ニューヨーク市のデブラシオ市長は7日、前日6日の抗議行動が平和裡に行われたことから夜間外出禁止令を直ちに解除すると発表した。6日の抗議行動にも数万人が参加したが逮捕者は4人だけだった。
ジョージ・フロイドさん暴行死事件後、ニューヨーク市でも抗議行動がエスカレートし破壊行為や略奪が発生したため1日より夜間外出禁止令が出された。当初は7日(正確には8日の午前5時)までとしていたが1日早い解除となった。
市長はほかの都市で起こったような警察署の放火や銃撃はなく、軍隊も配備されなかったと報告。少数だが破壊や略奪行為を目的にしたグループがいたことを指摘しつつ、数万人の平和的な抗議者を保護したニューヨーク市警に感謝すると述べた。一方で市長は、年60億ドルの市警予算の一部を削減し、社会福祉に回すつもりだと表明した。詳細は市議会で検討されると述べた。
4日にはウエストチェスターのハリソンで学生たちが中心となって抗議行進があり、週末6、7日もホワイトプレーンズやオスニングなどニューヨーク市郊外でも抗議集会が相次いで開かれたが、特に混乱はなかった。