懐かしの日本の サンドイッチ 人気LA店がNYに

 調理器具メーカーのグレートジョーンズ社を共同経営するシエラ・ティッシュガートさんと起業家のマディ・モーリスさんは30日(木)午後7時から10時まで、同社NYオフィス(東20丁目39番地)で、ロサンゼルスの日系カフェ「コンビ」のタマゴサンドやカツサンドを1日限定でニューヨーカーに提供する。
 アキラ・アクトさんとニック・モンゴメリーさんが作るこのサンドイッチは、マヨネーズを混ぜた黄色い茹で卵や千切りキャベツとトンカツの具材を白いフワフワの食パンに挟み、日本人に馴染み深いだけでなく、インスタグラムでも話題沸騰中。ティッシュガートさんとモーリスさんは、「ロサンゼルスの本社スタッフにもファンが多く、同店の味をニューヨークで紹介したい」と思い、ニューヨーク支部でのイベントを企画した。
 同イベントでは、同社の商品の紹介や試食だけでなく、コンビの秘伝のレシピも公開する。また日本の「コエド」やブルックリンの「スリーズ・ブリュワリー」の地ビール、ワインも提供する。料金は1人40ドル、参加は21歳以上。
 詳細はウェブサイトkonbixgreatjones.eventbrite.comを参照。

米老舗スーパー ウェグマンズ開店へ

1915年開業の米老舗スーパー「ウェグマンズ」が10月27日、ニューヨーク市第1号店をブルックリン・ネイビー・ヤード(フラッシング街)に開店することを発表した。「ウェグマンズ・ブルックリン」店は7400平方フィートの広さで同スーパーのなかでは一番小さいが、ブルックリンのスーパーとしてはレッドフックの「フェアウェイ」やガワナスの「ホールフーズ」より広い。6万種類もの食品を提供するだけでなく、中2階に食事と飲み物を提供するバーも併設する。
予定地はアドミラルズロウ(提督館通り)と呼ばれ、現在は市民戦争時の建物が廃墟状態。約10年来、保存か開発かで議論が交わされてきたが、3年前に開発が決まり、「ウェグマンズ」の進出が決まっていた。
ウェグマンズ・フード・マーケッツ・インク(本社:ニューヨーク州ロチェスター市)は現在、東海岸に99のスーパーマーケットを持つ。家族経営の会社で、2019年のある消費者調査では、「企業の評判」第1位にランクされたほど愛されている。「ウェグマンズ・ブルックリン」店では、800人以上の雇用を予定している。

画集・李公麟 「五馬図」

板倉 聖哲・編
羽鳥書店・刊

 中国・北宋時代を代表する画家、李公麟(りこうりん)の「五馬図巻」をご存知でしょうか。この作品は長い歴史を背景に、なかば伝説化して今に伝わってきたものです。
 その幻の「五馬図巻」を初めて高精細なカラー図版で、しかも原寸サイズで再現した画集が、今年3月に刊行されました。中国美術史研究の第一人者・板倉聖哲教授(東京大学東洋文化研究所)が編者をつとめ、詳しい解説を執筆されています。
 今年初めに東京国立博物館で開催された特別展「顔真卿 – 王羲之を超えた名筆」には、中国をはじめ海外からもたくさんの方が駆けつけました。なかでも隠れた目玉として注目された出品作が、「五馬図巻」でした。実は、公開されるのは80年ぶりのこと。図巻には書家として有名な黄庭堅(こうていけん)の跋文がつけられており、書の展覧会に出品されたゆえんですが、それ以上に、幻の存在とされていたこの絵自体の魅力が、多くの観客を呼びよせました。「五馬図巻」を知る研究者や美術商は、世界からこぞって本物かどうかを確かめにきたそうです。
 李公麟(1049?〜1106年)は残された作品も少なく、日本では馴染みのうすい画家です。しかし、中国古美術を学ぶ人にとっては歴史的に非常に評価の高い、白描画に秀でたたいへん重要な作家です。
 「五馬図巻」は制作された同時代から「神品」として称賛され、元時代の文人たちにとっては憧憬の的となり、清・乾隆皇帝のコレクションとなるなど、歴代王朝で愛蔵されてきました。日本へもたらされたのは、清王朝の終焉前後の混乱期。1928(昭和3)年には、昭和天皇御即位大礼の祝賀記念としてひらかれた展覧会で公開され、多くの識者の目に触れました。その後、速やかに重要美術品に指定されたものの、以降は表舞台から姿を消し、世界中がその在り処を探しながらも、約80年もの間、行方知れずとなっていたのです。
 900年以上の時を超えてもなお、「五馬図巻」は奇跡的な保存状態で輝きを放っています。澄心堂紙(ちょうしんどうし)というこれ自体が研究の対象となる北宋時代の紙に描かれ、美しい彩色と流麗な墨の線で、見る人を驚かせます。現在は東京国立博物館に収蔵され、次に公けにされる時まで眠りについています。
 幻の「神品」の出現は、中国・アジア絵画史にとって大きな発見であり、これまでの研究を塗りかえるだけでなく、今後の美術史にも多大な影響を及ぼしていくこととなるはずです。
 画集製作には、最高の布陣が集結しました。編者の板倉教授をはじめ、古美術撮影では日本随一の写真家・城野誠治氏による撮り下ろしに、世界的デザイナー・原研哉氏による装幀。ハイクオリティな用紙をつかい、墨の濃い線と淡い彩色を忠実に再現した印刷に、大判横本(A3判上製、スリーブケース入り)という高い技術の要求される造本です。
「五馬図巻」の履歴を世界で初めて詳らかにする解説は、中国語の全文訳と英文サマリー付き。画集ならではの、細部まで見渡せる拡大図の迫力も魅力です。
www.hatorishoten.co.jp (羽鳥書店、矢吹有鼓)

日本のデザインを米国に紹介する

ギャラリー91オーナー、デザイナー
海老原嘉子さん

「日本のデザイン、いいものがたくさんあるんですけど、アメリカの生活スタイルにフィットするサイズとか値段がマッチしていないことがとても多いんです。日本の有名デザイナーが日本のコンサルタントを使って商品を完全に作り上げちゃってから持ってくるんです。それがすごく問題なんです」と言う。
 これまで日本のデザイナーの作品をニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、クーパー・ヒューイット美術館、フィラデルフィア美術館、ブルックリン美術館、デンバー美術館、モントリオール美術館などに紹介し、300点以上が永久保存作品として収蔵されている。その実績が言わせる自信の言葉だろう。
 この8月には国際現代家具見本市(ICFF)と同じ主催者が行う「NY NOW」のアクセント・オン・デザインに35年間70回出展、アクセント・オン・ジャパンのセクションを主催する。
 海老原さん自身も、企業のテキスタイルデザインのコンサルタントとして、バーグドルフ・グッドマン、メトロポリタンミュージアム・ショップのデザインの制作を担当。1983年以降、ソーホーにデザイン専門のギャラリー91をオープン。オーナー、キュレーターとして活動し、88年にはニューヨークのデザイン界の発展に大きく貢献したことが評価され、日本人初の名誉ある賞「ブロンズ・アップル・アワード」を受賞している。
 94年以降プラット・インスティテュートやパーソンズ・スクール・オブ・デザインほかでの教鞭、フィラデルフィア・ユニバーシティー・オブ・アート、クランブルック・アカデミー・オブ・アートなどでの講師を行うかたわら、毎年NYのデザインスクールの卒業制作審査講師も担当する。97、98、99年に毎日デザイン賞にノミネートされた。
 2013年、ギャラリー91の1階スペースを閉じ、2階のショールーム兼オフィスで各美術館ショップ、ハイ・デザイン・ショップなどにむけて日米の良質なデザイン商品を展示し卸業を続けている。
 日本からの海外進出デザイン商品のための手助けをする若手育成にも力を入れ、助言と汗を流すサポートを惜しまない。「トレードショーなんだから、きちっとビジネスに繋げてほしい」。白百合学園高校卒、女子美術大学卒業。両方の同窓会ニューヨーク支部会長。64年来米、69年より永住。趣味は自動車の運転で、日本でA級ライセンスを取得した最初の日本人女性2人のうちの一人。(三浦良一記者、写真も)

ホイットニービエンナーレ幕開け、日系含む75人の作家ローテック多し

 アメリカン・アート・シーンの最先端を紹介するホイットニー美術館のビエンナーレが14日、開幕した。同館キューレーターのウジェコ・ホックリーとジェーン・パネッタ2人のキューレーションによるものだ。日系の作家1人を含む75人の作家による作品がロビーギャラリーを含む、3階、5階、6階の4つのフロアに分かれて展示されている。いろいろな素材を使ったインスタレーションやファブリックを使った巨大アートが多く、テクノロジーに驚かされるようなハイテックなものよりも素材やアーティストの手で作られたローテックな作品も多い。アフリカやプエルトリコ、南アメリカ出身者を含む、多種多様なアーティストの作品が展示され、年齢層幅広く20代から40代以下の作家も多く見られる。
 ドイツ生まれの日系人作家、江沢コウタによるビデオアニメーション作品と水彩画作品は、警察によるアフリカでの黒人に対する差別に対し、NFLの選手がゲームの前に膝をつき抗議をした時の様子をアニメーション化。他にも人種やアイディンティー、それによる社会問題などに取り組んだ作品が目立つ。
 数多くの人が足を止めていた部屋には、オーガスティナ・ウッドゲートによる「ナショナルタイムズ」という題名のコンセプチュアルアートが展示されていた。学校や工場によくある銀の淵のついた時計が壁に並べられ、時を刻んでいる。「マスタースレーブ」という構成で知られるシステムで部屋の反対側にある機械で調整されている。いわゆる支配者と支配されるものの関係を見せつけさせられる。ウッドゲートはこの時計の分針にヤスリ紙を取り付け、文字が徐々に消えていく仕掛けを作る。確実だと思えるこのシステムも時代とともに無くなっていくということを知らしめるとともに、多くの疑問を心に投げかけてくれた。
 75人の作品がたくさん展示されていて、数だけでも圧巻だが、展示自体もうまくスペースが取られていて、ゆったりと鑑賞することができる。(城林希里香、写真も)

■入館情報=同館は午前10時30分から午後6時まで(金・土曜は10時まで)、火曜休館。入館料は大人25ドル、シニア・学生18ドル。18祭未満は無料。金曜7時からは任意寄付制。

Whitney Museum
of American Art
99 Gansevoort St
Tel:212-570-3600
www.whitney.org

野外映画シーズン NY厳選の9スポットを紹介

 初夏が訪れ、これからの季節のニューヨークの風物詩と言えば、芝生の上で夕涼みをしながらの野外映画鑑賞。今年もクラシックから新作、人気の定番まで、今年も多ジャンルの作品が無料上映される。おすすめしたい9スポットは次の通り。
ハドソン・リバー・フリックス「ファミリー・フライデーズ」(チャールズ通り、ピア46)=7月12日から8月23日までの毎週金曜、午後8時30分上映開始。「スパイダーマン」や「レゴ・ムービー2」「インクレディブルズ2」など、家族向け。
hudsonriverpark.org
ハドソン・リバー・フリックス「アイコニックNYCムービーズ」(西23丁目ピア63)=7月10日から8月21日までの毎週水曜、午後8時30分上映開始。ニューヨークを舞台にした」「ウォリアーズ」「ラスト・ドラゴン」など。今年はシャオリン・ジャズの生演奏もあり。
hudsonriverpark.org
イントレピッド海上航空宇宙博物館(ピア86)=5月24日から8月16日まで不定期の金曜。開場は午後5時、無料だが先着順。「トップ・ガン」「ファーストマン」「など。
Intrepidmuseum.org
アメリカ華人博物館MOCAシネマ(コロンバス・パーク)=6月7日から28日までの毎週金曜。「カンフー・パンダや「クレイジー・リッチ!」など。mocanyc.org
ムービーズ・ウィズ・ア・ビュー(ブルックリン・ブリッジ・パーク)=7月11日から8月29日までの毎週木曜午後6時上映開始。第20回目を迎える今年は、「クルックリン」「ガールファイト」「グローリー/明日への行進」などを上映。ブルックリン名物スモーガスバーグの屋台料理も。
brooklynbridgepark.org
サマー・オン・ザ・ハドソン(西70丁目、リバーサイド・パーク・サウス、ピア1)=7月10日から8月21日までの毎週水曜午後7時開場、8時30分上映開始。「オー・ブラザー!」「リトル・ミス・サンシャイン」など。nycgovparks.org
ブライアント・パーク・ムービー・ナイツ(6番街、40丁目から42丁目)=6月10日から8月21日まで毎週水曜。5時開場、日没に上映開始。「ビッグ」、「ビッグ・ダディ」「星の王子ニューヨークへ行く」など。bryantpark.org
ソクラテス彫刻公園(ロング・アイランド・シティー、バーノン・ブールバード3205番地)=7月3日から8月21日までの毎週水曜。午後7時開場後、生演奏やダンスパフォーマンスがあり、映画作品にちなんだ国の料理なども用意される。外国のインディペンデント作品を上映。socratessculpturepark.org
ルーフトップ・フィルムズ(ブロンクス・ターミナル・マーケット、エクステリア通り610番地)=6月11日から8月13日まで、月1回開催。「スパイダーマン」など。bronxterminalmarket.com

騙されるも一興 The Hustle

「レ・ミゼラブル」(2012年)でアカデミー助演女優賞を受賞し、シリアス系からミュージカル、コメディーまでオールジャンルをこなすアン・ハザウエイと「ピッチパーフェクト」シリーズで度肝を抜くパーフォーマンスが人気のオーストラリア出身コメディアン、レベル・ウィルソンがコンビを組む痛快コメディー。
 嘘の話を持ち掛けお金を巻き上げたり、本物の宝石をマジシャンのようにニセモノとすり替えたりするコン・アーティスト、いわば詐欺師、ペテン師。いかに騙して大金をせしめるかが腕の見せどころで、スマートかつ粋に事を運ぶのも器量のうちだ。ハザウエイとウィルソンがその腕を競う爆笑路線。
 スティーブ・マーティン、マイケル・ケイン主演の「Dirty Rotten Scoundrels」(ペテン師と詐欺師/だまされてリビエラ、1988年)のリメイク女性版というところだが、予告編でこれぞというシーンを出しすぎているせいか本編の物足りなさは否めない。監督はウエールズ出身の監督・俳優・作家クリス・アディソン。
 ジョセフィーン(ハザウエイ)は美形、スリム、ゴージャスな女詐欺師。ターゲットは上流階級もしくは成金の富豪。彼女の美貌にふらふらっときたらもう罠にはまったも同然。一方、ペニー(ウィルソン)は顔だけ見るとなかなかの美人だがボディは超プラスサイズで色仕掛けは武器にならない。相手選ばず、カモと見れば手あたり次第だ。稼ぐ額はジョセフィーンの足元にも及ばない。
 この二人が偶然に出会い、レベルアップを目指すペニーがジョセフィーンの特訓を受け、コンビでより大きな仕事をすることに。ジョセフィーンは南フランスの高級リゾート地ボーモン・シュル・メールに邸宅を構え、そこが彼女の砦だ。世が世ならどこぞのプリンセスというふれ込みで億万長者に求婚させ、ミリオン級の婚約指輪をせしめたところで「気のふれた妹ペニー」が登場。仰天したフィアンセが自分から婚約解消を申し出て逃げ出してしまう筋書き。
 しかし常に人を騙していると、自分が騙されるとはつゆほど思わないのが彼女らの弱点。二人がアプローチした若きハイテク億万長者との関係は予想外の方向に進んでいく。1時間33分。PG。(明)

■上映館■
Regal E-Walk Stadium 13 & RPX
247 W. 42nd St.
AMC Empire 25
234 West 42nd St.
AMC Loews 34th Street 14
312 W. 34th St.

【今週の紙面の主なニュース】(2019年5月18日号)

今週のデジタル版はこちらから

https://www.nyseikatsu.com/editions/725/725.pdf

(1) 五番街のBB バーグドルフグッドマン (1面)
(2) ジャパンデー雨天のヒーローたち(3面)
(3) ジャパンナイト NYが日本の色に (4面)
(4) NY地下鉄タッチ決済導入へ(5面)
(5) 世界の食クイーンズで祭典(11面)
(6) EATOUT 蒔火が香るメキシコ料理(14面)
(7) マドラスジャケットの夏(15面)
(8) NY生活ウーマン 垂水優香子さん(17面)
(9)  フリーズアート祭(26面)
(10) シネマ映写室MOVIE Tolkien 愛と友情をエネルギーに(26面)

ジャパンデー@セントラルパーク 雨天のヒーローたち

2万5千市民日本を楽しむ

 「こんな雨のなかをわざわざ聞きにきてくれたお客さんのために、今日は歌うよ!」。ステージに立つ前、甲斐よしひろはそう言った。12日、セントラルパークで開催されたジャパンデーは終日激しい雨のなか、野外プログラムが決行された。「今回は、ニューヨークの日本人の皆さんがニューヨークに感謝するという思いを込めて開催するなかでのライブなので、自分もそういう思いをいれながら歌いたい」。甲斐は米国公演に用意したジョーン・バエズの「500マイル」をしみじみ聞かせたあと、大ヒット曲「ヒーロー」を熱唱した。
 また当日はプログラムにはないサプライズな演奏があった。ニューヨーク総領事の山野内勘二大使とジャパンデーインクのプレジデントを務めた野村ホールディングアメリカの社長、武村努さんがステージに立ち、デイトリッパー、ハードデイズナイト、レディマドンナ、レット・イット・ビーのビートルズのナンバーを演奏して会場を湧かせた。昼には東京五輪音頭が米国で初公開され、民舞座が踊りをステージで披露した。
 大雨でステージにも容赦なく雨が跳ね返ってきた。鼓舞リーダーの宮本やこは和太鼓にビニールをかけるか迷った。「濡れると太鼓がダメになる。でもあの雨のなか足を運んでくれたお客さんのことを思うと全力でやらなくてはと思ったのでビニールはかけずにやった」迫力満点の演奏だった。だが太鼓は何台か傷んでしまった。宮本は「また日本で購入出来るように頑張ります」と言って笑顔を残した。フードテントでは大勢のボランティアたちが降りしきる雨のなかずぶぬれになって来場した市民に食べ物を配る姿があった。北米伊藤園では3万本の茶ボトルを配った。この日、参加者一人ひとりがヒーローだった。(三浦良一記者、写真・植山慎太郎)

ジャパン ナイト マンハッタンの夜、日本の色

 12日夜、ミッドタウンウエストの2会場でジャパンデー@セントラルパークの連動企画となる音楽の祭典「ジャパン・2019・プレゼンツ:ジャパンナイト」(主催・国際交流基金)が開催された。午後6時からはプレイステーションシアターでHYDE&和楽器バンド、特別ゲストに書家の紫舟がパフォーマンスを行った。
 また、同日午後9時からは46丁目のソニーホールでMISIAのコンサートが開催された。当日のチケット1000枚がソールドアウトした熱気の溢れる会場に、アフリカンテイストの衣装とバンダナでMISIAが登場。
 「今夜は心から歌います」と英語のメッセージを送ると、1曲目からパワフルなステージで観客を魅了した。1998年に圧倒的な歌唱力で業界に衝撃を与えたデビュー曲「つつみ込むように・・・」や2作目の「陽の当たる場所」などの初期の楽曲から、昨夏にリリースし平成最後の日本レコード大賞で最優秀歌唱賞を受賞して歌った「アイノカタチ」まで、昨年デビュー20周年を迎えたMISIAが約2時間にわたり、時代を彩った代表曲の数々を披露した。10曲以上を次々披露したあと、特別ゲストのパフィー・アミ・ユミが登場し、3人で「アジアの純真」ほかを共演するスペシャルパフォーマンスを届けた。(高田由紀子)

地下鉄タッチ決済に

NY3区で導入
2023年に全面移行へ

 メトロポリタン交通局(MTA)は、31日に「One Metro New York(OMNY)」というタッチ決済システムをマンハッタン、ブルックリンの地下鉄4、5、6ラインの16駅と、スタテンアイランドのバスに導入する。2020年末までに全駅に整備、2023年までには全面移行し、メトロカードも2023年7月までは継続使用可能。
 OMNYの恩恵を受けられるのは、地下鉄の乗車/下車駅の両方にOMNYが導入されている乗客と、通勤・通学等でバスを使うスタテンアイランドの住民に限られ、導入対象外の路線、駅を使う場合には引き続きメトロカードが必要となる。
 当面は銀行口座に紐づくカード、おサイフケータイ等で「通常料金、片道」のみの支払いとなる。現金支払い、週極め/月極めの支払いは今後段階的に可能となる見込み。