辺野古新基地建設反対を訴えるてい子・与那覇・トゥーシーさん
地球温暖化解決集会で
辺野古新基地建設反対を訴える沖縄出身者が演説
「沖縄は日米の植民地扱いだ」
世界の政治指導者が一堂に会する国連総会、国連気候行動サミット、そして国連平和デーを機に22日昼、 ニューヨークのヘラルドスクエアで米政府に国際法を守り軍事主義を捨て地球温暖化の解決に取り組むよう求める集会が開かれた。
「みんなでアメリカの戦争機構を止め、地球を救おう」と題した集会には、約70の米国の平和団体が協賛、米政府に「核兵器廃絶条約への調印、イラン核協定とパリ気候変動合意への回帰、NATO廃絶、全世界の米軍基地の閉鎖」をよびかけた。辺野古新基地建設反対を訴える沖縄の声(「沖縄と共に立ち上がろう」と「沖縄平和連合会」)を代表して、てい子・与那覇・トゥーシーさんが演壇に立った。トゥーシーさんは名護出身で幼少期に沖縄戦を体験。「日本の面積は沖縄の240倍、沖縄の人口は日本の1%。そこに在日米軍基地の7割以上がある。19世紀に日本に併合されて以来、琉球文化は排斥され、ことばすら奪われ、沖縄は無力感を教え込まれた。日米両国から植民地扱いだ。60年代にアメリカに来て、私は自由と人権を学んだ。沖縄の声を聞き、自決権を尊重してくだい」と訴えると、会場から拍手と「米軍は撤退を」という声が巻き起こった。ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズの詩の朗読もあり、熱気あふれる集会となった。(大竹秀子、写真・八巻由利子)