NY平和映画祭 23、24日開催

公募・招待の10作品
日本から3作品上映

 第12回ニューヨーク平和映画祭が23日(土)と24日(日)、オール・ソールズ・ユニタリアン教会 (レキシントン街1157番地、80丁目)で開催される。(同教会のピース&ジャスティス・タスク・フォースとの共催)今年は「映画は過去・現在・未来のストーリーテラー」をテーマに、米国、日本、ベルギー、イラク、オランダ、コスタリカからの公募/招待10作品を上映する。全作品、英語もしくは英語字幕、吹き替え付き。
 23日(土)は、東日本大震災と原発事故の被害に遭い、今も南相馬市に住む家族を5年間かけて追った笠井千晶監督の「ライフ〜生きていく」。上映後、笠井監督が質疑応答に参加する。また、第2次世界大戦中の広島市と呉市を舞台に戦時下の人々の日常を描いた長編アニメ「この世界の片隅に」(こうの史代原作漫画、片渕須直監督)を上映。24日(日)は戦争体験を孫に伝える祖母を描いた鳥谷みずき監督の短編アニメ作品「How Can You Where To Go If You Do Not Know Where Have You Been」を上映。上映後に日本国内外で被爆体験の証言活動を行っている平田道正さんを迎えてトークを行う。入場無料、事前登録を奨励。Eメールcontact@nypeacefilmfest.com、ウェブサイト www.nypeacefilmfest.com を参照。

イケメン男子をメイクで作る

メイクアップアーティスト
横尾さちさん

 横尾さちさんは、歌手・園まりの専属ヘアメイクとして日本全国300以上のコンサートツアー、テレビ収録を担当した。

240自治体のランキング発表 あなたの町の安全度

リバーベールが1位

 全米の警報機や保安システムなどの業者らで構成される協会「ナショナル・カウンシル・フォー・ホーム・セーフティー・アンド・セキュリティー」は、このほど、全米各州で安全な町ランキングを作成、同団体が運営するウェブサイト、alarms.orgで一般公開した。
 ニュージャージー州版は、人口1万人以上で、FBIへの犯罪リポートを提出している240の自治体が対象。暴行・傷害・殺人など人が危害を加えられる「バイオレントクライム」と窃盗・放火など金銭や物品の損失がおきる「プロパティークライム」の年間の発生件数を足して、人口1000人あたりの割合で算出している。同州全体での成績は、暴力事件1000人中1・56件で全米平均の同3・47件の約半分。窃盗事件は同13・79件で全米平均の40・43件の約3分の1。窃盗事件では全米で3番目に安全な州という結果が出た。
 栄えある「安全な自治体」1位に輝いたのは、かつて日本人経営で人気のゴルフ場があったバーゲン郡北部の町、リバーベール(バイオレント犯罪1件、プロパティー犯罪15件)。
 今回発表されたランキングで最も意外だったのは、日本人にも大変馴染みの深いバーゲン郡のパラマスが221位だったこと。かつて、殺人事件発生数で「全米ワースト」の不名誉な称号を受けたこともあるカムデンにも1つ順位で負けているのだ。ただ、事件の内訳を見ると、バイオレント犯罪14件、プロパティー犯罪1154件とあり、暴力事件の発生数は非常に少なくランキング上位の自治体と比べても遜色ないのに、窃盗などのプロパティー事件の発生数が突出している。
 2つの交差するハイウェイを中心に全米ランキングでも上位に入る巨大ショッピングモールが3つもあり、その周辺のハイウェイ沿いに数多くの大規模店舗や飲食店が林立しているパラマスなので、事件のほとんどはそれらの商業施設で発生していると考えられる。同市の住宅エリアは静かで安全な町の印象が強く、実際に暴力事件は圧倒的に少ないので、パラマスの順位がここまで低く「危険都市」というレッテルを貼られてしまうのにはとても違和感があるランキングとなった。
 自分が暮らしている町や勤務地のある町の順位や事件発生件数を知りたい人は、次のサイトに全240自治体の数値が掲載されているのでチェックが可能。
www.alarms.org/safest-cities-in-new-jersey/

小説の殿堂が完成

ブルックリンBAMのはす向かい

 小説の殿堂「センター・フォー・フィクション」が2月19日、ブルックリンに開設された。

ダイソーがNY進出

日本の日用雑貨、家庭用品、美容品など販売

 日本の100円均一ショップ「ダイソー」が8日(金)、クイーンズのフラッシング(カレッジ・ポイント・ブールバード40-24番地)にあるスカイビューセンターの1階に、東海岸で同社初の店舗をオープンする。

佐渡祭をNYで開催

鬼太鼓ビルに響く
ハンター大で文化交流公演

 新潟県佐渡ヶ島に500年以上の歴史を持つ伝統的な鬼太鼓、篠笛、鬼の舞を披露する佐渡祭ワールドツアー2019のニューヨーク公演が6日夜、ハンター・カレッジで開催された。

源氏物語展 紫式部・千年の時めき

メトロポリタン美術館で開幕

 メトロポリタン美術館で5日、日本文学の最高峰『源氏物語』をテーマにした大規模な展覧会「The Tale of Genji: A Japanese Classic Illuminated (邦題:『源氏物語』展in New York ~ 紫式部、千年の時めき ~ )」が始まった。

編集後記 3月2日号

みなさん、こんにちは。ニューヨークの高級寿司店として日本から進出している寿司田が1月末に閉店した2号店に続き、本日2月28日でマジソン街本店1号店を閉店し、対米進出34年の歴史に幕を下ろしました。米国寿司田の現地責任者、高橋保彦社長によると、閉店理由は職人のビザが取れなかったことだそうです。1号店には5人の寿司職人が残っていたが6月で3人のビザが切れ、その更新や新規のビザの取得ができなったそうです。これまで職人のビザ更新には30年以上まったく問題なくできたのに、トランプ政権になってから寿司職人にビザが下りなくなったとのこと。同店は、日本で高級寿司店を展開する寿司田が1985年に米国現地法人を設立、87年1月に現在の49丁目にマジソン街1号店をオープン、88年9月にロックフェラーセンターに2号店をオープンしました。磨き抜かれた日本伝統の寿司調理技術を生かした本物の味を提供することで知られ、ニューヨークでも日本と同じ本格的な江戸前寿司を提供するため、寿司職人は全員日本から派遣する方針を取ってきたのが裏目に出た格好です。両店ともにミッドタウンの中心部に位置し、近隣のビジネス客や観光客が多く訪れ、マジソン店にはマンハッタンで本格的な5つの座敷があり、日系企業の接待需要に応えてきました。「寿司職人は米国人にとって変わることのできない日本人の専売特許」という時代は終わったともいえます。最終日のディナーが始まる午後5時30分。すでに閉店の報が広まっていたのかカウンター席は予約でいっぱいで、テーブル席1名で予約。行くとキャンセルがあって高橋社長の前のカウンターに座ることができました。特に弾んだ会話はなかったですし、寂しそうでしたね。いただいたのは寿司の握りセットの「蘭」で、うに、いくらの入った9かんと鉄火1本で40ドル。ニューヨークでは、どこもかしこも、お任せで100ドルを平気で越える店が乱立するなかで、品質は最高級で良心的な値段を守ってきました。普段はそれでも敷居が高くて行けませんが営業34年、最後の本格江戸前寿司をニューヨークで食する最後のチャンスということで、また私のNY滞在歴とまったく重なる寿司田に感謝の気持ちを込めていただいてきました。いきつけの「ともえ寿司」とはまた違う正当派の味がしました。美味しかったです。長い間、ありがとうございました。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】 (2019年3月2日号)

今週のデジタル版はこちらから

https://www.nyseikatsu.com/editions/715/715.pdf

(1) 大統領選出馬を表明 無所属のバーニー・サンダース上院議員 打倒トランプ掲げる(1面)
(2) 老舗の駄菓子屋40年の歴史に幕(3面)
(3) 食EAT OUT サニーサイドで人気抜群 週末には行列ができる店 冬ラーメン(3面)
(4) 国連職員目指して 日本政府代表部が説明会開催(4面)
(5) 国際ミートボールデー 特大100ドル和牛が登場(4面)
(6) キーン先生さようなら 日本文学愛した生涯 コロンビア大で基金設立(5面)
(7) 寿司田が閉店 職人のビザ更新できず(5面)
(8) NY生活ウーマン 「トビタテ! 留学JAPAN」留学生 森川華子さんミュージカル女優目指しNY留学(19面)
(9) スペインへ出陣式 風の環少年少女合唱団 現代のハポン・ハセクラ使節団(20面)
(10)   アーモリーショー 日本から名門画廊ズラリ 7日からピア90〜94で(28面)
(11)   山中一毅カルテット 22日ブルックリンで公演(28面)
(12)   SHOWJIとMAYA 歌声をシニアに贈る(28面)
(13)   高免信喜ニューアルバム ブルーノート公演(29面)
(14)   想田和弘特集「港町」など観察映画9本 ブルックリンで一挙上映(30面)
(15)   シネマ映写室MOVIE How to Train Your Dragon: The Hidden World 自由な空に羽ばたけ (30面)