カーネギーにゲスト出演 三原綱木が熱唱

 カーネギーホールのワイルリサイタルホールで7月24日夜、国際花のある街振興会(IFA、梶木敏巳代表)による9回目の無料招待アートショーが開催され、250席がほぼ満席となる盛況となった。ゲスト出演者の目玉に、日本の1960年代後半からブームとなったグループサウンズ(GS)時代の草分的グループ、ジャッキー吉川とブルーコメッツのギタリストで歌手の三原綱木が来米出演するとあって、同世代の在米邦人はもちろん、この時代の日本文化に惹かれるニューヨーカーも大勢会場につめかけた。
 三原のステージの前後には、例年通り、花のブーケショーや日米歌手がブロードウエーミュージカルナンバーや日本の歌などを披露して観客を楽しませた。着物を裁断することなく巻き付けてアレンジした着物ドレスが艶やかに舞台を飾った。またステージの上には人間国宝、井上萬二の陶器作品が飾られ、日本からのボイスメッセージも紹介された。
 いよいよ三原がステージに登場。ブルーコメッツのデビュー曲である「青い瞳」(本紙23面「45回転の名盤」で紹介)から始まった。英語のツイスト&シャウト、スキヤキソングで米国でも大ヒットした坂本九の「上を向いて歩こう」をピアノの伴奏で歌い、そして13分切れ目なしのGSメドレーに。「君に会いたい」(ジャガーズ)、「好きさ好きさ好きさ」(カーナビーツ)「夕陽が泣いている」(ザ・スパイダース)、「君だけに愛を」(ザ・タイガース)、「長い髪の少女」(ザ・ゴールデンカップス)、「バラ色の雲」(ヴィレッジ・シンガーズ)、「思い出の渚」(ザ・ワイルドワンズ)といった往年のヒット曲を歌ったあと最後に250万枚のミリオンセラーとなった名曲「ブルーシャトー」を熱唱し、会場の大きな拍手に包まれた。
 当日は、ミュージカル女優の西岡舞、ロマ・トニオロ&リラ、林こずえ、長坂亜由美、凛ジャパン、ピアノ佐々木浩平、歌手エンナ、KIPPEI、琴奏者の柿境恵、川村真理、田綾音、トリはゴスペル歌手のTiAとコウヘイが務めた。司会は梶木会長と川村真理子。(三)