伝授

オンライン

JAAヘルスセミナーで中塚さん

 ニューヨーク日系人会(JAA)主催第16回春のヘルスフェアで、NY日系ライオンズクラブが企画したプログラム「ライオンズ大学:大人の教養講座シリーズ」第8弾がYouTubeで公開されている。各講師30分程度の凝縮セミナー。期間中何度でも自由に視聴できる。第4回目の今週号では中塚茂次氏(コーヒー関連器具開発者)が「コーヒーは生鮮食品!コーヒーのプロがその魅力と美味しい淹れ方」を解説している。

 最近の傾向として世界中で、美味しいコーヒーを愛する人口が増えている。家庭で楽しむ味わい深いスペシャルティーコーヒーの需要がコロナ禍以降増加した。コーヒーは生鮮食品なので、お近くの焙煎店で、コーヒー豆を買ってきて、自宅でコーヒーミルで豆を挽いて楽しんでほしい。豆は煎り具合によって浅煎り、中煎り、中深煎りがあり、浅く煎るほど酸味が強くなる。それを最近はフレーバーと呼ぶようになっているようだ。好みの問題なので自分の好きな煎り方のブレンドで楽しんでください。豆の量は、130ccのコーヒーカップ一杯で10グラム。150ccだと12グラム、アメリカのマグカップなら200ccくらいで15グラムが目安。豆は中挽きと粗挽きの間がちょうど良い。

 コーヒーを抽出する方法は、ハンドドリップ、サイフォン、エアプレス、エスプレッソなど色々あり、自分の好みで淹れるのがベストだが、今回は、ドリッパーを使った美味しいコーヒーの淹れ方をご紹介する。台形型のドリッパーから円錐形のものに最近はトレンドが移行しているが、真ん中に熱いお湯を注ぐ基本に変わりはない。カップなどの器材を予めお湯を注いで温めておくこと。お湯を中心から注いで膨れたコーヒーのドームの中でお湯をかくはんさせる「透過法」とひたひたにお湯を注ぐ「浸漬法」があるが、コーヒーのプロとしては「透過法」をお勧めする。ぜひ試してみて、コーヒーの本場、アメリカで、楽しいコーヒーライフをお楽しみください。動画はこちらから。

依田洋一朗、東京で個展開催依田洋一朗、

 依田洋一朗は1972年に香川県で生まれ、生後3か月でニューヨークに移住した。タイラー・アート・スクール(学士号)とクイーンズ・カレッジ(修士号)を卒業し、ニューヨークを拠点に創作活動を続けている。”Days at the Metropolitan Museum of Art”と題した今回の個展は、メトロポリタン美術館で10年間にわたり監視員を務めた依田の経験をもとに、画中画(同美術館所蔵の名画再現)と監視員をテーマに、名画をめぐるファンタジーを描いている。

 めったにスポットをあてられることがない監視員の職は、実は様々なジャンルの若手芸術家たちの生活の糧である。依田の知人らがモデルらしいが、ブルーの制服に収まりきれない個性的なキャラをもって登場する。画中画は、エマニュエル・ロイツェ、エドゥアール・マネ、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコなどによる名画で、依田がそれぞれの作品の描法や背景を研究し尽くして再現したものである。

 A Day at the Met Museum《メトロポリタン美術館での一日》(2024油彩122.0×182.8cm個人蔵)の画中画、ポロックの《秋のリズム:ナンバー30,1950》を愛でるのは、『大草原の小さな家』のローラ、俳優やミュージシャン、それとタヌキやウサギといった動物たち。目を射るのは、床を表すメローな色調のピンク色。この世の楽園の図でもあろうか。依田カラーのメローなピンク、そのヴァリエーションは、他の絵画にも生きている。

 メトロポリタン美術館蔵名画シリーズの油彩8点、依田の以前からのテーマ、廃れゆく古き良き時代のニューヨークのモニュメントをきざむ油彩等7点が、5月17日から6月15日まで、東京は京橋の老舗ギャラリー、南天子画廊に展示されている。

(青山学院大学名誉教授 金田由紀子)

(写真)A Day at the Met Museum  (2024) courtesy of Yoichiro Yoda 


南天子画廊

東京都中央区京橋3-6-5

Tel:03-3563-3511

www.nantenshi.com

日曜休廊

11:00〜18:00

第28回JAAニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展

初日から売れ好調なスタート

 第28回JAAニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展覧会が5月16日(木)から6月1日(土)まで、NY日系人会(西45丁目49番地5階)で開催されている(主催:NY日系人会、後援:在ニューヨーク日本国総領事館、週刊NY生活、よみタイム)。初日16日にはオープニングレセプションが開かれ、佐藤貢司JAA会長の挨拶に続き、ニューヨーク総領事の森美樹夫大使が来賓として祝辞を述べた。当日は100人余りの来場者で賑わった。展示作品は購入が可能で、販売価格の半額がJAAの活動資金として寄付される。作家1人につき2作品を出品している。ニューヨークで創作活動する作家が一堂に集まるNY日系社会最大のグループ展とあり、初日から絵が売れる好調な出だしとなった。

 参加作家は、林幸江、廣瀬ジョージ、廣瀬公美、百田和子、市村しげの、河合敦子、小林園美、久住真理子、三浦良一、宮本和子、森本洋充、森本和也、森戸泰光、永野みき、野田正明、大野廣子、小野知美、作山畯治、佐々木健二郎、佐藤正明、澤野水纓、篠原空海アレックス、篠原乃り子、篠原有司男、竹田あけみ、渡辺啓子、ウィンチェスターセツ子、依田順子、依田寿久、依田洋一朗。特別展示として、飯塚国雄、中里斉、内間安瑆、内間俊子。入場無料。開廊時間は月〜金曜が午前10時から午後5時、土曜は午後3時まで。

(写真提供・JAA/Photo  Masao Katagami)

おーい、見えるかな〜

不適切行為で中断の「ポータル」
ダブリンとNY市交流が再開に

 アイルランドの首都ダブリンとNY市間を24時間いつでもビデオ通話で交流できるアート・インスタレーション「ザ・ポータル」の主催者は19日、不適切な使用が確認され一時的に利用中断していた同作品の使用を条件付きで再開した。

 重さ3・5トン、縦横8フィートの巨大スクリーンで24時間いつでも、誰でも大西洋の向こう側の市民と交流できることを目的に制作された同作品は、「連合した惑星の橋」と題してフラットアイアン地区サウスサウス・プラザ(ブロードウエー、五番街、23丁目の交差点)に今月8日設置された。しかし設置直後、ダブリン側からナチスを象徴するスワスティカや体の一部の露出、同時多発テロ事件のツインタワーの炎などの画像を流すなど不適切な行為が頻出し、泥酔して同作品を破壊しようとする女性が警官に逮捕される様子も中継された。ダブリン市議会は声明で「疑いようがない事態」として、適切に利用できるよう改善が必要だと伝えていた。

 使用中止から約5日後の午前9時、主催者は使用時間帯を午前6時から午後4時に制限、不快な行為を防ぐために作品周りにガードレールを設置、さらにカメラを邪魔する行為などがあった場合は画面がぼやけるなどの対策を施し、使用を再開した。「ザ・ポータル」主催者、フラットアイアン・ノマド・パートナーシップ、ダブリン市議会は共同声明で「作品を誰もが快適に楽しみ続けることができるよう、チームで必要な限り対策を更新していく」と伝えている。

(写真)再開した画面の前でダブリンと交流するNY市民 (20日昼・本紙撮影)

野口英世97回忌

NYで墓参会

久野さんに奨学金

 日本が生んだ世界的細菌学者、野口英世(1876〜1928)の偉業を讃え、遺徳を後世に伝え、米国で医学の道を志す若き日本人研究者を応援することを目的に墓守り活動を続ける「ニューヨーク野口英世記念会」(HNMS、本間俊一代表)が21日、ブロンクスのウッドローン墓地で97回忌野口英世墓参会と第7回NY野口英世記念奨学金授与式を開催した。(写真上:野口英世の墓前で記念撮影する97回忌参列者 (本紙撮影))

 記念会副代表の加納良雄さんの司会進行で、本間代表が挨拶、野口の荒れた墓を日本人医師会とロックフェラー大学が協力して守って行こうと2013年に同記念会を設立した経緯などを紹介。

 ニューヨーク総領事の森美樹夫大使は祝辞の中で外務省でかつてアフリカ会議を担当したことに触れ「野口博士の偉業を称え、野口英世アフリカプライズが2025年に創設される。今後もニューヨークで偉業を顕彰する活動を日本総領事館としてもサポートしていきたい」と述べた。

 野口が黄熱病の研究で多くの命を救ったガーナの国連代表部、フレックス・A・ニャルク総領事、在ニューヨークメキシコ総領事館、バネッサ・オルテガ領事が同会の医療奨学金の継続に感謝の言葉を述べた。米国日本人医師会加納麻紀会長が、野口博士の生まれ故郷である福島県猪苗代にある野口英世記念会の倉根一郎理事長からのメッセージを紹介、NY福島県人会の竹田小夜子会長が感謝の言葉を述べた。

奨学金を受けた久野さん(中央)と医師会奨学金委員の加納医師会会長(右)と樋口委員

 第7回「ニューヨーク野口英世記念奨学金」はNYマウントサイナイ医科大学神経科学博士課程に在籍し、精神疾患の病態を生物学的な視点から解明しつつその原因の追求と介入療法の研究と開発に邁進している久野絢子 (くの・あやこ)さん(29)が受賞し、記念の盾と奨学金2000ドルが授与された。

 久野さんは愛知県生まれの愛知県育ち。2020年3月京都大学医学部医学科を卒業し、さらに同年4月から22年3月まで同大学医学部附属病院で初期研修医を務める。23年8月からマウントサイナイ医科大学で研究している。精神疾患の病態を生物学的な視点から解明しつつその原因の追求と介入療法の研究と開発に邁進し、現在もなお様々な精神疾患に共通してみられる社会性発達障害に関わる神経回路・分子制御の解明と原因の究明と開発に打ち込んでいる。

  久野さんは、人類のために科学の道に献身し命を懸けた野口英世博士の生涯を彷彿とさせる有望な日本人の若き研究者として、NY野口奨学金審査委員の間でも格段の高い評価を受け、その研究分野では、将来の成果に大きな期待が寄せられている。

夏のビールにぴったり

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (53)

 今回は、この春ロウアーイーストサイドに開店した居酒屋割烹bbfの飯田二郎料理長に、夏の季節にぴったりのビールに合う小皿3品を紹介していただいた。同店は、NY地区でサムライママやBOZUなど6軒の居酒屋を経営する鈴木誠氏が新しく出店したお店。飯田さんは、元炙り屋錦乃介のメインシェフ。


bbf

177 Ludlow St. New York, NY 10002

営業時間 

カフェ7:00-17:00 

居酒屋割烹17:00-22:00 

日曜のみ 7:00-17:00

Tel:646-649-5363

bbf-nyc.com


◾︎海老のガーリックトースト

 ビールのお供にぴったりの前菜スナック。ガーリック・トーストにヒントを得て、テキサス・メキシカンの洋食時代のアイデアから生まれたオリジナルの味。お店でも出している。

【材料】 

むき海老 120g

マヨネーズ 45g

ナンプラー(薄口醤油でも可)

  小さじ半分

ニンニク 2かけ

大葉  5枚

バケット(フランスパン 半分  

1センチ幅にカット

【作り方】

1 殻と背ワタを取ったむき海老の水気を取り、包丁で細かくペースト状になるまで叩き切る。

2 大葉を5ミリ角に切る。

3 ニンニクをする。

4 ペースト状にした海老とカットした大葉、マヨネーズ、ナンプラー、ガーリックペーストを合わせよく混ぜる。

5 1センチ幅にバケットを切り、片方の面に混ぜた海老をたっぷり塗る。

6 フライパンに少量の油を入れ、弱火で塗った面が薄くキツネ色になるように軽く焼き色を付ける。ひっくり返して(海老を塗った面を上)ふたをして2、3分蒸し焼きにする。(焦げないように火加減に気をつける)

7 スイート・チリソース(今回は蜂蜜)にディップして食べる。


◾︎胡瓜のピリ辛もろ味噌和え

 乱切りにした胡瓜ともろ味噌で和えたコクのあるもろきゅうの出来上がり。

【材料】 

胡瓜 100g

もろ味噌 100g

醤油 こさじ半分

辣油 小さじ2

系統がらし 少々

【作り方】

もろ味噌に醤油と辣油(ごま油でも可)を入れ、よく混ぜる。胡瓜をまな板に寝かし包丁の腹で胡瓜を軽く押し当て割る。割れた胡瓜を一口サイズに乱切りにする(こうすると味噌が胡瓜によく絡む)。乱切りにした胡瓜約100グラムに和えた味噌20グラムを混ぜる(好みでイカなども一緒に)。小鉢に盛り付け糸唐辛子を飾り完成。


◾︎茄子竜田揚げ

 ご自宅で、万能香味ソースを作り置きしておけば、肉や魚の焼き物、揚げ物にもなんでも会うので活用してください。

【材料】 

茄子(中国茄子が色が綺麗)

 1本

片栗粉 少々

揚げ油 少々

香味ソース

ニンニク 一房

生姜 ニンニクと同量

醤油 100mg

味噌 100mg

酒 100mg

【作り方】

(1)万能香味ソース

  ↓

 ニンニクと生姜をみじん切りにする。ネギをみじん切りにする。酒、味噌を小鍋に入れ火にかけアルコールを飛ばす。醤油、みじん切りしたニンニクと生姜を入れ、ひと煮立ちさせて火を止める。最後に刻んだネギを入れて完成。冷蔵庫内に保管して常備ソースに!

茄子を一口大に乱切り香味ソースのたれのみを少し入れ片栗粉でまぶす。フライパンに多めの油を入れ、中火で茄子をまんべんなく焼き上げる。油を切り、皿に盛り、香味ソースをかけて出来上がり。

日本文化交流BBFが新規再開

6月21日リニューアル

 ブルックリンのパークスロープ(300 7th Street Brooklyn, NY 11215) に拠点を構える非営利団体Jコラボ(ファウンダー・佐賀関 等、コファウンダー・下田幸知) は、2024 年度より日米文化交流研究所“Brooklyn Beauty/Fashion Labo” を6月21日 にリューアルオープンする。石川広己を中心とし新しい理事10人余りを迎え、未来世代のアーティスト、シェフ、デザイナー、スタイリスト、マーケッターなどが国際社会に近い環境で経験を積むことができる未来世代育成プログラムを新設し、日米文化交流プロジェクトを新体制で強化する。

 多くのアーティストが移り住み、ユニークなカルチャーを生み出すブルックリン。 日米文化交流研究所“Brooklyn Beauty/Fashion Labo” は、そこに住む人々の生き方、考え方に感化され、サスティナブルでクリエイティブなコミュニティーを作ることをミッションとし、ブルックリンと日本、さらには世界を繋ぐ架け橋となるプラットホームを創造する。

 日本企業約35 社との合同会社BBFL Sustainable LLC との共同運営により新設する約3万5000平方フィート( 地下1階〜3階、屋上)の施設には、 アートギャラリー、カフェ・ バー、グロッサリー、ヘア/ ネイル/ フェーシャル/アイラッシュサロン、温泉ミストサウナ、アップサイクル、ローカル商品のショールームなどを常設し、「ブルックリン+ジャパン」をコンセプトにしたトータルなライフスタイルを提案。新商品を開発し小ロットで生産するラボも併設し、日米ハイブリッドな商品を続々と発表し世界に発信する。さらに様々な日米文化交流や未来世代の育成を目的としたプログラムやイベントも企画する。ブルックリンの拠点はフラッグシップショップとしてテクノロジーとリアルを融合したコミュニティープラットホームとなり、メディアEC なども立ち上げる。 日米中心に市場を拡張し、2031 年には日本でも大規模なフラッグシップをオープン予定。詳細はhttps://www.brooklynbbfl.com

国際交流基金オンライン映画祭

日本映画を無料配信

6月4日から

 国際交流基金は、日本映画の魅力を海外へ発信するプロジェクト「JFF(Japanese Film Festival)」の一環として6月4日(火)午後11時から7月2日(火)まで「オンライン日本映画祭2024(JAPANESE FILM FESTIVAL ONLINE 2024)」を4週間にわたり開催する。3回目の開催となる「オンライン日本映画祭2024」は、過去最多となる27の国・地域で実施される予定だ。海外での視聴は無料。

 映画作品は、2021年に日本で劇場公開され、若者を中心に大ヒットを記録した『花束みたいな恋をした』や、SNSを中心に口コミが広がり今秋にはシリーズ3作目の公開も決定している『ベイビーわるきゅーれ』など、話題作が多数ラインナップされている。さらに、日本の食文化を知ることができる『劇場版おいしい給食卒業』、『土を喰らう十二ヵ月』、アニメーションでは世界の名匠手塚治虫原作で、今回が4K修復版のワールドプレミアとなる『ジャングル大帝劇場版』など、バラエティに富んだ作品を楽しめる。

 今回初めての試みとして、ドラマ作品の配信も決定した。大きな夢を胸に全力で働く人の姿を描き、放映時日本でも大きな注目を集めた『下町ロケット』と『陸王』の2作を全話配信する。「今回のラインナップでは、コロナ禍を経た日本の世相を反映し、世界中の視聴者の心に響く作品を厳選している。また『ゴジラ-1.0』や『君たちはどう生きるか』のアカデミー賞受賞を追い風に、日本コンテンツの海外市場開拓の一助となるよう過去最大の国・地域、言語で配信する。」

「JFF+」公式YouTubeチャンネルでは、フェスティバルのプロモーション動画や、監督メッセージ動画も公開中だ。さらに映画祭期間中には、作品配信だけでなく、世界各国でさまざまなイベントも実施する(詳細は後日映画祭ウェブサイトで発表される。)

(写真)『花束みたいな恋をした』