衣裳をつける前のモデルにネイルアートをほどこす (Photo: Weinstein Imai Kinue)
NYファッションウィーク
2月4日から始まった恒例のニューヨーク・ファッションウィークに日本から来米したネイルアーティストたちが舞台裏で活躍した。東京でネイルスクール2校を経営、ニューヨークで直営サロン2店を営む名取由稀江さんが、日本人ネイルアーティスト10人を連れて技術と美を披露した。
今回の仕事はデザイナーのティア・アデオラ(Tia Adeola)のランウェイショー=写真右=。ネイルアートの役割は「指先に表情を持たせること。服に合わせたデザインと色で塗られたつけ爪のネイルアートで手の動きやしぐさにも違いが出てくるんですよ」と名取さん。今回、30人のモデルに400個の爪を3か月かけて創作したという。
チームメンバーのひとり、金子ゆかりさんは、「衣装のインスピレーションをデザイナーから聞いて、そのイメージでデザインした」という。付け爪の素材は「アクリル」と「ジェル」に大別されるが、名取さんのチームが使うのはウレタンアクリル樹脂などを主な成分とするジェル状素材で作ったジェル。控室で髪と化粧と爪を済ませたモデルたちは、次の控室で衣装を身に着け、ジャーナリストや業界関係者が待ち受けるランウエーに次々と出ていった。
(ワインスタイン今井絹江)