アメコミ、マーベル・コミック「アベンジャーズ」シリーズの4作目にして最終章。「アイアンマン」(2008年)に始まったマーベル・スーパーヒーローのクロスオバー作品(MCU)としては22作目に当たる。
アベンジャーズはマーベル・コミックのスーパーヒーローたちが集まったチーム。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーらがメインで前作「Avengers: Infinity War」でスパイダーマン、ドクター・ストレンジ、ブラックパンサーらが加わった。本作では新たにキャプテン・マーベルが仲間入りし、さらに面白味と迫力をアップさせる。
出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンスらのレギュラーに加え、ブリー・ラーソン、ポール・ラッドら。脚本、監督とも前作からの続投で、監督はアンソニーとジョーのルッソ兄弟。公開初日夜の劇場成績は記録破りの6000万ドルで旋風を巻き起こしている。
ヴィラン(悪漢)との闘いは基本的に単発で見ても十分楽しめるが、本作は前作とつながっているので、「Avengers: Infinity War」のラストを押さえておく必要あり。
宇宙に散らばる6つのインフィニティ・ストーンを手にいれた者は最強の力を発揮できる。石はヴィラン、サノス(ジョシュ・ブローリン)の手にわたった。石をはめ込んだガントレットを手にはめ、サノスが指をパチンと鳴らすと全宇宙の生命の半分が一瞬のうちに消滅。スパイダーマン、ドクター・ストレンジ、ブラックパンサーらも死んでしまった。
生き残ったヒーローたちは打ちひしがれ、失意の底にいた。しかし、このままでいいはずがない。宇宙の未来を取り戻すためにアイアンマンらは徐々にサノスに再度挑戦する手段を模索する。アントマンのヒントから彼らはサノスがそれぞれの石を手に入れた時と場所にワープし、阻止することでインフィニティ・ウォーでの結末をひっくり返そうと試みる。
ストーリー仕立てもおもしろく、アクション、お腹がよじれるほどの笑いに加えに心を揺さぶる涙のシーンもあるなどアベンジャーズの終局にふさわしい内容だ。3時間。PG13。(明)
■上映館■ Regal E-Walk Stadium 13 & RPX 247 W. 42nd St. AMC Empire 25 234 West 42nd St. AMC Loews 34th Street 14 312 W. 34th St.