日本の話題作NYで

3月11日から17日まで
文化庁 ACAシネマプロジェクト

「Blue/ブルー」と「由宇子の天秤」

 日本の文化庁は、文化庁委託事業「日本映画海外展開強化事業」の一環で、ニューヨークのIFCセンターと映像産業振興機構(VIPO)の協力のもと、3月11日(金)から 17 日(木)までの1週間、ACAシネマプロジェクトシリーズ第3弾「ニューフィルムズ・フロム・ジャパン」を開催する。2021年の話題作『Blue/ブルー』(吉田恵輔監督)と 『由宇子の天秤』(春本雄二郎監督)の2作品をIFCセンター(6番街323番地、地下鉄駅W4駅前)の大スクリーンで上映する。

■『Blue/ブルー』

 誰よりもボクシングを愛する瓜田は、どれだけ努力しても負け続き。一方、ライバルで後輩の小川は抜群の才能とセンスで日本チャンピオン目前、瓜田の幼馴染の千佳とも結婚を控えていた。千佳は瓜田にとって初恋の人であり、この世界へ導いてくれた人。強さも恋も、瓜田が欲しい物は全部小川が手に入れた。それでも瓜田はひたむきに努力し夢へ挑戦し続ける。しかし、ある出来事をきっかけに、瓜田は抱え続けてきた想いを2人の前で吐き出し、彼らの関係が変わり始める。出演は、松山ケンイチ、木村文乃、東出昌大、柄本時生ら。(=写真、©2021 “BLUE” Film Partners /©2021「BLUE/ブルー」製作委員会)

■『由宇子の天秤』

©A BALANCE Film Partners

 女子高生いじめ自殺事件を追っていたドキュメンタリーディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、由宇子は学習塾を経営する父が起こした「ある行動」を知り、衝撃を受ける。「正しさとは何なのか?」ドキュメンタリー作家として常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる。出演は、瀧内公美、光石研、河合優実、梅田誠弘ら。

 ベルリン国際映画祭上映、釜山国際映画祭、ピンヤオ国際映画祭、東京フィルメックスなど名だたる映画祭で数々の賞を受賞。

 入場料は一般17ドル、シニア・小人14ドル、IFCメンバーは12ドル、学生13ドル(要学生証)。ACAシネマプロジェクトのポストカード提示により4ドルの割引有り。上映時間などの詳細はウェブサイトhttps://www.ifccenter.com/series/aca-japan-2022を参照。