【今週の紙面の主なニュース】(2021年7月24日号)

(1)死者の99%ワクチン未接種

(2)檸檬の園 ハドソン’ヤード

(3)生き生き EATS 鰻の山かけ ほか

(4)NYアジアン映画祭開幕へ

(5)THE JAPAN VOICE.  (カラー写真添付)

(6)大谷のユニフォーム大人気

(7)無重力体験ツアーNY発

(8)ユナイテッドが電動旅客機

(9)ジャパンビレッジJAM開催中

(10)原爆投下の是非問う小説英訳

死者の99%未接種

それでも止まぬ「反ワクチン」拡散

 ニューヨーク市保健局によると、今年1月1日から6月15日までの間で、入院患者の98・4%(3万7211人中3万6628人)、死亡者の98・8%(8163人中8069人)がワクチン接種を一度もしたことのない人だった。

 全米的に見ても同様で、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は今月5日、テレビインタビューで「6月の死亡者数を調べると、99・2%がワクチン接種をしておらず、約0・8%がワクチン接種をしていた」と述べた。米疾病対策センター(CDC)のここ数か月の暫定データでも、新型コロナ感染症による死者の99・5%がワクチン未接種者だった。また入院中の患者の約97%がワクチン未接種だという。

 しかし、ワクチン接種を拒む人は全米各地で見られる。「副反応が出ても仕事を休めない」など理由はさまざまだが、ワクチンは「効果がない」「不妊になる」「自閉症を引き起こす」などの根拠のないデマがSNS経由で拡散していることが懸念されている。

 英国のNPO「反デジタルヘイトセンター(CCDH)」が調査したところ、拡散された誤情報のうち65%がわずか12の個人と組織によって作られ、拡散されているということが判明した。12人のなかには「反ワクチンセミナー」などを開いて数十万ドルの収入を得ているオハイオ州のシェリー・テンペニー医師や、暗殺された元米司法長官の息子のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏など有名人も含まれる。

 米国では7月に入ってから新型コロナウイルス感染が拡大傾向にあり、7月18日の新規感染者は3万1745人(直近7日間の平均)で、前週から140%増加。ワクチン未接種者の間でデルタ株感染が広がっているのが原因。ニューヨーク市の新規感染者数(同)は7月4日で246人だったが、18日には523人にまで上昇している。陽性率も0・6%未満から1・3%とおよそ倍となっている。今回の感染拡大の原因となっているデルタ株は当初のものより感染力が高いが、ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのいずれもデルタ株にも有効なことが確認されている。

ワクチン接種拒否巡り従業員と軋轢
大統領SNS批判

 コロナウイルス感染拡大の要となっているワクチン接種に関し、SNSを通じて流布するデマを重くみたバイデン米大統領は16日、「彼らは人々を殺している」とSNS運営企業を激しく批判。グーグルが信頼性の高い情報や保健当局の情報を検索結果の上位に表示するとしたり、フェイスブックが保健当局や専門家が否定した情報の投稿は削除するなど、大手IT企業は対策を開始している。

 医療従事者にもワクチン拒否者は存在し、ヒューストンのメゾジスト病院では6月、看護師約100人が病院側のワクチン義務化に反対し提訴。連邦地裁がこれを棄却し病院側を支持したため、接種を拒否した職員153人が辞職または解雇された。病院、高齢者施設、企業などがワクチン義務化を進めており、各地で従業員との軋轢を生んでいる。死者の99%が接種していない。

鰻の山かけ・沢庵オーバーかいわれ・アボカドのぬた

プロに聞く、生き生きEATS(イーツ)

元気と美味しいを求めて料理の達人が腕を振るう (16)

 今月は、ウエストチェスターのハリソン駅前で寿司店を構えて今年で25年半になる、「はじめ」の大将、高橋治さんに、家庭でも簡単に作ることができる小鉢を3品教えてもらった。


■食感が生きる鰻の山かけ

材料(2人前)

市販の鰻 半身(3オンス)

山芋 厚さ3センチ

きゅうり 半分

かいわれ 少々

市販の鰻のタレ 少々

刻み柚 少々

 市販の鰻を炙って、きゅうりを微塵切りにした後、絞って水気を取る。山芋は、卸金ですってしまうと鰻と山芋が箸で食べる時にバラバラに離れてしまうので、微塵切りにして食感を残す。

 鰻のたれを上からかけ刻み柚を乗せてご飯の上に乗せていただく。山芋の代わりに、三杯酢を使うと、うざくになり、酒のつまみとしても美味しくいただける。


■沢庵オーバーかいわれ

材料(2人前)

沢庵 厚さ5センチ

かいわれ 少々

大葉 2〜3枚

白胡麻 少々

鰹節 少々

たれ(2人前)

鰹節 1袋

お醤油 2

みりん 1

酒 1

 沢庵、かいわれ、大葉、を微塵切りにする。みりん、酒を煮切り、アルコールを飛ばして醤油、鰹ぶしを入れて絞る。出汁を取った後の鰹節は、お茶漬けにもピッタリ。乾燥すれば、おにぎりの具や、ふりかけにもなるので捨てない。

 微塵切りにした材料に醤油タレをかけるが、薄めの味付けにしておき、食べる時に物足りなければタレを追加する。


■アボカドのぬた

材料(2人前)

アボカド 1/3

大葉 2〜3枚

かいわれ 少々

ねぎ 少々

きゅうり 少々

白胡麻 少々

ぬたみそ

西京味噌 大2

酢 小1

マスタード 少々

砂糖 少々

 アボカドを少し大きめのサイの目切りにして微塵切りにした大葉、かいわれ、ねぎ、きゅうりを混ぜ、西京味噌で作ったぬたをかけて出来上がり。アボカドの食感と甘酸っぱいぬたの組み合わせは、酒の突き出しにもぴったり。

 この3品は、「はじめ」のメニューにはないが、高橋さんは気分が乗ると、よくカウンターでささっと作って、常連客を喜ばせている。特にアボカドのぬたは、ベジタリアンの人にも好まれるという。

 ささっとできるが、3品ともそれぞれ全く異なった味わいの小鉢。沢庵オーバーかいわれは、酒のつまみとしてだけでなく、熱いご飯にも、お茶漬けにもあう。家庭の冷蔵庫にある野菜や食材も作り方一つで性格の異なった一品に出来上がる。盛り付けの食器なども、季節でいろいろ変えてみると見た目も新鮮で、味わいも引き立つそうだ。


高橋 治さん

Japanese Restaurant   HAJIME

267 Halstead Avenue

Harrison, NY 10528

914-777-1543

檸檬(れもん)の園

ハドソンヤードに出現

 マンハッタンのウエストサイド、31丁目と9番街のビル建設現場の広場に出現したレモン(檸檬)の園。

 ハドソン・ヤードで進む大規模開発の殺風景な景色

を少しでも和らげて市民に楽しんでもらえる憩いの場にしようと、同地に建設中のワン・マンハッタン・ウエストビル所有者が巨大なレモンのオブジェを700個あまり、人工の3800本の木と共にディスプレイして市民の目を楽しませている。

 「シトロビア」と名付けられたインスタレーションは、インスタ映えする新スポットとして早くも注目。金曜日にはレモン味のイタリアンアイスも配られ、猛暑の中、市民はしばし爽やかな夏を味わっていた。

(写真)レモン味のイタリアンアイスをもらう子供たち(16日午前、写真・三浦良一)

NYアジアン映画祭開幕へ

対面上映で日本から16作品

 第20回ニューヨーク・アジアン映画祭(NYAFF)が8月6日(金)から22日(日)まで、対面形式とバーチャル形式で開催される。対面上映を行う映画館は、8月6日(金)から8日(日)がリンカーンセンター映画協会ウォルターリードシアター(西65丁目165番地)、8月9日(月)から22日(日)がSVAシアター(西23丁目333番地)の2か所。

 日本からの参加は『今日から俺は!劇場版』、『地獄の花園 喧嘩上等のOL世界』、『とんかつDJアゲ太郎』、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』などを含め、16作品の上映を予定。世界プレミア作品は、『シュシュシュの娘(こ)』と『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の2作品。日本作品のコンペティション部門へは、小島央大監督の『JOINT(写真上)』がノミネートされている。

『先生、私の隣に座っていただけませんか?』

 チケットは一般15ドル、学生・シニア12ドル、バーチャル12ドル、その他オールアクセスパスもある。詳細は公式サイトhttps://www.nyaff.org/を参照。

 また、同映画祭20周年を記念し、ニューヨークの香港経済貿易事務所とリンカーンセンター映画協会の共催で、8月11日(水)にレイモンド・リー監督の武侠映画の名作「ドラゴン・イン 新龍門客棧」をリンカーンセンターのダムロッシ公園で無料野外上映する。

Association for the Preservation of UN Peace Bell is Recognized as an NGO by the U.N.

  On June 26, president of the Global NGO Executive Committee Patrick Ciarlatta notified the Tokyo-based organization known as Association for the Preservation of UN Peace Bell that their application for membership as an NGO associated with the UNDGC (United Nations Department of Global Communications) was approved after review and discussion by the committee on June 25. The association will be positioned as a private affiliated organization of the United Nations and will be able to participate in various related events, receive handouts and provide information on hiring staff, all free of charge. The United Nations Charter defines NGOs as private organizations that work with the United Nations, and non-governmental organizations in this context are considered to be synonymous with international organizations which have the power to influence international politics. 

   At the 6th United Nations General Assembly in Paris in 1951, representative of the Japanese United Nations Association Chiyoji Nakagawa proposed the idea of making a peace bell containing coins from people who wish for world peace. With cooperation from United Nations Undersecretary-General Benjamin Cohen, the United Nations Peace Bell, containing coins from representatives of 65 countries and nine gold coins from Pope Pius XII, was produced at the Tada Foundry in Takamatsu City, Japan. It was donated in 1954, two years before Japan joined the United Nations. The bell, located in the Japanese garden in front of the United Nations headquarters, is rung on three separate occasions: Vernal Equinox Day, the United Nations General Assembly in September and the International Day of Peace. 

  Association for the Preservation of UN Peace Bell’s president Seiko Takase made the following remarks: “On the early morning of June 26, I received an email from the United Nations. It said, ‘We are pleased to inform you that the activities of the Association for the Preservation of UN Peace Bell have been approved by the Committee of the UNDGC.’ It has been eight years since I started the activities of the association, where I went around sharing with others the origin of the United Nations Peace Bell and the thoughts of its founder, Chiyoji Nakagawa. This is like a dream come true that our humble activities have finally led to being recognized as an NGO of United Nations. I would like to steadily spread these activities to the world.” 

  (Ryoichi Miura/Translated by Madoka Nakashima/Associate Editor Ashley Matarama)       

無重力体験ツアー

ニューヨーク発で参加者を募集

 バージニア州ダンフリースを拠点とするゼロ・グラビティー社(ZERO-G)は8月21日から9月19日まで、ニューヨーク州内の空港発の無重力体験ツアーを提供する。 

 同社は、現在米国内で唯一、連邦航空局(FAA)が指定する空域(長さ100マイル、幅10マイル)の飛行を認可されている民間の企業で、航空宇宙局(NASA)とは異なり、専門研究者だけでなく観光客も利用できる。同機(ボーイング727型機)は、上空2万4000フィートまで上昇した後、パイロットは3万2000フィートに達するまで機体を徐々に45度に傾けていく。この過程の間で、乗客は重力1・8G、20〜30秒間の無重力を体感できる。機内では、壁や天井にパッドを施した客室を浮遊しながら、空中に注いだ水の水滴が浮かぶ様子を観察し、空中に撒き散らしたM&Mチョコレートの粒を追いかけ、「ジャンプ力が世界最高のバスケットボール選手よりも10倍長く滞空できる」という。 

 料金はひとり当たり7500ドルで、朝食、飛行トレーニング、同社の飛行スーツやグッズ、無重力体験記念祝賀ランチ、無重力体験証明証、飛行中の写真や動画などが含まれる。NY発のスケジュールは、8月21日ウエスサンプトン、9月12、13日ニューアーク、19日ロチェスター。これまでの同機には、物理学者の故スティーブン・ホーキンズ氏、1960年代のアメリカの人気SFテレビ番組「スタートレック」で宇宙飛行士役のレギュラー登場者だった日系人俳優、ジョージ・タケイ氏=写真=、歌手ジャスティン・ビーバー氏、実業家マーサ・スチュワート氏などの著名人を含む約1万7000人が搭乗し無重力を体験している。

 同機の詳細やチケットの予約はgozerog.comを参照する。 

(写真)無重力を体験する日系俳優のタケイさん(左)

大谷のユニフォーム競売で史上最高値に

 13日のオールスターゲームでのピッチングの活躍でアメリカンリーグを勝利に導いたエンゼルス大谷翔平のサイン入りユニフォームが人気を集めている。

 メジャーリーグはオールスターゲームに出場した65人の選手のユニフォームをチャリティーオークションしている。その中でも大谷翔平のユニフォームは20日現在、11万1120ドルでトップの数字だ。

 オークションはオールスターゲームが行われた日本時間の14日の9時に始まり、21日20時に終了する。

ユニフォームだけではなく、大谷の初球に打ったファウルボールも100万円で売られている。(柴田紗良)

電動旅客機、脱燃料へ離陸

ユナイテッド航空が開発

 ユナイテッドエアラインズ・ベンチャーズ(UAV)は13日、ブレイクスルーエナジー・ベンチャーズ(BEV)とメサ航空と合同で、電動旅客機を開発するスタートアップ企業のハートエアロスペース社への投資を実施したと発表した。 

 ハートエアロスペース社は19席仕様の電動旅客機 ES-19を開発中で、同機は2020年代末までに250マイル(約402キロ)を上限として旅客を乗せた運航の開始を見込んでいる。ユナイテッド航空はUAVの投資に加えて、条件付きで100機の ES-19機を購入することに合意。また、電動旅客機を商業旅客運航に導入するユナイテッド航空の戦略的パートナーのメサ航空も、同様の条件付きで100機購入に合意した。この合意により、同航空は2050年までに伝統的なカーボンオフセットに頼らずに温室ガス排出をゼロとする目標達成をより強固なものとするほか、ハートエアロスペース社の成長を助け、さらには飛行による温室ガス排出を削減する航空機の開発に携わることになる。

リオープンJAM開催中

日本人ミュージシャンが多数出演

ジャパン・ビレッジ

 今月4日、独立記念日の午後にニューヨーク日本国総領事館の山野内勘二大使がパフォーマーとして出演し話題を呼んだ音楽イベント「リオープン・JAM・アット・ジャパン・ビレッジ」の日程が一部変更になり、新たな出演者が発表された。このイベントは、アフターコロナのニューヨーク在住日本人ミュージシャンを支援する目的で開催された音楽ライブパフォーマンスで、現在、週末を中心にブルックリン区サンセットパークのインダストリーシティーにあるジャパンビレッジ内のコートヤード(934 3rd Avenue )で開催中。主催はジャパンビレッジ、共催は在ニューヨーク日本国総領事館。観覧は無料で、雨天時は屋内スペースでの開催を予定。今後の日本人ミュージシャンの主な出演予定は次の通り。

・22日(木)午後6時〜9時 宮本果奈カルテッド

・24日(土)午後4時〜7時 カータジェーナ・ザ・バンド

・25日(日)午後6時〜9時 高免信喜トリオ 

・29日(木)午後6時〜9時 渡辺薫太鼓センター&金子純恵

・31日(土)午後4時〜7時 中井勉カルテッド 

・8月1日(日)午後5時〜8時 敦賀明子カルテッド 

・7日(土)午後4時〜7時 奈良岡典篤グループ

・8日(日)午後6時〜9時 佐々木亮&ザ・ジャズ・パーク・レンジャーズ

・12日(木)午後6時〜9時 福代亮樹 ジャズ・ジューヴェニリア

 詳細はウェブサイトhttps://reopenjamnyc.com/

原爆投下の是非問う小説が英訳

ニューヨーク州在住の小説家

小手鞠るいさん

 ニューヨーク州在住の小説家、小手鞠るいさんの小説『ある晴れた夏の朝』(偕成社)の英語版が8月2日同社から出版される。

 内容は、アメリカの8人の高校生が広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非を肯定派・否定派に分かれて公開討論(ディベート)する様子を描いている。

 小手鞠さんは、22歳のとき、『詩とメルヘン』に投稿し初入選。来米後の1993年、『おとぎ話』で、第12回「海燕新人文学賞」受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』で、第12回「島清恋愛文学賞」を受賞。その後、『アップルソング』(2014年)、『星散りばめたる旗』(2017年)、『炎の来歴』(2018年)は、小手鞠さんにとって日本と米国、戦争と平和をテーマに描いた三部作。これを書き上げたあと、「泉のように湧いてきた」のが「原爆」というテーマだった。原爆を、落とされた側からではなく、落とした側から描く、それは米国に住んでいながら日本語で作品を発表し続けてきたからこそできた作品であると本人は語る。

 英語版になったことについて「英語版は念願であり悲願でした。日本の児童文学、しかも原爆について書かれた本の英文版が出せて、嬉しいです」と語る。

 原爆投下という重い歴史の賛否を、フィクションで構成したことについての抵抗を聞くと「まったくなかったです。これまで、こういったフィクションは日本の児童文学界では書かれてこなかったので、その壁を破れたかなと思っています。原爆の悲劇だけを強調して、そこから反戦・平和を祈る、というこれまでの日本の戦争児童文学にありがちなステレオタイプに陥っていない児童文学を書きたかったんです。原爆は悪であり、悲劇ですが、そこに至るまでの過程を世界中の子どもたちに知ってほしいと思っていました。日本の子どもたちがそれを知ることは、中国や韓国と仲良くしていくためにも、必要なことだと思っています」と話す。(三浦良一記者、写真は本人提供)

【編集後記】7月17日号

みなさん、こんにちは。1964年の東京オリンピックで強豪ソ連を破って金メダルを獲得し「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子バレーチーム。大阪市貝塚の紡績工場(日紡貝塚、後のユニチカ)で働く繊維労働者たちが、スピードと攻撃性を重視する型破りで冷酷な鬼の大松博文監督の指導のもとで、無敵のバレーボールチームへと生まれ変わっていく。その姿をドキュメンタリータッチで描いた映画「The Witches of the Orient(東洋の魔女)」がニューヨーク市内のフィルムフォーラム(西ハウストン通り209番地、電話212-727-8110)で上映されているので締め切りの合間を縫って観てきました(今週号2面に記事)。同作品は、テニス選手ジョン・マッケンローのドキュメンタリー “In the Realm of Protection”を手掛けた監督ジュリアン・ファローによって制作され、記録的な連勝を重ねたのち64年の東京オリンピックで劇的な勝利を飾った彼女たちの練習風景やコート上での姿を当時の映像と現代の彼女たちの素顔をオーバーラップさせながら描いて、メダリスたちの人生は、心も豊かにしてくれるんだなと思いました。みんな、今、いい表情をしていたのが印象的です。日本では東京五輪直後から空前のバレーボール・ブームが起こり、後にテレビの『サインはV』、漫画の『アタックNo.1』などの作品が生まれました。「サインはV」、子供子供時代にテレビで観てましたし、アニメの主題歌も耳に焼き付いています。映画のチケットは会員9ドル、一般15ドル(シニア11 ドル)。英語字幕付き。16日から午後4時30分上映のみ。オンラインでも視聴可能。https://www.kimstim.com/film/the-witches-of-the-orient/ いよいよ23日から、コロナ禍の真っ只中で2021年東京オリンピックが開幕します。現代の東洋の魔女たちの活躍も期待したいです。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)