ホットドッグも値上げ

1本6ドルの所も

相場は4〜5ドル

 ニューヨークのタイムズスクエア界隈のホットドッグのベンダー(屋台)20軒に、ホットドッグ1本をいくらで販売しているか、値段を聞き取り調査してみた。パンデミック前まで1本3ドルが相場だった値段を現在も維持していたのは20軒中6軒で既に3割と少数派だった。4ドルが5軒、5ドルが7軒、6ドルが2軒と、4ドル以上が全体の7割を占めた。6ドルと答えた店は夜の販売値段。また、値段を確かめないで注文を先にして、ホットドッグを受け取る時に値段を6ドルと言う店もあった。また、値段を事前に聞いて4ドルと言われて断ると「Three dollar for you.(あんたは3ドルでいいよ)」と客を見て値段を変えるところもあった。調査対象は46丁目から50丁目の6番街、7番街、ブロードウエーの交差点に店を構えるベンダーで聞き取りは11月1日に行った。ホットドッグの価格の相場は現在4〜5ドルで、3ドルという店があれば良心的と言えそうだ。夜は6ドルの店も出没していることになる。

 連邦労働省が10月13日に発表した9月の米国の消費者物価指数は前年同月比で8・2%の上昇となり、特に食料品は11・2%上昇、物価全体の約3割のウエートを占める住居費が6・6%上昇している。

 ニューヨークではレストランでの外食費も料理の国別を問わず高騰している。たとえ名の知れた高級的ではなくとも、白無地のテーブルクロスがかかっていてウエイトレス、ウエイターが注文を取りにくるようなレストランでは、パンデミック前まで20ドル台後半から30ドル台前半が主流だったメインディッシュ1品の値段が、現在は40ドルを超えるのも珍しくない。ラーメン一杯がタックス、チップを入れて20ドルを超える店が多いマンハッタンだけに外食費の高騰は、末端のホットドッグ売り場にまで及んでいるようだ。

 外食費を抑えるために自炊するAさんは、天ぷら定食が食べたいと食材を日系スーパーで買ったら日本茄子2本パックが9ドルもして、外食するののと変わらない出費になったという。