今井千恵さん 支援続けて16年

CHIE IMAI リードデザイナー の今井千恵さん、同代表の千晶さんとの再会を喜ぶクリストファー・リーヴ氏の3人の子供たち(14日夜、写真・ワインスタイン今井絹江)

脊髄損傷患者に希望と勇気与える

スーパーマンの父の遺志継ぐ3人の子

 ラグジュアリーブランド「CHIE IMAI」のリードデザイナー今井千恵さんと、代表の今井千晶さんが来米し、14日夜、マンハッタン・サウスストリートのチプリアーニで「クリストファー&ダナ・リーヴ財団」が主催する脊髄損傷者のためのチャリティー晩餐会に貢献者として参加した。
 16年間欠かすことなく出席してきた今井千恵さんは、「リーヴ氏は残念ながら今の治療法を経験することなく去って行きましたが、彼の勇気と前向きな考え方は脊髄損傷患者だけでなく、私達も人生を生きる上で見習わなければならないことだと思います。亡くなったリーヴ夫妻とは生前から交流があり、クリストファー・リーヴ氏が言った『不可能な事は何もない』という彼の言葉は多くの脊髄損傷患者や彼等の家族、そして彼等を支援するコミュニティーに多大な希望と勇気を与えました。彼の言葉に大きく共感し、2004年から財団への支援を続けており、今後もサポートしていきます」と話した。
 映画「スーパーマン」で有名なクリストファー・リーヴ氏は、1995年に落馬して半身不随となり2004年に他界。同財団はリーヴ氏が生存中に遺伝子操作による麻痺回復の研究を支援する財団を創設し他界後、ダナ夫人も後を追うように癌で亡くなり、現在はリーヴ夫妻の長男マシューさん、長女のアレクサンドラさん、次男のウィルさんが財団の運営を行い、毎年この晩餐会を行っている。
 今井さんは「財団はアメリカをベースとしていますが、アメリカとか日本とか壁を設けるのでなく、世界での研究開発が進む事で、世界中に存在する脊髄損傷患者と家族の生活、クオリティー・オブ・ライフが向上すると思います。財団を支援する事で、リーヴ氏のトーチ(torch=意思)を世界中に広げ続けることが私の役目だと思っています」と熱い思いを語り、3人のリーヴ氏の子供たちと1年ぶりの再会を喜んだ。