サミー宮本氏(76、モモタロー・サロン社長)への在外公館長表彰式が6日夕、在ニューヨーク日本国総領事・大使公邸で実施された。サミー宮本氏は、NYでヘア・サロンを長く経営(2022年に開業50周年)するNY日系美容師のパイオニアであり、卓越した技術とサービスの提供により、数多くのセレブリティを顧客とするなかで、NY美容業界における日系ブランドの確立に貢献した。その間、日本からの研修生の受け入れや技術交流の仲介をはじめ、ネイル、メイク、エステ、ファッションなども含めた美容業界全体の若手人材育成・日米人材交流に貢献してきた。
また、NY島根県人会の創設メンバー・会長として、約40年にわたり同県人コミュニティ運営や日米の草の根文化交流に貢献。01年の9・11テロ後には、哀悼の意を込めて、島根県が県花の牡丹をロックフェラー州立公園とブルックリン植物園に500株ずつ寄贈するプロジェクトの実現に尽力。さらに22年7月及び10月には、在NY日本領事館グラスルーツ事業「サクラコレクション」(日本の伝統素材を用いた海外デザイナーによるファッションショー)にも当地美容系人材の紹介などを通じて協力し、NY日系美容業界の発展、日米の草の根交流に貢献した。
式典では友人を代表し三島泰男さんが祝辞を述べ、島根県人会会長の奥井俊彦さんが乾杯の音頭を取った。当日はヘアサロン・ミングルSOHOの白水道雄社長、小須田茂良副社長らOBら25人が招待された。
宮本さんは「このように表彰されるとは思っていなかったので大変光栄に思います。海外に出てきた以上、日本で世界を目指す若手たちの手本になってこれからも頑張って、地道にコチコチとやっていきたい」と喜びを語っていた。これまでにモモタローヘアサロンで日本から修行に来て働いた人は170人以上に上る。