封じ込めゾーンが設定されたニューロッシエル(11日午前8時撮影)
ニューヨーク州で2番目の感染者となったウエストチェスター郡ニューロッシェル在住の男性弁護士(50)は入院中で症状は改善しているという。同郡で7日に新たに感染が確認された23人は、すべてこの弁護士に関与していると見られ、クラスター(小規模な感染者の集団)を形成、合計で54人の感染が確認されている(9日朝現在)。公衆衛生当局はこの弁護士に接触したと思われる数十人の検査を行なっている。弁護士は発症前にヤング・イスラエル・オブ・ニューロッシェルのシナゴーグ・サービスに参加しており、公衆衛生当局はこのシナゴーグを閉鎖するとともに、最近ここでのサービスに参加した人たちに自宅隔離を要請した。
クオモ・ニューヨーク州知事は10日、、感染者拡大が止まらないウエストチェスターのニューロッシエル区域のシナゴーグを中心にした半径1マイルにあるコミュニティーセンターや礼拝所、大規模な集会施設を12日から2週間隔離すると発表した。グロッサリーストアーやデリなどはオープン。該当隔離エリアにはナショナルガードを配備して学校の消毒や隔離された人への食料配布に当たる。
1日に州初の感染者としてニューヨーク市在住のイラン帰りの39歳の女性が確認されたが、6日の夜にはクイーンズのウーバーの男性ドライバー(33)の感染が確認された。男性は3日、ファーロッカウェーにあるセント・ジョン・エピコスパル病院を訪れた。検査で陽性が出て入院した。接触したと思われる40人以上に自宅隔離が要請された。