長かった残暑さも少しずつ和らぎ、秋の気配を感じるようになったので、広島県にある日本三景の一つ「宮島」を訪れた。3年半にわたる大鳥居の大改修後に訪れるのは初めてで、とても鮮やかな色合いに一段と存在感を増したように感じた。
海上に浮かぶ大鳥居は干潮時には、門の近くまで歩いて行くことが出来、その壮大さを体感出来る。 海も含む敷地内には本社を中心に大小の各神社、舞台などが設置され、それぞれは廻廊で結ばれている。幾度もの台風に遭っても、いまだ海に沈んだことはないという。海と共存するための工夫が随所に見られる、まれなる世界遺産である。
久保修・切り絵画家/東京都在住