NY合同県人会の帰り、幹事の木下さん殴打搬送

路上で深夜襲われる

 NY合同県人会幹事の木下信義さん(62)が10月20日にNY日系人会で開催された合同県人会の二次会の帰り、背後から何者かに顔面を殴打され、救急車で病院に搬送され全治2週間の怪我を負う事件があった。

 木下さんによると、会合の片付け終了後、二次会をやっているメンバーのブロードウエーと41丁目にあるオフィスのラウンジに夜10時頃行った。二次会が深夜零時半過ぎに終わり、それぞれに別れた。そこからロングアイランドの自宅に帰宅しようとペンステーションへ向かって歩き始めた。38か39丁目付近をブロードウエーから7番街に向かって歩いている時は、駅に到着しても30分以上待つ必要もあり、また多少酒も入っていてゆっくりした足取りで歩いていた。その時、右手後側から来た人が右肩にドンとぶつかったので咄嗟に右手を見ようとした瞬間に相手の恐らく左腕か左肘でガツンと右顔面を殴られた。その瞬間に木下さんは失神し、気がついたのは、グリニッチビレッジの病院のベッドの上で午前7時前だった。そのような状況だったため、殴った相手の顔なども見る暇もなく倒れてしまった。殴られた次の瞬間から意識が無く、全く記憶がないので、その後誰が救急車を呼んでくれて、救急搬送されたのか記憶にないという。

 木下さんは「今回は運良くバックパックを背負っていたので、倒れた際に頭を打ったりする事がなかったこと、相手が刃物などを持っていなかったこと、窃盗が目的ではなく、財布も含めて何も盗まれたものがなかったこと、奇跡的に顔面の打撲以外は殆ど無傷であったことなど、不幸中の幸いだったと思っている」と話す。

 今回の体験を通じて木下さんは、夜遅い時間にしかもお酒を飲んで一人でフラフラと暗い道を歩かないこと。歩く際には目的意識をもって、スタスタと早い調子で歩くこと。人通りの少ないストリートは極力避けて歩くこと。夜遅い時間に一人で駅などに向かう場合には、歩ける距離であっても、Uberやタクシーなどを利用して速やかに移動することを教訓として学んだという。

 木下さんは本紙の取材に対し「NYの地元で生活している私としては、NYが危ない所であるという事を余り声高に言いたくないという思いでしたが、事実ですし、このような事もあるのでご注意下さいという注意喚起のお役に立てばと思い状況を説明した」と語っている。