ジャズの本場で演奏活動中

ジャズピアニスト

藤原 亜利奈さん

 最近日本に一時帰国し、北海道と東京の6か所での日本ライブツアーを終えたばかり。また、自身のオリジナル曲をレコーディングし、アルバムを作成している最中だ。マンハッタン音楽院在学中に出会った友人達と作品を残したいと、思い出の詰まったア ルバムになりそうだ。

 先月自分のカルテットライブをニューヨークで終え、近々他のニューヨークでのライブハウスやボストンでもピアノトリオで演奏する予定だ。

  ピアノとの出会いは、ヤマハの音楽教室に行ったのがきっかけだ。 3歳からピアノを習い、桐朋女子高等学校、桐朋学園大学でクラシック音楽を学んだ。2009年ショパン国際コンクール・イン・アジア 入賞、2010年JPTA入賞及びフレッシュコンサートに出場。ヨーロッパ国際ピアノコンクール・イン・ジャパン銀賞、2011年日本ベートーヴェンコンクール第3位入賞とクラシックピアノでは輝かしい経歴だが、学生時代に、父親が持っていたエルダー・ジャンギロフのCDを聴いて魅了された。卒業後、演奏家としてのジャズに興味を持ち、今まで学んだことに、何かプラスになればという軽い気持ちでクラシックからジャズの世界へ足を踏み込むことになる。そして迷わずに渡米へ。バークリー音楽大学、昨年マンハッタン音楽院大学院のジャズパフォーマンス専攻を卒業。オールドスタイルのジャズよりはコンテンポラリーな 若手のジャズ演奏に惹かれている。

 埼玉県狭山市で生まれ、幼少期を札幌で過ごし、父の仕事の都合により美瑛へ。北海道育ちの藤原さんにとって、ボストンの気候は、冬はかなり雪が積もるので、故郷に似ていたことが嬉しかったようだ。ニューヨークに出てくると、今度は東京に似ていて、刺激を多く受けることができる街なので、アメリカと日本の違いはあるが、日本にいた時の故郷と都会に行くイメージの感覚が似ている気がしている。 

 今後の目標は、 まずは自分のアルバムをリリースすること。さらに自分のオリジナル曲をたくさん作り、ニューヨークでライブをし、多くの人に聴いててもらうことが目標だ。 夢は、ジャズに興味がなかった人にも聴いてもらえるような音楽を作り、人を楽しませ何か心が動くそんな瞬間を音を通して届ける演奏がしたいと願っている。「ニューヨークは自分がやってみたいことに挑戦できる街でもあるので、将来はオーケストラの曲など大編成の曲も作曲できたらと思います」と語った。

(三浦良一記者、写真は本人提供)

活動弁士NYに 小津安二郎映画生き生き

【編集後記】

編集後記 2023年6月24日号

 みなさん、こんにちは。小津安二郎監督生誕120周年を記念した映画上映会「OZU120」(国際交流基金とフィルムフォーラムの共催)が今月29日(木)まで、フィルムフォーラム(ウエストハウストン通り209番地)で開催されています。貴重な無声映画15本を含めた現存するすべての作品30本以上を紹介する大特集で、19日と20日には、日本から活動弁士の片岡一郎氏が来米し、「大人の見る絵本、生れてはみたけれど」(1930年)と「突貫小僧」(29年)、「その夜の妻」(32年)を松村牧亜さんのピアノ伴奏で活弁しました。片岡さんは「無声映画は、弁士や音楽演奏など生の人間が介在することによって新作になっていく。映像ではなく、感情が飛び出してくる3D映画だと思っています」と話していました。台本も自分で書くそうで、これまで世界22か国で活動し、NYは3回目。セリフは日本語ですがきっとアメリカ人にもエモーショナルなものとして伝わった臨場感あふれる上映会となりました。片岡さんは1977年東京生まれ、日大芸術学部演劇科を卒業して2002年に弁士に。NHK大河ドラマ『いだてん』や周防正行監督による映画『カツベン』にて出演、時代考証、活動弁士の実演指導をしています。小津の名作は今月29日まで、まだまだNYで上映が続きます。今からでもまだ見られる上映作品は次の通りです。私の大好きな「秋刀魚の味」は(24日)、ほかにも「非常線の女」(24日)、「秋日和」(24日と28日)、「東京の女」(25日)、「浮草物語」(25日)、「浮草」(26日)、「東京の合唱」(26日)、「早春」(27日)」、「小早川家の秋」(27日)、「母を恋はずや」(27日)、「晩春」(29日)、「東京の宿」(29日)、「東京暮色」(26日と29日)、「東京物語」(29日)と続々です。入場料は15ドル(一般)。チケット購入方法、上映予定の詳細はウェブサイトhttps://filmforum.orgをご参照くださ。私も30年前にマンハッタンの今はなき東京ビデオで買ったVHS版「秋刀魚の味」を自宅では機材がもうなくて見れないので、今週末、再び映画館に足を運んで、束の間の仕事場エスケープを楽しんで来ます。それでは皆さんもよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2023年6月24日号)

(1)年次晩餐会盛大に ジャパン・ソサエティー

(2)無声映画弁士来米 片岡さん小津安二郎特集

(3)民舞座30周年 NYで踊り続けた

(4)米人教師日本へ派遣 NY日商主催で33年目 

(5)海外旅行者保険値上げ 東京海上日動7月から

(6)ラクしていつもと違うごはん 生き生きEATS

(7)着物の生地で芸術 岡田真由子NY展

(8)NYで野外彫刻作り続ける 高氏奈津樹さん

(9)日本のいいとこ再発見 山口県萩市の故郷自慢

(10)世界に羽ばたけ人魚姫 シネマ映写室

無声映画弁士片岡一郎来米

小津安二郎生誕120年NY上映

 小津安二郎(1903〜1963年)監督生誕120周年を記念した映画上映会「OZU120」(国際交流基金とフィルムフォーラムの共催)が今月29日(木)まで、フィルムフォーラム(ウエストハウストン通り209番地)で開催されている。貴重な無声映画15本を含めた現存するすべての作品30本以上を紹介する大特集で、19日と20日には、日本から活動弁士の片岡一郎氏が来米し、「大人の見る絵本、生れてはみたけれど」(1930年)と「突貫小僧」(29年)、「その夜の妻」(32年)を松村牧亜さんのピアノ伴奏で活弁した。片岡さんは「無声映画は、生の人間が介在することで新作になっていく。映像ではなく、感情が飛び出してくる3D映画だと思っている」と話す。台本も自分で書く。これまで世界22か国で活動し、NYは3回目。セリフは日本語だがエモーショナルなものとして伝わってくる臨場感あふれる上映会となった。1977年東京生まれ、日大芸術学部演劇科を卒業して2002年に弁士に。NHK大河ドラマ『いだてん』や周防正行監督による映画『カツベン』にて出演、時代考証、活動弁士の実演指導をした。小津の名作は「秋刀魚の味」(24日)、「晩秋」(28日)「東京物語」(29日)などまだまだ上映が続く。

小津安二郎(1903〜1963)監督生誕120周年を記念した映画上映会「OZU120」(国際交流基金とフィルムフォーラムの共催)フィルムフォーラム(ウエストハウストン通り209番地)。まだ見られる上映作品は次の通り。「秋刀魚の味」(24日)=写真=、「非常線の女」(24日)、「秋日和」(24日と28日)、「東京の女」(25日)、「浮草物語」(25日)、「浮草」(26日)、「東京の合唱」(26日)、「早春」(27日)」、「小早川家の秋」(27日)、「母を恋はずや」(27日)、「晩春」(29日)、「東京の宿」(29日)、「東京暮色」(26日と29日)、「東京物語」(29日)、入場料15ドル。チケット購入方法、上映予定の詳細はウェブサイトhttps://filmforum.orgを参照。

ジャパン・ソサエティー年次晩餐会盛大に

 ジャパン・ソサエティー(NY、ジョシュア・W・ウォーカー理事長)は14日夕、2023年度の年次晩餐会をニューヨーク市内42丁目のチプリアーニで開催した。日米関係に携わるビジネス、学術、文化各界から700人が参加した。基調講演ではモルガン・スタンレー会長兼最高経営責任者(CEO)ジェームズ・P・ゴーマン氏と株式会社三菱UFJ銀行特別顧問平野信行氏を招き、ジャパン・ソサエティー会長メリット・E・ジャノウ(コロンビア大学国際公共政策大学院名誉学長、国際経済法・国際関係学教授)との対談形式で両企業グループの戦略的提携について話した。10年以上前から始まった提携関係について将来の日米間の機会創出や影響について語った。

(写真)日米政財界・文化界から700人余りが参加した年次晩餐会(14日夜、42丁目のチプリアーニで)© Daphne Youree

モルガン・スタンレーとMUFGパートナーシップ

 今年のジャパン・ソサエティー賞は、モルガン・スタンレーと三菱UFJファイナンシャル・グループ(MUFG)のパートナーシップに加え、アンテナデザインの共同設立者でありパートナーである宇田川信学氏に授与された。宇田川氏は、NY市民の生活に多大な影響を与えた日本人デザイナーで、今回その功績に対して賞を授与した。同氏は、ニューヨークの地下鉄車両、自動券売機をデザインし、公共情報端末LinkNYCは、アンテナデザインの公共空間デザインポートフォリオの一つで、何百人ものニューヨーカーの日常の一部となっている。日本とニューヨークの関係に深みを与えたこの功績に対して、キュレーター、作家、現代デザイン評論家であるアレキサンドラ・カニングハム・キャメロン氏が同賞を贈呈した。当日の司会は元テレビキャスターの久保純子さんが務めた。基調講演は日本で同時に開催されていたブレックファーストイベントにもライブ配信された。特別ゲストにピアニストのミチ・ヒラタ・ノース氏が紹介、出席者が総立ちで拍手を送った。

JS賞を受ける宇田川さん

NYで踊り続けた民舞座30周年

日本から助六太鼓や津軽三味線

「踊り手の気持ち一つで大成功」鈴木百さん

裏方に徹して舞台を支えた鈴木百さん(撮影・植山慎太郎)

 日本各地に伝承される踊りを研究し、ニューヨークで日本の伝統的な民族舞踊を紹介する「民舞座-The Japanese Folk Dance Institute of New York」の結成30周年を記念する行事「The Festival of Japan: Drums + Dance」が、17、18日の両日、マンハッタンのロウワーイーストサイドにあるAbrons Arts Center Playhouse Theaterで開催された。

 民舞座は1992年、舞踊家の鈴木百さんによって創立された。山形の花笠音頭をはじめ日本各地にある伝統芸能である「民舞」を米国で広めるため長年さまざまな公演活動を行ってきた。メイシーズの感謝祭パレードやフロリダのディズニーワールド、大リーグのメッツ球場、ブルックリン植物園の桜祭りなど数々のイベントに出演、ABCやNBCのテレビ放送でも踊りを披露した実績もある。

 今回の記念公演では、民舞座のこれまでの集大成として多彩な民族舞踊を披露し、日本から和太鼓集団の「助六太鼓」を招へいして共演した。また、津軽三味線奏者でシンガーソングライターのなつみゆずも特別ゲストとして登場した。第一部では獅子舞や最上川舟唄、津軽じょんがら節、麦や節、津軽三味線、おてもやん、秋田大黒舞、屋台打ち、NY音頭を。第二部では鬼剣舞、鼓動脈、八木節、越中おわら節、敦盛さん、牛深ハイヤ節、月光祭典、津軽あいや節、花笠踊り、お馴染みニューヨーク・ニューヨークで幕を閉じた。

 創設者の鈴木百さんは、「この日のために数多くの練習を重ね、各演目に合わせての衣装を用意したことが一番大変だったが、踊り手全員の気持ちが一つになり大成功でした」と振り返る。また、観客が民舞座の踊りを観て、「このニューヨークでパフォーマンスを通して日本を知っていただくきっかけになってくれることが一番の願い」と話す。今後は、自分が表舞台に立っていくのではなく、息子のケビンさんに任せて自身は後ろからサポートしていく存在として活動したいと笑顔で語った。

米人教師日本へ派遣

NY日商主催で33回目

 ニューヨーク日本商工会議所(JCCI、和田知徳会頭)が主催する米国の教育関係者を日本視察旅行に招待する第33回US・エデュケーターズ・プログラムの訪日オリエンテーションが16日夕、日本クラブで開催された。パンデミック明け4年ぶりの再開で、今年はニューヨーク、コネチカット、ニュージャージー州から16人の米人教師が7月1日から14日までの2週間にわたり訪日する。

 一行は東京、広島、大阪、京都、金沢、白川、高山に滞在し、海外子女教育振興財団(東京)や、日本の小学校(東京と京都)、中学校(広島)、高校(大阪)の学校訪問やホームステイを体験する予定。随行としてJCCIの前田正明事務局長が団体の訪日に全行程同行する。オリエンテーションに先駆けて日本クラブで開催されたレセプションでは、日本観光局(JNTO)、全日空、JTBの同プログラム関係各社が参加し、ニューヨーク日本総領事館の遠藤彰主席領事とJCCI地域関係委員会の猪又正大委員長(KPMG米国統括パートナー)が祝辞を述べた。

 訪日教師団の団長を務めるブルックリン学校区モーリス・センダック・コミュニティー学校のワンダ・エリザベス・ギャラウエー校長は「長年にわたる当地からの米人教師派遣プログラムが、地域の日本語教育に携わる教師や日本人子弟の教育に対する理解を深めることに寄与してきていると思う。今年のプログラム再開で、日本の干支の兎に習って日米交流が紳士的で情熱を持って推進できるよう訪日体験を将来に役立てたい」と語った。

(写真)訪日予定の米人教師と随行の前田事務局長(後列左端)

海外旅行保険値上げ

昨年10月から倍僧

昨年10月まで20万8490円→今年7月から44万8370円
東京海上日動、7月から

 保険大手の東京海上日動の海外旅行保険料が7月1日以降の加入から大幅値上げされる。

 例えば、30歳以上69歳以下の一般的なプラン(傷害・疾病死亡1千万円、治療費用3千万円、治療後障害1千万円、賠償責任1億円、その他携行品損害10万円や航空機遅延や手荷物等含む)の1年間の保険料は、現行の30万3960円が44万8370円に値上がりする。昨年10月も20万8490円から30万3960円と大幅な値上げがあったばかり。

 70歳以上も同様に大幅上昇、51万650円が93万4720円となる。一方で29歳以下の値上げ幅は小さく20万8490円が24万570円となる。また31日以下などの短期渡航も値上げ幅は小さい。

 損害保険の料率改定は金融庁の認可が必要なため、理由もなく大幅に値上げされることはない。すでに損害保険ジャパンや三井住友海上火災は、4年ほど前から前記同様の一般的プランの年間保険料は45万円以上になっていた。新興国などでの治療費高騰や円安で保険金支払額が膨らんだのが原因だ。また長期になるほど、高齢になるほどケガや病気のリスクが高くなるため保険料も高くなるが、定年後に長期旅行を楽しむ高齢者も増えているという。

 東京海上日動も「医療費水準上昇に伴い支払保険金の大部分を占める治療・救援費用等の支払保険金単価が上昇していることに加え、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大および円安の急激な進行、そして海外渡航者の高齢化等を背景として、損害率が悪化した」ことを値上げの理由としている。

 現在、主要保険会社の一般的プランの年間保険料は、損害保険ジャパンが50万570円、三井住友海上火災が48万6270円、あいおいニッセイ同和損害保険が48万6270円だ。AIG損害保険が24万9640円、チャブ(Chubb)損害保険は21万4460円だが、両社とも長期契約には厳しい条件がある。東京海上日動の海外旅行保険は必ずしも一時帰国する必要はないなど、条件がそれほど厳しくなく幅広い人に利用されている。コロナ禍で一時帰国が難しかった時期も助かったと思った人は多かったと思われる。7月1日の料金改定を前に駆け込み加入が増えそうだ。

ラクしていつもとちょっと違うご飯

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (38)

 今月は、オレゴン州ポートランドに住む料理研究家の麻田絵美子さんがこのほどキンドル版で発行した料理本『ラクしていつもとちょっと違うごはん』から3品紹介していただきます。同書では「お忙しいみなさんへ向けた手早く作れるもの、お料理をするのがラクになる方法、メニューによっては時短調理法などを盛り込んだレシピ」を紹介し、アメリカの食事や食材、スーパー、アメリカで好まれる日本の食べものなどについても触れています。同書は6月末までアマゾンで99円で販売予定。


■サーモンサラダ 赤玉ねぎのマリネ入り
Salmon Salad with Marinated Red Onions

 市販のベビーリーフ、スモークサーモン、そして赤玉ねぎのマリネと具材をちょっと足すだけですぐに完成します。

【材料】(2人分) 

ベビーリーフ*1 100g

赤玉ねぎのマリネ お好みの量

スモークサーモン 50g

きゅうり 50g(スライス)

あればプチトマト 適量

パセリ 少量

お好みのドレッシング*1 適量

【作り方】

1 皿にベビーリーフを盛る。上に赤玉ねぎのマリネ、スモークサーモン、きゅうりを盛る。プチトマト、パセリを飾る。

【メモ】

*1 ベビーリーフの代わりにお好みのサラダミックスをご使用いただけます。


■シュリンプメルトサンドイッチ
Shrimp Melt Sandwich

 焼き上がりのカリッとしたパンに、マヨネーズで和えたえび、とろっと溶けたチーズがたまらないサンドイッチです。

【準備】

オーブンは390℉
(200℃)に設定する。オーブンの天板にクッキングシートをしく。 

【材料】(2人分) 

サラダシュリンプ*1

解凍して水気を絞ったもの100g

セロリ 20g(みじん切り)

青ねぎ 大さじ1(スライス)

マヨネーズ*2 50g〜

レモン汁 小さじ1

塩、胡椒 各少量

フランスパン*3 1/2本(200g使用)

マヨネーズ(パンにぬる) 約30g〜

シュレッドチーズ 40g

青ねぎ(トッピング用) 適量

あればパセリ 適量

【作り方】

1 ボウルにサラダシュリンプ、セロリ、青ねぎを入れる。マヨネーズ50グラム、レモン汁を加えてよく混ぜ、塩、胡椒で味をととのえる。

2 フランスパンは厚みを半分にスライスし、それぞれ3等分になるよう切り離さない程度に切り込みを入れる。上部分全体にマヨネーズを塗る。

3 1を均等に広げ、シュレッドチーズをふる。

4 オーブンに入れ、8 〜10分チーズがとろっとするまで焼き、オーブンから取り出す。

5 皿に盛り、青ねぎをふる。

【メモ】

*1 サラダシュリンプの代わりに、普通のむきエビを加熱し、冷まして刻んだものをお使いいただけます。

*2 マヨネーズは、1の工程でお好みにあわせて足していただいてもけっこうです。

*3 私は普段フランスパンで作りますが、食パンでもお作りいただけます。食パンのサイズにより多少異なるかもしれませんが、4枚分に1のシュリンプマヨネーズを均等にのせることができます。


■寿司どんぶり Sushi Bowl

アメリカでよく食べられているカリフォルニアロールの具材に、スモークサーモンをプラスしました。酢飯をどんぶりに入れ、具材をのせればかんたん寿司どんぶりが完成します!スリラチャマヨネーズのちょっとした辛さで食欲が増します。

【材料】(1人分) 

熱いごはん 200g 

寿司酢

酢 大さじ1

砂糖 大さじ1/2

塩 小さじ1/3 

きゅうり 20g(角切り)

カニカマ 30g(角切り)

アボカド 30g(スライス)

スモークサーモン…4枚(約30g)

(一口大)

野菜にかけるタレ

しょうゆ 小さじ1

酢 小さじ1 

スリラチャマヨネーズ

マヨネーズ…大さじ1

スリラチャソース(Sriracha Sauce)  小さじ1/4

しょうゆ…小さじ1/4 

ごま油 少量

トッピング

青ねぎ 少量(小口切り)

白ごま 少量

のり 少量(ちぎる)

【作り方】

1 酢飯を作る。

寿司酢の材料を合わせ、どんぶりに入れた熱いごはんに加えて混ぜ、冷ます。

2 野菜にかけるタレ、スリラチャマヨネーズの材料をそれぞれ混ぜて作る。

3 冷めた1にきゅうり、カニカマ、アボカド、スモークサーモンをのせる。

4 2のタレを野菜にかけ、全体にスリラチャマヨネーズをかける。青ねぎ、白ごま、のりをふる。

NYで野外金属彫刻を作り続ける

ブルックリン・ボタニカルガーデンにThe Heart of the Tree展示

高氏 奈津樹さん

  ニューヨークで活動するアーティスト、高氏奈津樹(たかうじ・なつき)さんの野外彫刻がブルックリン・ボタニカルガーデンに展示されている。タイトルは「ザ・ハート・オブ・ザ・ツリー(The Heart of the Tree )」で、生命に溢れたとも傷ついているとも見える根を張った木、心臓、女性の姿をイメージした金属彫刻に、点滴または果実のような手吹きガラス彫刻が垂れ下がり、ドームの中に芽生える新芽に栄養を与えている。枯れゆく木は私たちを憂い、責め立てると同時に命の源であることに変わりはない。木も人間も周囲にコミュニティを形成し支え合っていることも変わらない。「自然を神格化擬人化する日本的価値観で育ったことも作品構想の根底にあることから、人間と自然との関係を様々な角度から語れる作品にしたかった」と話す。また「日本と歴史的に関連深い場所で今作を展示できることは意義深いです」と語る。展示名はBranching Out -Trees as Community Hosts-で高氏の他5人のアーティストの作品と共にブルックリン・ボタニカルガーデンで10月24日まで展示されている。この展示はAnkhLave Arts Alliance というアーティストをサポートする団体が企画し、キュレーターはセシリア・アンドレ(Cecilia Andr)が担当した。

 高氏さんは1982年東京都出身。中学、高校時代からアートの世界へ進みたかったが、美大への進学は親から許されず、とりあえずは普通に受験して早稲田大学第一文学部に進学し、文芸専修学科で小説家を目指したが、卒業後も小説では芽が出ず、小説の傍にアートでもと「お茶を濁すような生活」が続いた。25歳の時に、自分を束縛する環境に決別するため、単身ニューヨークにやってきた。自分らしく弾けたいという気持ちがあった。語学学校に通いながらマンハッタンのアート・スチューデント・リーグの存在を知った。大学ではないが、優れた教授陣と多くの芸術家を輩出したことで有名だ。そこで彫刻と出会い、野外彫刻を手がけるようになった。彼女が2014年に作った野外彫刻「ウインドウ」は、彫刻の内部と外部をブランコで体験できるアートでマンハッタンのリバーサイド公園に展示された後、その進化版もウエストチェスターのライビーチに2018年夏に展示されている。最近の展覧会は、ジャパン・ソサエティー、ニューヨーク市立大学、亀山アートトリエンナーレ、韓国のCICA美術館、カナダのOeno Galleryで開催されるなど活躍が続いている。展示の詳細はhttps://www.bbg.org/visit/event/branching_out

着物の生地で芸術、岡田真由子NY展

 着物の生地を使って芸術作品を作るアーティスト、岡田真由子さんの展示会「KIMONO REBORN」が、25日(日)から30日(金)まで、ブルックリンハイツの会場(67 Atlantic Ave, Brooklyn)で開催される。

 20日までマンハッタンのギャラリーで行われていた作品展が好評を博し、装いを新たに今回はブルックリンの元空手道場を会場に開催されるもの。

 岡田さんは京都出身。着道楽の祖母の影響で幼い頃から着物に惹かれ、着物づくりに関わる仕事をしたいと思い、京都精華大学で日本画を専攻。創作活動を通じ、着るには傷みがあるがごみと呼ぶにはあまりにも美しいたくさんの着物に出会い、もう一度その着物たちを世界中の晴れの舞台に上げたいという思いから、2010年ニューヨークに移住。着物生地で創る100匹の鯉のインスタレーションやパフォーマーの衣装製作、レストランの内装など、幅広く活動した。2015年からは拠点をスイスのベルンに移して活動を続けている。

■岡田さんコメント

「パンデミックにより閉場した空手道場を舞台に、ブルックリンらしい赤煉瓦と和の要素がミックスした空間に、KIMONO REBORNの鯉たちが泳ぎます。古い着物と空間の再生、エネルギッシュなコラボレーションを、ぜひ体感してください」

 レセプションとしてバレエパフォーマンスのイベントも開催予定。詳細は最後のウェブサイト参照。岡田さんの作品を店舗やオフィスに展示したい人や、家に眠っていてもう着る予定のない着物を寄付してアート作品として生まれ変わらせたい人など、岡田さんが相談に乗ってくれるという。問い合わせはウェブサイトhttps://www.mayuko-okada.comから。