若手研修医ら実り多き体験

東北3県から来米

米国日本人医師会、毎年招き支援

 米国日本人医師会(加納麻紀会長)は4月26日夕、イエールクラブで、同医師会を支援する日米企業と団体を招待する第2回感謝の夕べを開催した。当日は、北米伊藤園、マンハッタン・グローバル・ファイナンシャルLLC、ファイザー社(1万ドル以上)、全日空、大和キャピタル・マーケッツ・アメリカインク(8000ドル以上)など1500ドル以上を寄付したスポンサー企業が招待された。また、同医師会が東日本大震災後続けている東北地方の若手研修医を招いて1週間、ニューヨークの医療機関で研修体験させるプログラムに参加した帰国前の研修医も参加した。

 宮城県から参加した伊藤美和さんは「ニューヨークの医療機関3か所に行った。それぞれに社会背景や異なる患者層があって、多角的にニューヨークの医療を見ることができた。日本の場合はニューヨークと違って高齢化が進んでいて、ニューヨークは若くて我々が普段見ている患者層とはまったく違った。そういった面も含めて日本の将来の医療について考えていくきっかけともなった」と体験を振り返った。

 今回の第17回短期海外研修参加者は次の通り。宮城県(17回目)から伊藤美和さん(仙台医療センター)、高橋空さん(仙台市立病院)、古川治奈さん(みやぎ県南中核病院)の3人と引率の石井正さん(東北大学病院)、阿部倫明さん(東北大学病院)。福島県(13回目)から豊福智美さん(会津医療センター附属病院)、内山由美子ダーリヤさん(福島県立医科大学附属病院)の2人と引率の大谷晃司さん(福島県立医科大学附属病院)。岩手県(9回目)から須藤佑梨さん(岩手県立胆沢病院)、長田昴祐さん(岩手県立宮古病院)の2人と引率の鈴木悠地さん(岩手医科大学病院)、石亀慎也さん(町立西和賀さわうち病院)。