HRを仕事にしたら給与はいくらか?(上)

クイックUSA 在米日系企業のHRネットワーク アメリカの人事部 112

 パンデミック環境のなか、HR(Human Resources)の仕事内容もこの2年で激動の渦中におかれ、大きく変容した。このような環境変化で、HRを仕事にした場合、報酬は

どの程度もらえるものなのだろうか?

 報酬データとソフトウェア会社である Payscale のHR賃金レポートが発表された。2021年7月から22年7月の間に米国中の3万7859人のHR専門家についての分析である。このデータにCHRO(Chief Human Resources Officer)等のExecutiveのデータは入っていない。

 人材育成関連のHRポジションが高い報酬トップに

大きな特徴としてはトレーニングやプロフェッショナル育成といった人材育成の分野のHRポジションが大きな報酬を得ていることが分かった。例えばTraining Administrator (トレーニング管理)というポジションでは1年間で21・7%の給与上昇があった。Professional Development Managerの給与中央値は30万8000ドル 、Learning Manager の給与中央値は21万4000と調査の中でも第1位、第3位の位置づけとなっている。これは人材育成のReskillingやUpskillingといった人材育成への関心やパンデミックの人材不足の中、限られた人材の中で市場の対応や企業戦略に応じた人材の配置のために人材育成担当のHRポジションに脚光があたっていることが分かるデータではないだろうか。

山口 憲和, MBA, SHRM-SCP 

Philosophy LLC 代表

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