恋の歌も地球の叫びも

八神純子6月にNYでライブ

 初の単独ニューヨーク公演を6月30日(日)午後5時30分からバードランド(西44丁目315番地)で開催する。ワシントンDCで一昨年、女性シンガーソングライターの殿堂入りを果たした。「そんな私が日本だけで歌っていてはいけないなという思いで、ニューヨーク公演が実現しました」。1986年から西海岸に住んできた八神。「この10年間ずっとニューヨーク公演を考えていたんです。『水色の雨』、『パープルタウン』といった私のオリジナル曲を楽しみに来てくださる日本人の方がほとんどだと思いますが、私のミッションとして歌っている今回のライブの原動力になっている曲は、地球の温暖化が沸騰化となり、終わらない戦争、人種差別、経済の問題、パンデミック、黙っていたら何も起きない。歌を作り声を上げれば何かが起きるかも知れないという気持ちから生まれた曲です。今までの私の音楽人生はこのアルバムを作るためにあったんだと強く感じています。そして、そればかりになってしまわないようにシンガーソングライターとしてはずっと恋の歌を歌えるような、作れるような、それが似合うような歌手でもいたいと思います。社会に向けた目と愛の心、その両方を歌っていけたらと思います。今回のライブは、客席と近いステージなので、皆さんと目をあわせて歌えると思います。ぜひいらしてください」。

 開場は午後4時30分。入場料はテーブル席35ドル46セント、バーカウンター24ドル91セント。チケット発売中。詳細はhttps://www.birdlandjazz.com/tm-event/junko-yagami-duo/を参照する。

(三浦良一記者、写真も)