SEX AND THE CITY番組スタイリストも一目惚れ

モザイク・ド・チエ

 ニューヨークにホリデーシーズンがやってきた。コロナ禍への警戒感は保ちながらも街はパーティーやクリスマスのレセプションが再開、夜のマンハッタンでは、ブラックタイの紳士にロングドレスに身を包んだソーシャライツのカップルも2年ぶりに復活し始めている。

 写真はラグジュアリーブランドCHIE IMAI」のアイデンティティ「モザイク・ドゥ・チエ」・ソーシャライツ・カクテルドレス。CHIE IMAIリードデザイナーの今井千恵さんを一晩で有名にしたこのモザイク・ドゥ・チエシリーズの発表は今から22年前。セントレジスホテルで発表された2002年のコレクションでこのイエロードレスが登場した場面では「Wow!」と会場から一斉に驚嘆のため息が上がった。

 当時大人気だった連続テレビシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティー」の主役、サラ・ジェシカ・パーカーにこの黄色のカクテルドレスを番組のファイナルエピソードに着せたいと、同番組スタイリストのパトリシア・フィールドさんがマジソン街にあった店舗に来店した。しかしそのお目当てのモザイク・ドゥ・チエの黄色のカクテルドレスはとあるセレブリティーがパーティー用に購入した後だった。諦めきれないパトリシアさんは同じものを作って欲しいと懇願したが、今井さんの答えは「No, sorry(ダメなのごめんなさい)」。世界にひとつしかない一点ものを届けるというポリシーがあったからだ。同番組では別の今井さんの作品が使用された。

 詳細はウェブサイトhttps://chieimai.com/ja/

インターネット投票国会で質疑応答

在外選挙での運用、岸田首相答弁

 11月10日に国会で答弁された在外選挙のインターネット投票に対する岸田総理大臣の答弁は次の通り。

 「参政権の保障とインターネット投票に関する質問主意書」と題し中谷一馬衆議院議員が質問した。国会答弁の公開情報から引用し掲載する。

【質問】

 (1)参政権の行使は日本国憲法で保障されており、海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙の投票ができる在外投票制度が設けられている。新型コロナウイルス感染症の影響下で行われた第四十九回衆議院議員総選挙は解散から投票日までが戦後最短となったことが影響し、在外投票が間に合わないという問題が生じた。政府は在外邦人が憲法に保障された参政権を行使できなかったことの責任についてどのように考えているのか、所見を伺いたい。

(2)欧米在住の女性三人が、在外インターネット投票の早期実現を求めてオンライン署名サイトにページを開設し、オンライン署名サイト「Change.org」の「在外ネット投票署名活動」において、署名活動を始めている。2021年11月9日現在で6000人以上の署名を集めているが、政府は在外インターネット投票の早期実現を求める国民の声をどのように捉えているのか、所見を伺いたい。

(3)第二百四回国会において立憲民主党と国民民主党が共同で「インターネット投票の導入の推進に関する法律案(中谷一馬君外十二名提出、第二百四回国会衆法第四一号)」を提出した。

 この法案は、日本国憲法の精神にのっとり、年齢、身体的な条件、地理的な制約その他の要因に基づき投票所への移動に困難を有する者を含む全ての選挙人等の投票の機会を等しく確保することが重要であることに鑑み、選挙等が健全な民主主義の根幹に関わるものであり、その公正及びこれに対する信頼が確保されなければならないことも踏まえつつ、インターネット投票の導入について、その目標時期並びに基本方針及びインターネット投票が満たすべき条件を定めるとともに、インターネット投票導入推進会議を設置することにより、これを推進することを目的としており、在外投票等におけるインターネット投票による投票の早期実施に関する検討についても規定していたが、この法案の内容について政府はどのように捉えているのか、所見を伺いたい。

(4)2021年11月5日に配信された東洋経済オンラインの記事「『日本のネット投票』実現が近いと判断できるワケ」において、小林史明デジタル担当副大臣が「2024年参院選では海外転出者がマイナンバーカードを持ち、オンライン投票の環境が整う。来年の参院選には間に合わないが、オンライン投票の実例作ることで一般投票のオンライン化に向けての法整備を進められると考えている」(引用部分は原文のまま)と述べられており、在外邦人を中心に期待されているものと認識をしている。小林副大臣の発言中「2024年参院選」とは、2025年に予定されている参議院議員通常選挙を指していると推察する。そうであれば、政府としては、2025年の参議院議員通常選挙を目途に在外邦人のインターネットを活用したオンライン投票の実装を目指していくのか、所見を伺いたい。

【答弁】内閣総理大臣 岸田文雄

 お尋ねの「在外インターネット投票」または「在外邦人のインターネットを活用したオンライン投票」については、平成30年8月の「投票環境の向上方策等に関する研究会」の報告書において、在外選挙におけるインターネット投票に関しては、一定の対応方策を講ずることにより、実現に向けた技術面・運用面の大きな課題は解決できること等が示されたところであり、総務省において検討を進めているところであるが、在外選挙におけるインターネット投票の導入に向けては、個人番号カードの国外での継続利用を前提とした本人確認、二重投票の防止、投票の秘密の確保、セキュリティ対策等の論点について確実に対応する必要があり、また、各党各会派における議論も踏まえる必要があると考えており、政府としては、引き続き、着実に検討を進めてまいりたい。

全社員に接種義務

NY市12月27 日から
PCR陰性のワクチン代替は認めず

 ニューヨーク市のデブラシオ市長は6日、市内の民間会社の出社する社員、従業員すべてに新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けると発表した。市ではすでに公務員、レストランの従業員および利用客、映画館、劇場などの娯楽施設入場やジム利用にはワクチン接種が義務付けられているがさらに踏み込む。市長は、オミクロン変異株も懸念されるなか米国初の積極的措置で、冬のホリデーシーズンにコロナを阻止し、感染を減らすための「先制攻撃」としている。

 対象となるのは民間企業約18万4000社で、オフィスなどで働く従業員は12月27日までワクチンを最低1回接種しなくてはならない。ワクチン接種の代わりに検査を受けるという形は認めない。リモートで働いている人は対象外で、医学的または宗教的理由での免除は検討する。業界団体と協議の上、12月15日までに詳細なガイドラインを発表する予定だ。

 また、レストラン利用や劇場への入場において、12月14日から5歳から11歳の子供についても最低1回の接種が義務に、大人は27日からワクチン接種完了(2回接種、ジョンソンエンドジョンソン製は1回)が義務になる。

 

次期NY市長は即断猶予
全民間企業ワクチン接種

 来年1月1日から市長となるエリック・アダムズ氏は6日時点で、これらの施策をそのまま受け継ぐかどうかについて明言していない。慎重論のある経済界の意見も汲んだ上で新たに判断するものとみられる。

 デブラシオ市長とキャシー・ホークルNY州知事は1日に記者会見を開き、南アフリカから帰国したサフォーク郡の67歳の女性など、ニューヨーク州でオミクロン変異株の症例を5件確認したと発表した。またホークル知事は、11月19日から21日までジャビッツセンターで行われたアニメNYCの参加者にも発見されたため、このイベント参加者にコロナ検査を受けるよう強く促した。

 少なくとも1回ワクチンを接種した市民(全年齢)は78%、完了者は70%ほどになっている。市内の感染率は今年6月には0・64%(直近7日間平均、以下同じ)になるなど鎮静化、州は昨年3月以来の緊急事態宣言を解除した。しかし11月に入ると2%を超えるなどしたため26日に緊急事態を宣言、最近は3%近くで推移、12月4日時点で2・88%となっている。1日の感染者数で見ると、6日時点で直近28日間平均1507人に対し、直近7日間平均は1975人となっている。

 米国では1日にカリフォルニア州で最初のオミクロン株の感染者が発見されて以来、6日までに少なくとも17州で確認されている。バイデン大統領の首席医療顧問を務める米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ氏は「時期尚早だが、オミクロン株の症例は比較的軽度であるようだ」としている。

 米国は6日までに少なくとも1回ワクチン接種をした人が71%、完了が60%となっている。毎日平均1321人(直近7日間平均)が死亡している。

真冬はダッフルコート

イケメン男子服飾Q&A 89
ケン 青木

 このところニューヨークと東京の気温差を比べておりますが、どうやらニューヨークの方が一足先に冬場に突入…ということばかりではなく、冬場の気温につきましてもより厳しいそうな気がいたしております。

 そしてニューヨーク州はまたもや非常事態宣言を発出し、再び警戒態勢に入ったようで心配です。コロナ禍であるかに関係なく、冬場を心身共に暖かく過ごしていくことは”スマイルのある生活”のためにもとても大切なことではないかと思うのです。

 といった次第で冬場のわたし達には暖かくて丈夫な、謂わば”ダッフルコートのような丈夫で温かい防寒着が一着あったらいいですよ、”と言いたいのが今回のコラムの主旨なのです(笑)。

 と言いますのは、私たち日本人男性の中には、どうもダッフルコートがお若い女性向きだと誤解をされておられる方が時よりおられる気がいたしまして。またまた少し歴史について御話することになりそうですが、お付き合いいただけましたら。

 ウール、即ち羊毛で出来た繊維を用いた防寒衣料はヨーロッパにおいて古代ローマの時代より重宝されておりました。それは暑い時には体温を発散させ、逆に寒い時には体温を逃さず温かいという、いわば真逆の性質を持つ繊維であることが昔から知られていたのともう一つ、羊毛は植物繊維である綿や麻に比べると繊維が鮮やかに染まり、しかも色褪せないのですね。

 但し、大きな問題が一つありました。それは羊毛を糸にしたり、染色したり、繊維として製品化していくためには何よりも水が大切、しかも軟水でなくてはならなかったのです。御存知の通り、ヨーロッパ大陸においては飲料水は硬水が多く、フランスのエビアンなど有名ですが、数少ない軟水が採れる推計にダッフル川があったのです。Duffleと綴りますが、ダッフルコートのDuffleとはベルギーのアントワープ近郊にある街の名であり、またDuffle Riverという川の名でもあり、そして水質がヨーロッパにおいては多くはない軟水であり、昔からというより中世以来ヨーロッパにおける毛織物の産地として名が知られていた、それがダッフルDuffleという街の特徴であったのであり、そのためダッフルで織られた実用的、しっかりした実用的な毛織物の中でも特に厚手の冬場向きの生地をDuffle Clothと通称し、そのダッフルクロスで作られたのでいつしか”ダッフルコート”と呼ばれるようになったのでした。

 そして、デザインについてですが、おそらく皆さんの中にスターウォーズのエピソードⅣを観られたことのない方はおられないのでは?と思いますが、その映画の前半において、アレック・ギネス演じるオビワン・ケノービが初登場のシーンを覚えておられるかと思いますが、彼がフード付きのコートを着ていたこともおそらく覚えておられるのではと思います。

 スターウォーズにおける衣装は、ルーク・スカイウォーカーの、日本の柔道着などの武道の影響を受けたと言われる衣装デザインはじめ、さまざまないわく因縁、歴史の影響を散りばめたものであったのであり、オビワン・ケノービのフード付きのコートにつきましてはも実は中世のカトリックの修行僧が着ていたコートがデザインソースであったと言われており、そしてその事実はダッフルコートについてもそのまま当てはまるのですね。

 ダッフルコートがほぼ今日の様なデザインとなったのが19世紀の半ばと言われており、当時のポーランドの槍騎兵着用のフロックが大きな影響を与えたという説があるのですが、今までの話しから、かつてダッフルコートがどちらかと言えば身分の高い方向けであった歴史があったことが御理解いただけるのでは、と。そのため、英国の軍隊においてダッフルコートは士官以上でないと着れなかったのです。映画”第三の男”のトレヴァー・ハワードもそうでしたね。実在の人物では第二次世界大戦時に北アフリカにおける連合国軍の最高司令官の一人、英国陸軍のバーナード・モンゴメリー将軍が着用してのが象徴的でしたね。

 以上の様なポイントが、素材が似ているピーコートとの大きな違いであるとお申し上げてもよいでしょう。寧ろ、ダッフルコートは大人の男性にこそ相応しいこと、御理解いただけましたでしょうか。次はピーコートについても触れてみたいと思います。それではまた次回。

 けん・あおき/日系アパレルメーカーの米国代表を経て、トム・ジェームス.カンパニーでカスタムテーラーのかたわら、紳士服に関するコラムを執筆。1959年生まれ。

願い事かなって

タイムズ・スクエア

 新年に向けた願いを付箋に書いて掲示する、タイムズ・スクエアの「ニューイヤーズ・イヴ・ウィッシング・ボード」が、2年ぶりにこのほど設置された。 

 同掲示板はブロードウエーの42〜47丁目に設置されており、クリスマスを除く今月29日まで、午前11時〜午後8時まで誰でも利用できる。また現地に行かなくても、公式サイトplanetfitness.comのヴァーチャル掲示板、#ConfettWishでツイッターやインスタグラムに投稿もできる。28日までに掲示または投稿されたすべての願いは印刷され、年明けのボール落下と同時に、恒例の紙吹雪と一緒に同スクエアで放たれる。 

ホリデーシーズンがやってきた クリスマスのテーブルを彩ろう♪

 感謝祭が終わってロックフェラーセンターのクリスマスツリーも点灯し、いよいよニューヨークのクリスマスがやってきました。一年で一番心躍る私の大好きな季節。そんなニューヨークのクリスマステーブルを、Gray×Redで彩ってみました。今年は特にマフラーやひざ掛けを使ったあたたかな素材のものや、チェック柄のクリスマステーブルをよく見かけるように思います。皆様も素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。


◆クリスマスクラッカーを買ってみよう♪

 英国ではクリスマスパーティーに欠かせない大切なアイテムがあります。それは筒状のクリスマスクラッカー。ほかの国でもクリスマスボンボンとも呼ばれホームパーティーやレストラン、パブなどでも楽しまれている必需品です。両手にクラッカーを持って、みんなで輪になって引っ張りましょう。中には薄紙でできた王冠、格言やジョークがかかれた紙、紙吹雪などが入っています。

日本ではなかなか本格的なクリスマスクラッカーを手に入れるのは難しいのですが、アメリカでは沢山のクリスマスクラッカーが豊富に揃っていて安価で手に入れやすいので、ぜひ一度購入してクリスマスのテーブルを楽しく飾ってみてくださいね。

◆クリスマステーブルのポイント♪

Point1 クリスマスは可愛い絵柄のプレートが沢山出回ります。絵柄のついたプレートの時は、せっかくですからそれが隠れないようにナプキンの置き方には工夫しましょう。

Point2 お気に入りのオーナメントを毎年少しずつ買い集めているご家庭も多いと思います。そんなお気に入りはせっかくですからテーブル上に飾って目の前に置いて楽しんでみませんか?(我が家はくるみ割り人形)

Point3 自分の手作りのものをテーブルに加えてみよう♪

 ゲストの名前を手作りのネームカードホルダーで飾ったり、カトラリー入れを作ったり、自分のオリジナル感を出すことで、日本とは違うアメリカらしいテーブルになります。

 今年もあっという間にもう残り1か月を切りました。皆様にとってこの一年はどんな一年だったでしょうか。コロナ禍で思うように旅行もできませんが、少しずつ事態が落ち着いていきますように。

 来年もどうぞよろしくお願いいたします。


大石育子(Ikuko Oishi)

インテリアコーディネーター、食空間プランナー、日本クラブカルチャー講座講師。東京ドームテーブルウェアフェスティバル2019,2020入選&奨励賞受賞。

https://lit.link/atelierdeikukonewyork

メットオペラがホリデーシーズンの特別公演

「シンデレラ」と「魔笛」

 メトロポリタンオペラは、2年ぶりとなるオペラ公演の再開とホリデーシーズンを祝い、ファミリー向けの2つの特別公演「ホリデー・プレゼンテーション」を上演する。

 仏作曲家マスネのオペラ作品「シンデレラ」=写真上=は17日(金)から1月3日(月)まで、エマニュエル・ヴィヨームの指揮で新英語翻訳にて上演される。2つめは、モーツアルト作「魔笛」で10日(金)から1月5日(水)まで、ジェーン・グラバー指揮のもとテノールのマシュー・ポレンザーニや、ソプラノのヘラ・イェサン・パークが出演し英語で上演する。シンデレラは1時間半、「魔笛」=写真下=は2時間の要約版なので、子供と一緒に家族全員で楽しめる演目だ。週末はマチネ公演もある。入場料は30ドル〜220ドル。劇場入場にはワクチン接種証明とIDが必要。現在、5〜11歳の子供でもワクチン接種が可能となっているため、5歳以上は最終接種から2週間経過していれば入場できる。チケット・上演日程などの詳細はウェブサイトhttps://www.metopera.orgを参照する。

隈研吾と森俊子、環境と建築語る

JSオンラインで15日に開催

 ジャパン・ソサエティーは15日(水)午後7時から、オンラインセミナー「隈研吾・森俊子が語る環境と建築」を開催する。

 現在最も影響力のある建築家の一人である隈研吾氏と、2021年度イサム・ノグチ賞をはじめ、数々の受賞歴を誇る建築家でありハーバード大学院教授の森俊子氏を迎え、現代における建築物と自然環境の関係性を語る。インタビュアーはボトンド・ボグナー教授(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校エドガー・A・ターフェル建築学教授)、モデレーターはケン・タダシ・オオシマ氏(ワシントン大学教授、建築史協会の元理事長)。質疑応答の時間も設ける。セミナー言語は英語。

 参加費無料だが要事前登録。参加登録・詳細はウェブサイトhttps://www.japansociety.org/を参照。

和製ボストンポップス世界へ

シンガーソングライター、作曲家、編曲家、ピアニスト

佐藤美紀子さん

 少女時代、赤い鳥の「翼をください」がすでに合唱曲になっていて大好きになり、この曲を人前で歌ったり、ピアノで弾いたり、アレンジや作曲して遊んだりするのを楽しんでいた。自然と「音楽を作る人になりたい」という夢を持った。3歳からピアノを始め、気づいた時には音楽に触れ楽しんでいた少女時代の夢の通り、道を究めるため、作曲専攻で東京音楽大学へ進み、卒業。同大学大学院を修了してから、舞台演劇などの音楽を作ったり、コンサートをしたりしていたが、ジャズを歌い始めたころから、やはり、アメリカで学びたいと、2017年にバークリー音楽学院へ留学、今年首席で卒業した。

 「バークリーは、世界中から音楽家が集まってきていて、大きな刺激になり、そこで学んだ音楽スキルなどはもちろん、何より、そこで出逢った音楽家、友人達がかけがえのない宝物となった」という。活動の場をグローバルに広げながらグラミー賞/ラテン・グラミー賞ノミネート者達と作りだしたサウンドを、アメリカから8月に初シングル「My/Wishes for You」を出し、9月にはオンラインで開催された国連音楽祭に参加して美しい歌声を披露、さらに楽器編成を増やした全曲オリジナルのアルバム「Mikiko’s World」を11月にリリースとまだまだコロナ禍で世界的に厳しい状況が続いているなか、精力的に活動を続ける。

 今現在、ボストンで歌のワークショップ開催や作曲作品提供、コンサート出演などの音楽活動を続けている。コロナ禍以前は、ボストンでリサイタルやショーなど、友人のミュージシャン達としたり、今回リリースしたアルバムも、レコーディングプロジェクトとして、スタートさせたがその直後に、コロナで全てロックダウン。学校や街が機能しない中で、プロジェクトを続けようとしても人が集まれる場所がないという事は、皆んなでリハーサルやレコーディングをしたりする場所がないという事。そんな中、友人達も卒業し、それぞれの国に帰ることになったり、環境が変化していく中で、「私はこの人達との音が欲しいんだ」という強い気持ちが、当時オープンしている数少ないスタジオを探し出してレコーディングを遂行させる原動力となった。友人ミュージシャン達の協力や支えがあって、2年がかりで、形になったアルバム。コンサートも計画中だ。「早く皆さんの前で歌いたいですね」と意欲を見せる。横浜市出身。(三浦良一記者、写真は本人提供)

Official Website mikikosounds.com

【編集後記】12月4日号

【編集後記】12月4日号

 みなさん、こんにちは。南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新しい変異株「B.1.1.529」(オミクロン株)に対する警戒感が世界的に広がっており、世界保健機関(WHO)は11月28日、もっとも警戒すべき「懸念される変異株(VOC)」に指定、各国が入国制限などの規制に乗り出しました。米国でも1日、CDCが11月22日に南アフリカからカリフォルニアに戻った旅行者がオミクロン株に感染していたと発表しました。日本は11月30日から全世界からの外国人の入国を今年末まで原則停止。11月8日に外国人ビジネス関係者や留学生、技能実習生の入国を条件付きで解禁したばかりでしたが、3週間で再び停止となってしまいました。日本の国土交通省は1日、オミクロン株に対する水際阻止として、日本に到着するすべての国際線の予約を12月末まで停止するよう国内外の航空会社に要請。これを受け、日本航空、全日空は1日からの新規予約の受け付けを停止しました。と、ここまでの記事を今日配達の紙面の1面にフラッシュ速報で入れて印刷、配達したら、配達を終わってオフィスに帰ってきた今、政府が国際線の新規予約停止要請を撤回したというニュースが飛び込んできました。日本の報道では岸田首相は「混乱を招いた」と語ったそうですが、朝令暮改ですね。今日配達した紙面は一体どうなるんでしょう。まあ、発行した時点では正しかったということですね・・・。あー力が抜けてしまいました。オフィスの1ブロック北のロックフェラーセンターでは今ツリーの点灯式の真っ只中です。ベストを尽くしても右往左往です。そんな年末に突入した気分です。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】(2021年12月4日号)

(1)オミクロン株に警戒感 米入国に出発24時間前PCR
(2)歳末商戦復活
(3)感謝祭に自由の女神で
(4)3面の街角ファッション
(5)おもちゃのFAOシュワルツ
(6)象悪犯罪に異変
(7)今井千恵 リーヴ財団
(8)ACJポップアップストア・ソーホーに
(9)NY生活ウーマン
(10)ブロードウエー界隈

オミクロン株警戒感高まる

 南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新しい変異株「B.1.1.529」(オミクロン株)に対する警戒感が世界的に広がっており、世界保健機関(WHO)は11月28日、もっとも警戒すべき「懸念される変異株(VOC)」に指定、各国が入国制限などの規制に乗り出した。

 オミクロン株は11月、南アフリカや隣国のボツワナで確認されアフリカ南部で拡大。28日までに英国、オランダ、ドイツなどフランスなど欧州各国、イスラエル、香港、オーストラリア、カナダで感染が確認されている。日本でも30日、ナミビアから28日に成田空港に到着した30代男性の感染が確認されたのに続き1日国内2例目の感染を確認したと発表した。日本は11月30日から全世界からの外国人の入国を今年末まで原則停止した。11月8日に外国人ビジネス関係者や留学生、技能実習生の入国を条件付きで解禁したばかりだったが、3週間で再び停止となった。 日本人は入国できるが「隔離」措置を厳格化する。条件付きで帰国4日目から外出を認めるなどの緩和措置を8日から開始したばかりだったが急きょ停止、オミクロン株の感染拡大の恐れのある23か国・地域からの帰国者は指定された待機施設での一定期間隔離を義務付けた。1日当たりの入国者数も最大5000人から3500人に引き下げた。世界保健機構(WHO)はオミクロン株について、現在感染のほとんどを占めるデルタ株より「伝染しやすい可能性がある」とし世界的なリスクは「非常に高い」としている。ただ、現行ワクチンの有効性や重症化しやすいかなどについてはデータ不足で、今後の研究待ちとなっている。専門家らによれば最低1〜2週間はデータ収集が必要との見方だ。

米国も警戒態勢
NY市長が屋内マスク着用を推奨

 米国ではオミクロン株は発見されていないが(29日時点)、27日、国務省が南アフリカなどアフリカ南部8カ国への渡航警戒レベルを最も厳しい「渡航中止」(レベル4)にした。バイデン大統領の首席医療顧問を務める米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は28日、米国内への流入は「避けられない」と述べた。そのうえで「大事なことは、より多くの人々がワクチン接種やブースター(追加)接種を受けて備えておくことだ」と強調した。

 バイデン大統領は29日、オミクロン株は「パニックの原因ではなく懸念の原因だ。我々は全力をあげてこれを追跡し、米国民の安全に労力を惜しまない」であると語り、国民に冷静さを保つよう求めた。(1面に記事)

 オミクロン株と直接関係はないが、米国では北部などで新規感染者数が増加傾向にある。ニューヨーク州のホークル知事は26日、感染拡大と入院率の上昇を理由に非常事態を宣言した。12月3日から来年1月15日まで、病床と医療従事者を確保するため不急の医療行為を州保健当局が制限できるようになる。

 また、ニューヨーク市のデブラシオ市長は29日、感染者が倍増しているとしてワクチン接種のいかんによらず屋内でのマスク着用を強く推奨すると発表した。現在、学校、病院、公共交通機関以外はマスク着用義務は解除されているが、市保健局のガイドラインを強調した格好だ。またワクチン義務化をすべての保育士まで拡大すると発表した。対象となるのは約10万2千人で12月20日までに最低一回のワクチン接種が義務付けられた。

 ニューヨーク州では昨年3月に非常事態を宣言したが、陽性率(7日間平均)が0・64パーセントになるなど感染が沈静化した今年6月に解除した。ところが11月に入ってから陽性率が3・8%に達するなど再び増加傾向になった。寒くなったきたことにホリデーシーズン、屋内での活動や集まりが増えたためではないかと見られている。

出発前24時間以内の陰性証明

米入国の渡航者にCDCが新基準発表
日航、全日空は日本到着便の新規予約一時停止

 米疾病対策センター(CDC)は11月30日、米国に入国するすべての渡航者に出発前24時間のPCR検査の陰性証明を求める準備を進めていると発表した。24時間以内に検査結果の出る証明書の範疇に15分で結果が分かる簡易ラピッドテストや抗原検査が含まれるかどうかは未定。

 また、日本の国土交通省は1日、オミクロン株に対する水際阻止として、日本に到着するすべての国際線の予約を12月末まで停止するよう国内外の航空会社に要請した。これを受け、日本航空、全日空は1日からの新規予約の受け付けを停止した。既に日本到着便を予約済みの人や、日本から海外への出国は対象外。国土交通省では日本人の年末年始の帰国需要に対応できる措置も検討中としているが詳細は未定。

外務省の水際対策リンク

 外務省領事サービスセンターは11月30日、オミクロン株に対する緊急避難的対応として、当面1か月の間、日本においての水際対策措置を講じる。「指定国・地域一覧」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100266038.pdf )出発前には海外安全ホームページのチェックを呼びかけている。https://www.anzen.mofa.go.jp/