漫画家の林静一が月間漫画雑誌『ガロ』(青林堂)に1970年1月号から1971年1月号まで連載した劇画『赤色エレジー』。それをモチーフとして72年4月25日に発売された同名タイトルのシングル曲で電撃デビューを果たしたのがシンガーソングライターのあがた森魚さん。その彼が今月29日(日)午後3時と7時の2回、ニューヨークのプロデューサーズクラブ(西44丁目358番地3階グランド劇場、電話212-315-4743)でライブトークショーを行う。自らの45年の音楽史を語るために制作を開始したドキュメンタリー映画「佐藤敬子先生を探して」と題した、現在制作中のドキュメンタリー映画の一部の上映、ライブ演奏と映像のコラージュ、トークで構成する。「赤色エレジー」は、「上京してアートで身をたてようとする幸子と一郎の同棲生活」を切なく描いた名作。「時代は変わっても21世紀の幸子と一郎はニューヨークにいっぱいいますよ。そんな彼らになにか一言を」そんな一言のメールでの質問が、あがたさんの心に響いたようです。今週号4面でコメントを寄せてくれています。「幸子と一郎は、将来、画家になることを志します。夢が叶えられたでしょうか?時代を超えて、アートを志す。NYはそういうものを受け入れる場所だと実感します。きっと素晴らしい成果をえらえることを祈っております」と。涙が出そうになった。チケット一般前売り20ドル(当日25ドル)。学生前売り15ドル(当日20ドル)、VIP席(各公演限定5枚)。購入先https://bit.ly/2m3bBmR