令和元年 秋の叙勲 NYから森脇氏と八木氏

(左)八木氏、(右)森脇氏

 日本国政府は11月3日、令和元年秋の叙勲受章者を発表した。ニューヨーク日本総領事館管内ではゲーリー・俊一・森脇氏(元ニューヨーク日系人会会長)が旭小綬章を、八木秀次氏(現T.I.C. AKEAN(株)代表取締役社長)が旭日双光章を受章した。それぞれの功績は次の通り。

日米親善と日系社会に貢献

▽ゲーリー・俊一・森脇氏 昭和63年(1988年)にニューヨーク日系人会に入会以来、法律家としての専門的知見を活かし、ニューヨーク州に在住する日本人・日系人の社会福祉、教育・文化の向上、日米親善に資する同会の活動に積極的に取り組み、およそ25年の間、同会の理事、副会長、会長として、同会運営の中核を担った。また、日米関係の強化に貢献している米日カウンシルの理事、資金調達や広報を担当する副理事長として運営上の重要事項の決定に携わったほか、日本との独特の繋がりを持つ日系アメリカ人のリーダーの一人として、日米両国の多くの企業や個人と積極的に交流して日米関係促進の重要性を訴え、日米交流促進のために多様な協力関係を構築し、同団体の活動に不可欠な資金調達や人材発掘の面で貢献した。

米国で日本食文化普及に貢献

▽八木秀次(八木秀峰ボン)氏 昭和51年(1976年)に日本食レストランへの野菜の卸売業をスタートした後、常に時代を先取りし、寿司や日本酒、蕎麦、しゃぶしゃぶといった各種専門店形式の日本食レストランを次々に開業することにより(平成30年末時点で16店舗)、NYの新たな日本食市場を牽引し、その拡大に顕著に貢献してきた。また、コーリンの川野作織さんが創設した五絆ソサエティ(NYにおいて日本の食文化を発信する非営利団体)の理事を2006年から務め、日米料理界の架け橋となる諸活動を行うことにより、食文化交流を通じた日米間の理解を醸成し、ビジネスを超えて、米国における日本食・食文化の普及等に顕著に貢献してきた。さらにニューヨーク日系人会理事を務めるなど日系人社会及び地元コミュニティへも大きく貢献した。
八木さんのコメント「叙勲というこのような栄誉ある素晴らしい旭日双光章を受賞することが出来ましたことに私自身心より感激をしております。これもひとえにニューヨーク日系人、イーストビレッジのローカルコミュニティー始め、従業員スタッフ、日本酒業界蔵元様方達、そして家族のサポートであり、皆々様のご指導ご支援の賜物と深く感謝を申し上げる次第でございます 」。