出口最一さん審査員に CBS国際版スター誕生新番組

「THE WORLD’S BEST」2月3日スーパーボウル放送後

 全米ネットワークCBSのゴールデンタイムの新番組、「ザ・ワールズ・ベスト(The World’s Best)」に、ニューヨーク在住の日本人演劇プロデューサー、出口最一さんがレギュラー審査員として出演することになった。

編集後記 1月26日号

みなさん、こんにちは。アメリカに住んでいれば、トランプ大統領が連邦政府の一部閉鎖による職員の給与未払いを人質に取って議会の譲歩を引き出そうと攻防が続けられているメキシコ国境との壁建設問題をめぐる来週火曜日の年頭教書演説の行方が気になるところですが、日本からの新聞を読んでいて、もっと気になるのが、日本の海上自衛隊の哨戒機の低空飛行を問題とする韓国の国防省と日本の海上自衛隊との水掛け論のやりとりです。韓国の国防省は24日、日本の哨戒機が東シナ海で韓国海軍艦艇に対して低空で「威嚇飛行」を行ったとする場面の写真を5枚公開しました。事件は昨年12月20日、海上自衛隊のP1哨戒機が公海上の韓国艦艇に対して韓国側は高度60メートル、距離540メートルまで接近する威嚇飛行をされたとし、日本側は高度150メートル、距離500メートル以上を確保し「国際法規や国内法にのっとり適切な運用を行っていたにもかかわらず(ミサイル発射を前提とする)火器管制レーダーを照射された」と抗議、その後も双方で「威嚇された、レーダー照射はしていない」、海上自衛自衛隊側はレーダー照射を探知した音を公開、韓国側は「実態を知ることができないただの機械音だけ」とまっこうから否定して、自衛隊機が低空飛行したという写真を今回公開、「機械は嘘をつかない」と記者会見で述べています。これに対して日本側は「韓国側とさらに言い争うようなことは避けたい」として自衛隊側の飛行記録は公表しない考えを示しています。「言ってもしょうがないからもういいわ」という感じです。しかし、それだと、言った方の論理が通ってしまうのが国際関係上の常です。慰安婦問題も言ったもん勝ちみたいな状況でどんどん米国に日本を非難する少女像が建てられています。国連で非難までされてしまいました。その時その時に理不尽だと思った時には徹底的に反論して資料を公にして身の潔白を照明する努力をしないと負けます。悪者にされます。被害を被っても「もともとは、あんたが悪い。自業自得だ」となってしまいます。しかもこういうミリタリー同士の偶発的な衝突が、どっちが正しいかわからなないまま「とにかく相手が悪いにきまってる」という論理でお互いにナショナリズムに走って戦争になっていくことが多いのではないでしょうか。なんか、アメリカに住んでいても太平洋の向こうでパチパチ火花を散らしているアジアの妙な緊迫感が気になってしょうがありません。火器管制レーダーというのは照射されたら、ミサイルはそれに向けて命中するまでどこまでも追い掛けてくる怖い装置です。それを18秒間照射された方は「威嚇された」どころか生きた心地がしなかったことでしょう。俊敏な戦闘機でも逃げ切れない装置ですから、鈍速の哨戒機では「即、数秒後の死」を意味する訳ですから、そんなもん照射されたら怒るのは当たり前です。でも日本人は怒ることを忘れてしまったんですね。怒りを抑えることが真の冷静さなのか、よく分からなくなってきます。ああ、ペンはしかし剣より強しでした。日本の外の「外野」席からですが、小さな声でも、あげ続けていけたらと思います。私には筆力がないですが本紙執筆陣には論客が結構いますから。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】 (2019年1月26日号)

今週のデジタル版はこちらから

https://www.nyseikatsu.com/editions/710/710.pdf

(1) 「近藤麻理恵さん流」ネットでも大ブーム お片づけで! ときめき再び(1面)
(2) さよなら ヘンリベンデル 閉業後も縞模様は凛として(1面)
(3) 食EATOUT 老舗洋服店内に憩いの場 Red Fleece cafe(3面)
(4) 米東部一体に 大寒波が襲来(4面)
(5) 江川央の DIGITAL 最前線 RIP ウインドウズフォン(4面)
(6) 阪神淡路大震災NYで追悼式典(4面)
(7) 政権に女性抗議行進 主張対立で分裂集会 参加者数も大幅に減少(5面)
(8) 個性派の新素材PR ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC 日本から売り込む(7面)
(9)  カラフルな巨大壁画出現(10面)
(10) NYで食彩43 ニューオリンズ 郷土料理ガンボ(12面)
(11)  キャッチ・アス・パフォーミング・アーツ 設立記念ガラ公演開催(13面)
(12) BOOKS 出版とニューヨークの街 秦 隆司・著 ボイジャー・刊(14面)
(13) NY生活ウーマンハーレム発のデザインを仲間と ジュエリーデザイナー 鈴木麻衣子さん (15面)
(14) ウイグルへのオマージュ ミヤコ・ヨシナガ画廊で開催中 リサ・ロス写真展 (22面)
(15) シネマ映写室MOVIE  Cold War また会える日まで(22面)

カラフルな巨大壁画出現

 フランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトン五番街店(マンハッタン東57丁目1番地)のビルの壁にこのほど、虹色の巨大な人物画が登場した。

また会える日まで Cold War

 1940年代末から60年代にかけた冷戦期にポーランド、ベルリン、パリ、ユーゴスラビアを舞台に繰り広げられる哀愁のラブストーリー。アカデミー外国語映画賞を受賞した。

ハーレム発のデザインを仲間と

ジュエリーデザイナー
鈴木麻衣子さん

 マンハッタン北部に位置するハーレムは、1920年代から黒人文化の中心地として知られ、近年は治安改善が進み再開発めざましく、お洒落エリアとしても注目されている。

政権に女性抗議行進

主張対立で分裂集会
参加者数も大幅に減少

 3回目となるウィメンズマーチ(女性の行進)が19日、全米で行われた。

さよならヘンリベンデル

閉業後も縞模様は凛として

 1895年創業の老舗高級百貨店ヘンリベンデルの五番街本店が17日、123年の歴史に幕を下ろした。

個性派の新素材PR

ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC 日本から売り込む

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は16日と17日の2日間、チェルシーのアルトマン・ビルディングで第2回「ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC」を開催。新規12社を含む計21社が参加し、差別化された高付加価値素材を提案した。